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06/10/2014

久々に、どっぷりストラ浸けとなり(大橋俊夫)

 なんで久々かとゆうと、2月に母が意識障害で入院したのです。それで音楽など聴いてる余裕なかったけど、快復して今月20日に退院が決まりました。そんな家庭の情事もとい事情はともかくストラです。

Stranglers40th_2 錆びてないね、音の芯から。ピストルズやクラッシュの雄叫びを今聴くと、母校の遊具を見たような「なーつかしいですねっ」(とんねるずか)の気分がするのに対しストラは、初期のものでさえ今どきのロックともタイマン(死語か?)張れる切れ味がある。
 Ⅳはドアーズ的要素のため渋さはあるものの古臭さはない。多くのベテラングループは、昔の曲に新しいアレンジを加えたがる。年老いたメロディーとリズム(及びメンバーの体力)に厚化粧してしまうのだな。しかしストラは、ライブごとの変化と言うメリハリ以上の小細工はしてこなかった。常に曲のスッピンで勝負できるからです。

 「サムシンベラチェイン!」をJJがシャウトしなくなったのは声が出なくなったわけではなく、叫びで伝えていたメッセージを「語る」大人に成長したからでしょうね。

Stranglers_2 ブラック&ホワイトのライナーは「新型のハードロック」と評してたけど私は「デジタルパンク」と呼びたい。当時テクノから流行ったシンセベースをJJは、自らの肉体からハジき出してたんだね。本来クールなシンセビートを太い弦楽器特有の唸りで表現することで、キョーレツに厚く熱いアタックが生まれる。そいつにガンガン耳揺さぶられる快感ったら、もおタマりませんですね(熱い耳ヨダレじゅるじゅる)。しかもよおっ、その図太い音がパンクのスピードで迫って来やがるんだからシンセベースの単調で貧弱な低音なんざ問題にならねえぜ(書きながら興奮して敬語忘れた)。パンクジャンルにいながら流行りのテクノを取り入れ、なおかつブッ潰す。当時のJJは人だけでなく、他ジャンルの音楽にも喧嘩売ってたんだね。

 ヒューの時代から現在まで様々な素晴らしい曲を提供してくれてるストラだけど、どの時期でも共通してるのは根底に男くさいR&Bがあること。
 デリケートに乾いた音世界で自閉アートに突き進んだデヴィッドシルヴィアンなどは、より遠くR&Bの大衆性から離れることを目指し、それを理解する固定客のためだけに才能を全力で使って来たように聴こえる。料理に例えるならば、キャビアの味噌漬けの塩抜き(そんな料理ないけど)みたいな。対してストラは、前衛的なことやっても、例えば「爆弾焼き鳥」のように物騒な名前つけても皆に食べてもらいたい欲求がある。そのためには万人が受け入れやすいR&Bと言う出汁が不可欠なんだろうね。

 長々とダベりました。ほんと久々にストラエキスを輸血してもらい元気出たので。それではごきげんよう、さようなら。(ここに来て朝ドラネタで締めるんかい)

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※大橋さんからいただいたメールの内容が素晴らしかったので、冒頭部分を省略したものを掲載しました。

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