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2006年8月12日 (土)

「dear,こげんた」のみなさん来福

 ここに書くのが遅くなっちゃったけど、8月3日に「Dear,こげんた」のmimiさんとこげんたスタッフのうちお二人が来福されました。

Pray_4  彼らは、2002年におきた、「福岡インターネット猫虐殺事件」通称「こげんた事件」で、犯人逮捕のための活動の先鋒をとったサイトの管理人さんとそのスタッフです。みんな拠点が関東で、mimiさんに至ってはほとんど仕事でアメリカにいるので、なかなか福岡まで来る機会がなく、裁判の時も一周忌の時もこれませんでした。そして、今回ようやく来福が実現したのです。

 12辞40分頃到着の彼女らを福岡チームのぱんさんとお迎えし、昼食に彼女らが滅多にこれないからと久留米ラーメンで腹ごしらえをしました。その後こげんたの位牌を安置している霊園に行き、写真と位牌を前にお経を上げてもらいました。
 位牌は、遺体を川に遺棄されてしまったこげんたのために、せめてものという気持ちで有志で作ったものです。霊園のお坊さんも事件をご存知で、お経も少しヴァージョンを変えてくださいました。その後少しお話しましたが、ここで遺骨が無いのはこの子だけです。せめて骨のひとかけら、ひげの一本でもあれば、骨壷に入れてあげられるのに、本当にこの子は可愛そうです、と言っておられました。

Genba_no_mae_2  その後、現場まで行き、犯人の住んでいた元アパートの部屋の前まで行きました。玄関ドアのすぐ右手に虐待現場の風呂場があります。私たちは改めてこげんたの冥福を祈りました。
 The_river_3 件の部屋は未だ入居者がおらず(あんな事件があったんだから当たり前ですが)、郵便受けから沢山のキャットフードが投げ入れられていました。探偵ファイルの記事と写真から場所を割り出してきた人がけっこういるようです。かくいう私たちも、当時そこを見て現場を特定したのです。私が始めてここに来たのは、こげんたの49日の日でした(私は方向音痴なので、知らない場所でも迷わない友人Kについてきてもらいました)。

Minamo_1  mimiさんたちはなかなか現場から離れがたいようでしたが、あまり長居も出来ないのでそこを離れ、犯人が遺体を棄てたという川に行き、お花を供え三たび冥福を祈りました。
 私たちよりも先にだれか来たらしく、造花の花束に猫じゃらしのおまけをつけたものが備えてありました。猫じゃらしつきなので、間違いなくこげんたにお供えをしたものでしょう。

 事件当日とは正反対の、暑いけれど明るく晴れた日でした。

The_river_2_3 何故、犯人があんなことを仕出かしたのか、本当のところは本人にしかわかりません。ひょっとしたら本人すらよくわかっていないかも知れません。わかっているのは、犯人から猫がひどい虐待を受け殺されたこと・犯人はそれを2ちゃんねるの某板で公開したこと・それに怒った人々が行動を起こし、いろいろな人が尽力して犯人逮捕にこぎつけたこと・結果懲役6月の有罪判決は出たものの、執行猶予3年がついたこと・しかし、それがこれまででは異例の重い判決だったこと。そしてあれからすでに4年が経過し、犯人の執行猶予もとっくに過ぎて彼が世に放たれているということ。今、書いててちょっとぞっとしました。

 そして、相変わらず動物虐待事件のニュースは尽きることがありません。

 しかし、人々の意識は変わりました。そして、この事件がきっかけとなり、自民党動物愛護管理推進議員連盟が発足しました(鳩山さんをちょっと見直しました)すこしずつだけど、変化しているのです。

Pray_at_the_river_2  4年前事件を知って、憑かれたようにほぼ三日不眠不休でサイトを立ち上げたmimiさん。そして、それに賛同して集まったスタッフの方々。彼女らは事件解決後も事件によって生まれた新しい動物愛護の芽を熱心に育てています。そういう人たちががんばり、また一般の人々の意識が変わることによって、動物虐待は少しずつだけど減っていくことでしょう。そのことによって子どもなどの弱者が犠牲になる痛ましい事件も減っていくに違いないと思うのでした。

           ※写真はプライバシー保護のためぼかしを入れています。

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■こげんた事件の経緯

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犬とか猫とかの話」カテゴリの記事

コメント

もうそんなに経つんですね。
私も詳しく知ったのは燐サンの記事を読んでからだったので、世の中にはもっと知らない人もいるんだろうと思います。

直接何かお手伝いが出来るわけでは無いですが、動物の話になった時に、周りの人にはさりげなく話したりはしていました。

それで、興味を持ってくれた友人達もいて、ある友人一家は犬を飼うにあたり、ペットショップでは無く、保健所で安楽死を待っている犬達の里親になろうと、現在2匹を引き取って仲良く暮らしてます。
別の友人一家は、子供達が猫を飼いたいとせがんでいた頃に、旦那サンの職場に迷い込んできた生後まもない子猫を飼うことにしました。
職場は、友人一家のご先祖様のお墓の前にあって、どうやらそこに住みついていた猫一家のうちの1匹だったようです。これも、何かの縁だと子供達の新しい弟のように可愛がられてます。

我が家は、ペット不可のマンションなので飼ってあげることは出来ませんが、こういう話を聞くと少しは彼等の力になってあげられたかなと、自己満足ですが嬉しく思います。

本当に、人間だけの地球じゃない。
大家サンに追い出されないように、もっともっとイイ住人にならなくてはいけませんね。

投稿: wing | 2006年8月17日 (木) 15:52

wingさん、

ありがとうございます。
このwingさんのコメントを読んだら、mimiさんも大喜びされると思います。自分らの地道な活動が少しずつ浸透しているという手ごたえになります。

少なくともwingさんのおかげで、わんこ2匹と子にゃんこ1匹の命が救われたんですねぇ。嬉しいなあ。私もここで紹介した甲斐があるというものです。

テレビなんかで芸能人とかが、いろいろペットを自慢してるけど、高い血統書付ペットではなく保健所からもらってきたっていう人を見ると、その人に対する評価と高感度がぐんとUPします。
そういえば皇太子ご一家の飼われている犬たちも確か捨て犬の雑種でしたね。

投稿: 黒木 燐 | 2006年8月18日 (金) 00:57

>そういえば皇太子ご一家の飼われている犬たちも確か捨て犬の雑種でしたね。
そうなんですか!それは、私もとっても好感度アップです!別に嫌ってた訳ではないんですが(笑)。

なんか、どうしても動物をペットショップに行ってお金を出して買うっていう事に抵抗があって。
田舎育ちのせいもあるのかもしれませんが、周りも自分も飼うといったら誰かに子犬子猫をもらう、野良を世話する・・・だったから、屁理屈かもしれませんが納得出来ないんです(汗)。

命に値段がつけられているのを見ると
”これって、なんかおかしくない??”
って悶々としてきてしまって。店先には行けてもあまり見たくないし、店内にも入りたくない。
入っても息苦しくなってきて、どうにもこうにも落ち着かないし。

飼い主サンがたくさん愛してくれるといいねと願わずにはいられません。

私も少しでも力になれているのなら、とても嬉しいです。

投稿: wing | 2006年8月22日 (火) 02:51

wingさん、

私も高いお金を出してペットショップで買うのはどうかと思います。芸能人が自慢げに見せびらかしているのを見たら憂鬱になります。だから拾ってきたとか、保健所でもらってきたとかいう人がたまにいるとGJ!と言いたくなります。もうそれだけでいい人です(笑)。

前に書いたかもしれませんが、トリビアの種の雑種シリーズで「飼い主が散歩中に悪の組織に拉致られたら、追いかけてくるのは100匹中何匹か」というので、健気に追いかけた犬の中には、今の飼い主に保健所にいたのを救われたという子がいました。見ていた家族みんなで泣きそうになりました。
私もペットショップに行くとそこの子たちの行く末が気になります。まだ、管理のしっかりしたところならいいのですが、安売りショップみたいなところで、ケージは層ガラス張り、ご飯は新聞紙の上に載っけてあって、排泄物はちゃんととってないし、夜中まで明々と電気をつけて、音楽は大音響というトンデモないペットショップチェーン店があります。妹の友人がそういうところでミックス犬を買ったら病気持ちで、治療にずいぶんとお金がかかったようです。まあ、その人はいい人だったから、今も大事に育ててますけどね。
今の日本ではそういうところが取り締まれないのが現実です。

投稿: 黒木 燐 | 2006年8月23日 (水) 12:48

こんにちわ♪
今日も暑いですね(T_T)昨日は夕立があって、それ以降は涼しくてマシでした。
被害のあった地域も大阪ではあったようですが(汗)。

>トンデモないペットショップチェーン店があります
そうなんですよね~。
見るからに放ったらかしで、何も満足に世話をしてあげていないんだろうなっていう店ありますね。だから、体調も悪くて売れ残る。成長するとますます売れない。そして・・・その後はどうなってしまうんでしょうか、その子達は。。。

動物を飼うことに流行り廃りがあるっていうことにも納得いかないんですけど、せめて最低限の世話はちゃんとしてあげて欲しい。人間の勝手でその子達の人生を決めてしまっているんだから。

何より、命と接しているんだということを忘れないで欲しいですね。動物でも虫でも、魚でも、植物でも。

自分の世話もまともに出来ないなら、動物を飼うなと強く言いたい!自分以外の命を背負うことにもっと真剣に向き合って覚悟を決めるべきだと思います。

投稿: wing | 2006年8月23日 (水) 15:47

wingさん

うんうん。

ペットショップを経営する人って、やっぱりちょっと?って感じがします。生き物を商品と扱うのってやはり、心を鬼にしないと出来ない部分もあるでしょうから。

昔読んだ漫画で、ペットショップを営んでいる家族の話で、店の売れ残りの動物を処分出来ずに、そのまま家で全部面倒を見ていて、家がトンデモナイことになっている、ってのがありました。
現実はそういう人って皆無に近いでしょうね。

投稿: 黒木 燐 | 2006年8月24日 (木) 12:46

御初に御目にかかります。本日5月7日であの残虐非道・悪逆非道な「こげんたちゃん虐殺事件」から20年を迎えました。20年前の事件発生は、写真週刊誌で知り記事を見た時に泪を堪えながら当時いた会社の寮に戻り、部屋で号泣しました。何日も何日も泣き続け気が付けば血の泪を流し、恰も地獄の極卒の様な形相になり「仇を、仇を討ってやる!!復讐を必ずや果たしてやる!!」と叫び猛り狂ったのを昨日の如く覚えてます。警察には昼夜問わず犯人逮捕を要請しますも、当時は洒落にならない対応で「この国の官憲は動物を物扱いするのか、これで先進国の官憲と呼べるのか!!」と怒り狂いそれでも犯人逮捕を要請し続けました。下手人であるド腐れ外道松原潤が逮捕されて福岡での裁判に私も行きたかったのですが、休みが取れず裁判の結果を待っていましたがあまりにも莫迦莫迦しい判決内容に、激しく猛り狂い怒りのあまり憤死する直面に遭いました。「こげんたちゃん虐殺事件」を期に武闘派の愛猫家に、そしてローンウルフとして虐待から救うべく守るべく軍事用語になりますが「サーチ・アンド・デストロイ」索敵・せん滅すべく武装パトロールを行い「俺に出会った不幸を呪えと言ってせん滅してやる」と、猫がいる港周辺に会社の寮の周辺でパトロールを行ってました。20年を迎えましたが、「こげんたちゃん虐殺事件」を風化させない為にもそれ以前から地道に工作活動も行い、約11年御世話になっている御方と関係筋の御方や旧い知り合い達に周知してもらうべく活動を継続中です。それと、政府と自民党に鬼打電と言わんばかりに「この20年間、悪逆非道・悪逆非道な虐殺事件が増えている!!貴様等今まで何をしていたのだ!!」と怒りの鬼打電も継続中にあります。「こげんたちゃん虐殺事件」に仇討ちに立ち上がった方々こそ忠勇義烈の士と呼べます、猫であってもこの日本と言う国で生きるからにはれっきとした日本国民であります。未だに物扱いする政治屋には消えてくれと言いたい程の怒りの炎が私の中で燃えています。最後になりますが、私も福岡へ来た時にこげんたちゃんの墓参りと遺体が投げ込まれた川へ行き花と線香を手向けたいと希望してます。

投稿: 怒りのワンマンアーミー | 2022年5月 7日 (土) 21:50

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