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2005年9月 8日 (木)

友人の通夜から帰りのちょっと不思議な話

一昨年の9月に友人Kが亡くなった。急性白血病だった。
電話を受けても信じられなかった。
手術は成功したと聞いていた。
・・・
信じられなかった。しかし、涙はあふれて止まらなかった。

 

翌日の夜、仲良かった2人の友人と共にお通夜にいった。
友人の1人Tは、鹿児島から駆けつけてきた。
私達4人は高校からの親友だった。

 

その日の通夜は仮通夜だったがKの家で行われていた。
遺体と対面した。綺麗な眠っているような顔だったが、やはり生者とは違っている。

 

・・・それでもやはり信じられなかった。

 

Kの夫(やはり高校の同級生だったが)と、ひとしきりKの思い出話に耽った。
高校を出てからお互い進む道が異なり、あまり会えなくなった。多分会った日はトータルしても1ヶ月も満たないだろう。
それでもこの地球上に存在していることは確実だったし、何よりも同じ県内、会おうと思えばいつでも会えると―――。
しかし、まさかこんな形で別れが来ようとは・・・。

 

Kの家を出てから、3人でそぞろ歩きながら、大通りに向かった。
遅くなったからそこでタクシーを拾おう。
道すがらも私達のKの思い出話は尽きなかった。

 

通りに出るとすぐにタクシーがつかまった。
「すみませ~ん、○○駅までおねがいしま~す。」
私達3人はどよどよとタクシーに乗り込んだ。
運転手「あれ?3人ですか?」
「ええ、3人ですよ?」

 

私達は気がつかなかったが、タクシードライバーにはもう1人見えていたのかも知れない。
あとで私達は、きっとKが通りまで見送ってくれたんだろうねと話し合った。

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