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2008年10月29日 (水)

ピムピム逝く

Pimpim  近況報告でも少し触れたが、今月始めごろから具合のよろしくなかった猫のピムピム、通称ピムが、今日の夕方虹の橋に旅立った。18歳だった。母が買い物に行った間のことだった。

 病院の先生から、もう腎臓が萎縮してほとんど機能していないだろう、と言われた時から覚悟はしていたが、思ったより勝負が早かった。先週からもうほとんど食事をしなくなって、水だけで何とか凌いでいた。延命も考えたけど、歳も歳だし無理に生かせて苦痛を長引かせるよりも静かに見送ってやることを選んだ。今まで十数匹見送って来た結果の結論である。腎不全だったから、ガンや猫エイズの子たちより苦しまずに、穏やかな死だった。これで4匹いた雀雄の子どもはナターシャ1匹となった。

4kyoudai001s この4姉弟は、母親がまだ幼い頃雀雄のロリコンバカが孕ませてしまったので(雀雄はその後、速攻で虚勢手術をさせられた)、最初産んだ子(後のナターシャ)をウンコと思ってダンボールの産室で砂に埋めるポーズでガシガシしかかったので焦って止めた。まだへその緒と胎盤が繋がっており、羊膜もまだ半分ついたままだった。妹と遺書におっかなびっくり急いで糸でへその緒を縛ってはさみで切った。初めてなのでなかなか上手く切れない。今までの母猫はクミもフクもクロもみんなちゃんとしてたので手間要らずだったからだ。次に生まれた白猫は、羊膜すら取ってもらえず窒息寸前で、これまた焦って口の周りの羊膜を取ってやった。そしてへその緒切り。この時点で深夜2時を過ぎていた。翌日仕事があるので、あとは運に任せるとばかり、放置して床に就いた。傍にいてやると、いつまでたっても飼い主を当てにすると思ったせいもある。翌日、恐る恐るダンボールの中を覗いてみたら、無事4匹生まれてちゃんとオッパイを飲んでいた。ほっと安心。三毛1、白サバ雉1、白2。白は二匹だから、どっちが2番目かわからない。結局順番は三毛のナターシャが第一子ということしかわからなかった。因みに成長するにつれて、白猫のうち1匹はシャムネコもどきのヤコプに、もう1匹はシャムがちょっと入ったピムになった。ウチの猫で青い眼はこの2匹のみである。
 まあ、こんな出生の猫たちだったから、15歳以上生きたことがすごいのかもしれない。

Pimpim_4 ペットの死に対する対応に関しては、だいぶ慣れた。だけど、失った後の悲しさや喪失感だけは慣れない。悲しいものは悲しい。

 これで、ピーク時は16匹いた猫が、とうとう4匹になった。4匹でも決して少ない数ではないが、多かった時のことを考えるととてもさびしい。まあこれも人生なんだろう。

 ふと見ると、最後までピムの面倒を見ていたナターシャと茶々は、寂しそうに2匹丸まって寝ていた。

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コメント

ピムピムも18歳なら大往生でしょう。私など数えるほどしか経験がありませんが、十数匹を看取った燐さんでも、その喪失感は最初の一匹と同じでしょうね。ましてや長年共に過ごしてきたのなら、想い出も沢山あるでしょうから尚更ですね。ウチの仔はまだ8歳ですけど、いずれその日は来るのでしょうが、まだ覚悟はできてません。できれば、苦しまずに逝かしてやりたいものです。

とりあえず合掌

投稿: barrett_hutter | 2008年10月30日 (木) 08:56

 大往生でしたね
優しい飼い主と、仲間の猫に見取られて、18年もの長生きが出来たのですから、ビムちゃんはもう言う事無かった事でしょう。
でもピーク時16匹も飼っておられたとは!
驚きです。
それも深い愛情を持って!!

私は娘時分大阪の豊中市に住んでいました。
家の近くに、「犬猫のおばあちゃん」と噂されていた家が有りました。
家に来た(捨てられた)犬猫を、皆飼って上げられると言う噂から、その屋敷に捨てに来る不届き者も多かったらしいですが・・・・

私の家転居して、7~8年ぶりにその家の傍を通りかかった時、ちょっとご挨拶がてら寄って見たことがあります。

件のお婆さんは、すっかりご高齢になっておられて、喜んで内に招き入れてくださいました。
このお婆さんは元々芦屋の人で、豊中のその家はお婆さんおおとさんが別荘として建てられたものだとかで、玄関ロビーの広々とした、当時としては最先端の西洋建築だっただろうと思われる、洒落た別荘とは言ってもかなり大きな家でした。お婆さんは母屋を犬猫に荒らされてしまって(臭いが猛烈なものでした)、「息子が霊安室として建ててくれた」と言われる、別に庭に立てられた母屋とは比べ物にならないような小さな、プレハブの家に一人で住んでおられました。

息子さんがいくら勧められても、芦屋に帰ることを拒否しておられる模様でした。

母屋を乗っ取られるくらいに、犬猫が好きだったはずのそのおばあさんが、母屋に行って犬猫を見られた時の目が、もう全然愛情を宿していない事に驚いた記憶があります。

頑固に息子さんの反対を押し切って犬猫を増やし続けてこられ、行きがかり上犬猫を飼い続けては居られるけれど、
それに息子さんに頭を下げるのが嫌さに、犬猫のためと言って、別荘に一人暮らしを貫いておられるけれど、そのおばあさんには、犬も猫も、もう足かせ以外の何者でもなくなっているのだと感じられるような目の色でした。

ご大家の養子娘として、何の苦労も無く来られたであろうこのおばあさんの、家が破産したわけでもないのに、淋しくうら悲しい人生を思うとき、複雑な思いになってきます。

恵まれすぎて、思い通りに成り過ぎる事によって、反って不幸せになる人もあるのですね。

投稿: わこ | 2008年10月30日 (木) 10:51

安らかに、虹の橋の袂まで旅立たれていかれたようですね。
家族の一員が旅立たれて、燐さんや他のご家族の方の
悲しみもひとしおかと思います。
合掌

投稿: MM21 | 2008年10月30日 (木) 21:28

ちょっと風邪気味でご無沙汰してたら、この訃報に出会いました。燐さんも落ち込み過ぎないようにしてください。仕事面もいろいろ大変そうなので。

なにはともあれ、合掌。

投稿: drac-ob | 2008年10月31日 (金) 00:26

barrett_hutterさん、こんばんは。

お悔やみのコメント、ありがとうございます。

コメント遅くなりました。
落ち込んでいたのではなくて、寒くて、夜、つい布団に入ってしまいそのまま寝てしまうというパターンでした。

今日、性格には昨日の夜、ペット霊園で荼毘に付しました。
そしてら、喉にでっかいガンが出来ていたことがわかりました。
加齢によるガンだったのでしょう。病院の先生も、口の奥に何か出来ているのかもしれないと言っておられたので。でも、高齢だから無理して検査とかしなかったのです。
まあ、ガンとわかっても何も出来なかったでしょうけど。

今まだ4匹居るけど、うち2匹は18歳越え、1匹も13歳だし、1歳はここみだけ。すぐに2匹になるでしょう。寂しいから、また誰か拾って来るかもです(笑)。まあ、もううちで増やしてしまうようなことはないから(避妊手術をするので)、増えるとしてもノラを拾ってくるくらい。猫は、多くても5匹ですね。それ以上はどうしても全員に手が回らなくなってしまうので。

barrett_hutterさんのところは、8歳ならば、まだ8年は大丈夫でしょう。どんなに可愛がっても、また、健康に気を遣っても、後悔は残ってしまいますが、出来るだけそれが少ないようにしたいですね。最後は老衰で眠るようにっていうのが理想ですね。

投稿: 黒木 燐 | 2008年11月 1日 (土) 04:53

わこさん、おはようございます。

お悔やみのコメント、ありがとうございます。
無事火葬を終えましたが、上のコメントで書いたように、ガンが出来ていました。場所がのどの方だったので、かなり苦しかったのではないかと思いますが、よく我慢してくれました。飼い主に要らないお金をかけさせたくなかったのかもしれませんね。(生まれたときはともかく)最後まで手のかからない子でした。

お話にあった、犬猫のおばあちゃんですが、多頭飼いだとどうしても、そういう感じになります。枷になってしまうのは仕方がないことかもしれません。だから、そうならないように飼う方は今居る子たちのことを考えて、これ以上飼わないと心を鬼にすることも必要なのです。
でも、そのおばあちゃんにとって、犬猫たちは枷であると共に生きる原動力にもなっていると思います。お金が充分にあるということは、沢山居ても手は回るでしょう。犬や猫が劣悪な環境に居ないならば、飼い主の愛情が行き渡らなくてもそれはそれで彼らは幸せだと思います。それに、仲間が沢山いるから寂しくはないと思いますよ。

投稿: 黒木 燐 | 2008年11月 1日 (土) 05:13

MM21さん

お悔やみのコメント、ありがとうございます。

寂しいですが、まだ猫4匹犬1匹がいますから気は紛れます。しかし、とうとう三毛猫だけになってしまいました。

亡くなる前の夜、猫達みんなと一緒に寝ました。
私のベッドはロフトベッドなので、降りようとして、弱ったピムが落っこちたら大変なので、しばらく控えてましたが、もう動き回って墜ちることはないだろうと思ったからです。

どんなに頑張っても結局後悔は残りますが、最後に一緒に眠れたので、その点だけは良かったと思います。
ピムのガンは兄妹たちと違って外に出てなかったので、崩れることなく、隔離することはなかったので、その点もよかったと思います。

投稿: 黒木 燐 | 2008年11月 1日 (土) 05:21

drac-obさん

お悔やみのコメント、ありがとうございます。

大丈夫です。思いの外落ち込んではいないです。
眠るような安らかな遺体だったせいもあると思います。
結局ガンが出来ていましたが、それでも、あまり苦しまずに逝ってくれたからかもしれませんね。

投稿: 黒木 燐 | 2008年11月 1日 (土) 05:25

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