元旦の地震と福島第一原発4号機の水位低下
元旦の午後、さっそく大きめの地震が関東東北方面を襲った。
この地震の震源は鳥島付近でマグニチュード7の、内陸であればかなりの被害を出したであろう地震だ。九州沖縄を除くほとんどが揺れたようだが、幸い国内での最大震度は4で津波もなかったようだ。
ところが、この地震でとんでもない被害をこうむったところがあった。
あの福島第一原発4号機である。
とりあえず大事には至っていないようだが、もういい加減にしてほしい。下手をすれば、またあの悪夢の再現だ。いったいどれだけの人が今迷惑を蒙っていると思っているんだ。また、いったいどれだけの人たちが命がけで事故の対処にあたったと思っているんだ。
こういうのをポンコツというんだ。よくもまあ、世界の誇れる技術とヌケヌケと言えたものである。
ところで、震度の分布図を見てみると、面白い揺れ方をしている。震源から離れたところで震度4が集中しているが、その手前は震源に近にも関わらず震度2の部分が広がっている。で、よく見ると、糸魚川静岡構造線あたりを境に震度4と、強い揺れを観測している。
おそらく、これはプレートや岩盤の関係だと思う。糸魚川静岡構造線は、北米プレートとユーラシアプレートの堺だ。そして、横のプレート分布図(図元)と今回の震度が良く似ているように思われる。それで、フィリピンプレートの下が震源にも関わらず、この前の震災で大きく揺れた地域と重なるのだと思う。
地震の情報を見てみると、
発生時刻:1月1日 14時28分
震源地:鳥島近海
位置:緯度、北緯31.4度
経度、東経138.6度
震源:M7.0
深さ:約370km
と、かなり深い所で起きているので、フィリピンプレートではなく太平洋プレートが震源なのではないかと思う。まあ、専門家じゃないので間違っているかもしれないけど。
それでも、東日本大震災はまだ同レベルの余震が1年以内に襲う可能性も捨てきれないし、当然南海地震等が起きる可能性も高い。
とにかく、そうなった場合でも、2度と原発事故の起こらないように十分な対策をしていてほしい。こんど同じようなことが起きたら、おそらくこの国は終わってしまうだろうから。
東電福島第一タンクの水低下は元日の地震が原因
2012年1月2日(月)20時10分配信 ゆかしメディア
東京電力福島第一原発4号機で、燃料プールの横のタンクの水位が異常な速さで低下していることを確認した件で、原因は元日の地震によって収納スペースの原子炉ウェルと、プールの間の隙間に変化が生じたために水位が低下したと発表した。
元日の夕方、4号機の使用済み燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が通常よりも速く減少していたことが確認されていた。
東電によると、スキマサージタンクの水位低下に相当する減少量と、原子炉ウェル水位上昇に相当する増加量がほぼ同等だったという。そのため地震が原因で、両方の間の隙間の状態に何らかの変化が生じたと見ている。
原子炉ウェルとは、原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋を収納している空間で、定期検査中はこの空間を満水状態にし、燃料交換などを行う。
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