カテゴリー「やってはいけない」の24件の記事

2023年4月 1日 (土)

トイレに閉じ込められた話(改訂版)

 ずいぶん前に分散して書いたエントリーをひとつにまとめました。
 TBSの「ワールド犯罪ミステリー5」再現作品です(だいぶ違ってましたが)。


 これは、昔勤めていた会社での出来事である。

 その会社が入っていたビルは各階に1箇所ずつ廊下を挟んで洗面室付きトイレと湯沸し室があった。3階建ての小ぢんまりしたビルだったのでそんなものであろうが、ビルが開いていさえすれば、誰でもトイレを使うことが出来た。また、そのビルにはなんかいわゆる幽霊のようなモノが棲みついていたのか、たまに妙な出来事もあった。さらに隣のロイホで発砲事件などもあったりしたが、まあ、こういうことは今回の話には関係ないのでまた改めて書くとして、そろそろ本題に入ろう。今回はちょっと小説風に書いてみようと思う。

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 「なんじゃあ、こりゃあ?」
 私は再度トイレのドアノブをガチャガチャと回した。いや、回そうとした。だがノブ自体が動かない。
「あっちゃ~、ここ数日ノブの調子が変なことには気がついていたけど、とうとう壊れたか。でも、何でよりによって私のときに、クソッ!!(怒)」
 私は軽く毒つきながらつぶやいたがどうしようもない。
「せめて出てから壊れてくれよ~~~。トイレは下(の階)にもあるんだから・・・。」

 確かにここ数日変だった。1・2回ノブを回しても開かず、ヒヤッとしたことが数度と無くあったからだ。それはおそらく私だけではないと思うが、とりあえずその時は開いたので、そのまま総務の方に言うのを忘れていた。誰か閉じ込められたら、それもそれが一人で深夜残業をしている時だったりしたら、大変だなとちらと思ったが、まさか本当に完全密室状態になるとは思ってもみなかった。
 しかしまあ、今はとりあえず平日の少し雨模様の昼下がりだ。会社には人がたくさんいるし、直ぐに開けてもらえるだろうとタカを括っていたが、それは甘い考えだった。
 とりあえず、もう何度かノブを回してみる。ビクともしない。引いてみる。なおさらビクともしない。引く?そう、ドアはトイレ側に開く造りになっていた。すなわち、内側からいくら体当たりしても、肘打ちしても、今がチャンスだの真空とび膝蹴り等をかましても、桟ががっちり邪魔をして開かないということだ。ドアを破壊しない限りは。因みに内側から鍵をかけていてそれが壊れたというわけでもない。ドアノブがイカれてまったく回らないため、ラッチボルト(ノブを回すと出たり引っ込んだりする部分)が引っ込まないのだ。私はあせってきた。とりあえず場所がトイレなのでエレベーター等と違い長期戦になっても緊急事態は大丈夫だが、水洗トイレなので大して臭くないとはいえ、便所は便所、あまり閉じ込められて嬉しいところではない。イスもないし和式トイレなので蓋をしてイス代わりにも出来ない。こんな狭いところで長期戦になったら寝ることも出来やしない。第一こんなところで食事なんかしたくはない。おまけに閉じ込められたところがトイレだなんて、どう考えてもギャグネタである。
 などと、いろいろ考えながらも私は空しくドアノブと格闘していた。しかし、こういうときに限って事務所から人が出てこない。18人ほどの会社であるから、どうかしたらひっきりなしに利用者が来るのに。
 たかが厚さ3・4センチ程度、フラッシュ合板製の破壊するつもりなら難なく壊せるくらいのドアである。しかし、そのドアが今は厚く私の行く手を阻んでいた。この際叫んで助けを呼ぶか? いや、そんなみっともないマネが出来るか。私はため息をついて、腕組をしながら考え込んでしまった。携帯電話が普及する数年前の話である。

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2017年7月13日 (木)

白いバッグ

土曜日の出来事。
整骨院に行くため駅に向かっていて、途中に大きな溝だか3面張りの川だか用水路だかわからないけど、(時々ここでも写真アップしたことがある)水路があって、何の気なしに覗いてみた。なんか白いものが見えるので確認したら、女性用バッグだった。よく見ると、財布のような赤い長方形のものも見えた。水路は深いので、水深は浅いとはいえ、若いころならともかく、今の足腰の悪い自分には降りて拾うのは危険だった。気になったが電車の時間もないのでそのまま放置することにした。
ずっと気になっていたので帰りにも確認したら、まだそこにあった。しかも流されて少し位置が変わっている。悩んだ挙句に110番することにしたが、慣れないのでなかなかつながらない。仕方ないので横のビルに入っている子供英会話教室に寄って言った。
「すみません、横の水路になんかバッグが…」
「ああ、白いバッグですよね。私もさっき来たとき見つけて気になってたんですよ」

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2016年1月 9日 (土)

やってはいけない。「瞬間接着剤を衣類につける」

 年末、猫ケージの棚にひびが入っていたので、100均で買った瞬間接着剤でくっつけることにした。

 かなり広範囲にひび割れしており、一部段差も出来ていて修理は難航。ひびの隙間に接着剤をちまちまつけながら、たまに指をくっつけたりして悪戦苦闘していた。すると、突然左足のふとももの上にピンポイントで強烈な熱感がした。

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2014年4月17日 (木)

子猫譲渡失敗記

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 【私のこの失敗談が、これから猫の譲渡をされる方のお役に立てれば幸いです。】

 ウチの界隈に住み着いた黒猫が、3回目の出産をした。その数3匹。黒白タキシードタイプ2匹と、黒白の長毛だ。

 彼女はウチを子育ての場所と決めているらしく、出産前から2か月ほど姿を消した後、子猫を引き連れて戻って来る。何度か保護をしようとしたが、失敗し、これで3度目である。この前に2回彼女が産んだ子も、結局ウチが引き取って、2匹里子に出した。しかし、2度目に保護した4匹はFIV陽性のこともあって、里親が現れず、この3匹と親を足すと13匹の大所帯である。今はいいが、もし身体でも壊せば多頭飼い崩壊の危機である。

 2月に入って母猫クロミ(仮名)がまた発情した模様。今保護しないと悪夢を見る!! そう思った私は意を決して彼女を捕まえた。今ならおなかに子供はいないだろうから、避妊する時の胸の痛みも少ない。

 しかし、こいつが曲者で、在住猫どころかかつて生んだ自分の子供にすらフーフー威嚇して、ケージを一緒に出来ない。最初、子供と一緒にしてみたが、あまりに威嚇されて子供たちがしょげてしまった。仕方がないので、また保護した時のソフトケージに入れた。 私の部屋にはケージを4つ置くスペースがもうないのだ(金もない)。

 そして、黒白3匹福ちゃんズは外猫のまま、理由を書いて里親を募集した。
(くるねこ里親にお願いしたら、3連ちゃん でアップしてくださった。感謝!)
 母猫の避妊手術の時、彼女のFIV感染が確定し、福ちゃんズの陽性がほぼ決まり、里親が決まることは難しいと思われたが、可能性に賭けることにしたのだ。

 そんな時、スマホに一つのメールが入った。

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2014年2月 1日 (土)

歩行者も気をつけよう。

 土曜日(1月25日)のことですが、自転車と衝突してしまいました。

 土曜出勤のため、日頃より2時間ほど遅く駅に向かっていたのですが、その途中、駐車場から車が出ようとしているのに気付き、また向かいからも車が来ていたので、その離合のために待つのが面倒だったのでそれをよけようと道路の右側に渡ろうとした時でした。
 因みに、道路は中央線もない狭い道ですが、しっかりと路側帯もあり、私はその路側帯(しかもグリーンのカラー舗装がされている)を歩いていたので、右側通行でも左側通行でも問題なかったのです。
 ただし、いつもなら道路を渡る時は必ず左右の確認をするのですが、その時は何故か確認をせずに渡ってしまったので、明らかに私の不注意です。

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2009年3月 2日 (月)

ゼロの大爆発

 最近、妙に眠い。寝不足のせいではない。昼間が異常に暖かいからだ。

 それで、午後の眠気に備えて、コカコーラ・ゼロを買った。そして、さすがにこれは冷たくないと美味しくないからと、冷凍庫に入れた。冷凍庫にと言うのは、会社の冷蔵庫が半壊れで冷蔵庫部がほとんど常温庫状態になっているからだ。それでも冬場は凍る可能性があるから、早めに出しておくつもりだった。

 しかし、今日は営業の女性がお休みだったので、そっちの方の野暮用もせねばならなくなり、冷凍庫のコーラのことはすっかり忘れてしまった。結局、コーラを取り出したのは午後1時を過ぎていた。4時間半近く冷凍されていたことになる。見ると、ペットボトルの中はすっかり凍って白っぽくなっていた。これはまずいと思って、冷蔵庫そばにある給湯室に入って蓋を開けた。まずいとは思ったが、せいぜい中身が泡と共にドバドバと流れ出る程度だと思っていた。しかし・・・。

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2008年7月17日 (木)

携帯電話に潜む危険のこと

 これは友人の体験談である。
 ちょいと怖い話だし、ここに掲載することで、同じような電話を受けた人が同じような状況に陥らないようにする効果も期待して、友人の許可を得て掲載することにする。

 事の起こりは携帯電話に入った一本の間違い電話からだった。

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2007年6月29日 (金)

目が覚めたら右手が無くなっていた話

 ずいぶん前のことになるが・・・。

ある日、なにか違和感を感じて目が覚めると、右手の存在が腕の付け根からすっぽりと無くなっている。

右手が無くなってしまった???

一瞬で血の気が引いた。

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2006年10月 8日 (日)

おかしななまえ

 これは、福岡の民話らしいです。高校の写真の授業でやったアニメ製作の時、別の班が題材に選んだ話ですが、単純で面白い話なので、これだけはよく覚えていました。因みに自分の班でやった分も、覚えていますがここに書けるほど明確には覚えていません。

 以下、「日本むかしばなし」風に書いてみます。

 むかしむかし、正直じゃが貧乏な男がおった。その男は子宝にも恵まれずにおったが、ある日ようやく子どもを授かることが出来た。産まれた赤ん坊は玉のような男の子じゃった。子どもを抱きながら男はもう天にも昇りそうに喜んで言った。
「とうとう男の子を授かった。嬉しかなあ、嬉しかなあ。そうたい、こん子の名前は『嬉(うれし)』じゃ。」
男の子の名前は「嬉」になった。

 それから数年後、男はまた子どもを授かった。二男はまた男の子じゃったが、男はたいそう喜んで言った。
「またまた男の子を授かった、めでたかなあ、めでたかなあ。そうたい、こん子の名前は『めで太』じゃ。」
二番目の子の名前は「めで太」になった。

 それからまた数年後、男は三人目の子を授かった。三番目は待ち望んだ女の子じゃった。男は有頂天になって言った。
「ありがたかなあ、ありがたかなあ、今度はおなごの子を授かった。そうたい、こん子の名前は『ありがた』じゃ。」
三番目の女の子の名前は「ありがた」に決まった。

 三人の子はすくすくと育ち、村でも評判の仲の良い働き者の一家となった。三人目の子が生まれてから数年後に母親は病気で死んでしもうたが、三人兄妹は父親をよく助けてよく働いた。

 ところが、その父もよる年波には勝てず、病で寝たきりになってしもうた。上の兄二人は父のぶんもよく働き、末娘はかいがいしく父を看病しておった。
 じゃが、ありがたの看病も空しく、上二人が畑仕事に出ている間に、父はとうとう死んでしもうた。ありがたは、驚き悲しんで、泣きながら兄達のおる畑に向かって走りながら叫んだ。

「うれし、めでたや、父ちゃんが死んだ~!!」

すると畑の方から兄二人が驚いて叫んだ。

「なに!それは本当か!?ありがたや~~~~~。」

 名前を考える時は、よく考えてつけなければならないという、お話じゃった。

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2006年10月 2日 (月)

またやっちやったい・・・orz

 母に引き続き、私も大ポカをしてしまいました。

 今朝のことです。バスカードが切れていたので、新たに買おうと思い、お金をおろしたのですが、カードの自販機がトロイので、五千円のカードを買うのに一万円札をおろしました。自販機がどうトロイかというと、千円札で買う場合はもちろん一枚一枚入れねばなりませんが、一枚入れるのにすごく時間がかかるのです。ATMでは五千円札は出てきません。それで、一万円を入れておつりをもらったほうが早いと思ったのでした。

 まあ、ここまで書いたら賢明な読者の方々には、どんなポカをやらかしたかおわかりでしょう。

 ご想像のとおり、おつりを取りすれて行ってしまったのです。以前一万円札を入れて、うっかり一万円のカードをかってしまったことがあるので、そのことは気をつけていたのですが、カードを受け取ったあと、それで安心してしまったのか、まったくおつりのことは忘れていました。その自販機はトロイので、おつりが出てくるのにもワンクッション時間がかかるのです。

 会社に行く途中に寄ったローソンで気がつき、会社に着いてからすぐにバスセンターに連絡してみました。多分あんなとこに忘れたからにはあきらめねばならないでしょう。しかし、あれでもと思い電話してみたのでした。
 電話に出られた駅員の方が、すぐに見に行って下さったのですが、やはりありませんでした。久留米のバスセンターには浮浪者が多く、その自販機は浮浪者の良くいる場所にあるほうの機械だったので、おそらく彼等に盗られたんだろうと言われました。

 がっかりしましたが、駅員さんにお礼を言って電話を切りました。駅員さんから「これからは気をつけんといかんよ。」と言われました。親切な駅員さんでしたよ。

 まあ、あの五千円で浮浪者たちがしばらく美味しいモノでも食べれたのなら、ちょっとだけ気が晴れますが、これ幸いと賭け事なんかに使って全部スッてしまったりしたら目も当てられないなあ、と思う秋の昼下がりでございました。

 物事は最後まで気を抜いてはいけない。っていうか、朝はちゃんと目を覚ましておくように。

♪よ~く考えよ~、お金は大事だよ~♪

 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  

【10月3日:追記】

 翌日である今日、出勤途中の「現場」付近をかるく観察してみた。ななななんと、昨日で味を占めたのか、常習なのか、露骨にバスカード2号販売機の方を向いてベンチに座って居る浮浪者を発見。しかし、証拠もないし彼等が盗ったかどうかも定かではないし、さすがに恐いので声をかけるのは止めておいた。
 久留米バスセンターに浮浪者が多いのは知っていた。しかし、昨日はそんなことは少しも考えなかった。これが海外ならかなり警戒をするだろう。私は自分の平和ボケさ加減を思い知った。
 もちろん盗ったのが彼らとは限らない。魔が差したのは学生かも知れないし、会社員かもしれない。まあ、現金が自販機でチラチラしていたら魔も差そうというものであろう。

 因みに自分だってそういう時は魔が・・・と言いたいところだが、私は絶対に自分のものにはしないで届け出ると言い切れる。しかし、それはモラルがあるからという訳ではない。どうも私は昔から、何か当たったり、不正に何かを得たりすると、あとでものすごくいやな目にあうのである(当たった場合は人に振舞うと吉)。どうやら私の守護霊様は厳しい方だと思われる(爆)。

 それはともかく、これを教訓に、日常に出歩く時もそれなりに緊張していようと思ったのであった。高くついた教訓である。

※不適切な表現がありましたので、自主規制し、訂正いたしました。

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