原発関連のニュース2本
あまり、テレビのニュースでは言わないようなので、アーカイブとして貼っておきます。
まず、作業員の方が高濃度汚染水を浴びたニュースについて。
この方々と、何カ月か前に高濃度汚染水に足が浸かった作業員の方々の追跡調査とその公表をすべきだと思います。
放射線被曝は後から重症化することが少なくありませんから、今大丈夫でも数か月数年語どうなるかわかりません。
しかし、浴びた汚水をウェットティッシュで拭き取ったって、そんなことでいいのか? ホントにいいのか?
白血病で死亡された作業員の方は、時間的に考えても福島原発の作業に関しては関係ない※と思われます。ただし、原発作業員の方は、過去にもどこかの原発で従事されている可能性はありますので、原発との因果関係は全くないとは言えないと思いますけどね。
※の詳しい説明。(NATROMさんのブログより)
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110830
国や東電の発表に関しては、もはや信用は失墜していますが、やはり、ここは冷静に判断するべきだと思います。
大量被曝による急性放射線障害で亡くなったのを白血病と言い張っているのなら話は別ですが、こういう余計に話がややこしくなるようなすり替えをするほど彼らも馬鹿じゃないと思います。
***********
以下ソース。
作業員2人、誤って「高濃度」汚染水浴びる 福島第1原発
2011.8.31 22:02
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110831/dst11083122030024-n1.htm
東京電力は31日夜、福島第1原発の汚染水浄化システムの関連設備で、男性作業員2人が比較的高濃度の放射性物質を含む汚染水を誤って浴びたと発表した。
東電によると、同日午前9時半ごろ、汚染水浄化システムで放射性セシウムを吸着する「ベッセル」と呼ばれる部品から水を抜く作業をしていた男性作業員2人が汚染水を浴びた。
一人は防水性の作業服を着用していたが、もう一人は通常の作業服だったため身体に汚染水が付着。ウエットティッシュで拭き取り、除染した。被曝(ひばく)線量は0・14~0・16ミリシーベルト。内部被曝はなく、やけどなどの自覚症状もないという。
水抜き作業では、弁が閉まっているのを確認してからホースを取り外す手順になっていたが、男性作業員の一人が、弁が閉が閉まっていると思い込んでホースを外してしまい、汚染水が流れ出たという。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は、作業員が浴びた汚染水の濃度について、「それなりに高濃度のものだと思っている」と説明。「具体的な作業の状況を調査している」とした。
急性白血病で作業員死亡 福島第1原発に従事「作業との因果関係なし」
2011.8.30 13:17
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110830/bdy11083013180003-n1.htm
東京電力は30日、福島第1原発の復旧作業に当たっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。この作業員の被ばく線量は0・5ミリシーベルトで、東電は「医師の診断によると作業と死亡の因果関係はない」と説明している。
東電によると、男性は8月上旬から1週間、放射線管理などの業務に従事。体調不良を訴え診察を受けたが、その後死亡した。内部被ばくはゼロだった。就労前の健康診断では問題がなかったという。16日に元請け企業から東電に連絡があった。
東電によると、急性白血病に関する厚生労働省の労災認定基準は年間5ミリシーベルト以上の被ばく、1年間の潜伏期間などがある。この男性の福島第1原発での作業は、基準に達しないという。同原発の作業に従事する以前の職歴については分かっていないが、東電は「これ以上調査する予定はない」としている。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 令和が始まる。(2019.05.02)
- 天皇陛下退位~平成から令和へ(2019.04.30)
- 天皇陛下85歳 平成最後の誕生日会見について思う(2018.12.24)
- 日本列島歴史的大雨!(2018.07.06)
- 2016年アメリカ大統領選挙について思う。(2016.11.13)
「原発問題」カテゴリの記事
- 東日本大震災 被災動物救護シェルター『にゃんだーガード』写真展 in 福岡(2013.04.21)
- 震災から1年(2012.03.12)
- 元旦の地震と福島第一原発4号機の水位低下(2012.01.04)
- 『前へ!』~東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録(2011.12.31)
コメント
うん、その後の記事がテレビにしても新聞にしても全然追いかけてないというか意図的にスルーしているような気がします。そのくせ、暴力団と交際があった芸能人の引退会見から、その後の展開についてのしつこいばかりのニュースや記事ばかり。政権政党のスキャンダルにしても、しっかり追いかけているのは3K新聞くらいかな、ま、あまり読む気ないけど。
ウォール・ストリート・ジャーナルなんて柄ではないのですが、最近読んでこの人の切り口というか視点はいいなと思ってるのをリンク貼っておきます。ああ、そこなんだよ、そこと思わずつぶやいてしまった。
http://jp.wsj.com/Japan/node_265979
投稿: drac-ob | 2011年9月 1日 (木) 22:08
drac-obさん
原発作業員の方の被曝については、もっと深刻に取り扱うべきだと思いますが、ニュースになってもほとんどがその場限りで後がありませんね。そこに何らかの意思が働いているのかどうかはわかりませんが、長年続いたタブー意識のようなものが染みついているのかもしれません。
ご紹介されたリンク先の記事、女性ライターの方なんですね。なかなかクールな記事だと思います。
私なんぞは、どうしても感情的になってしまいますので、こういう方には憧れます。
しかし、原発報道とこの松本元復興相のオフレコ発言は、マスコミに染みついた体質という意味で根っこは同じと言うことでしょう。
投稿: 黒木 燐 | 2011年9月 6日 (火) 00:52