カテゴリー「やってはいけない」の19件の記事

2009年3月 2日 (月)

ゼロの大爆発

 最近、妙に眠い。寝不足のせいではない。昼間が異常に暖かいからだ。

 それで、午後の眠気に備えて、コカコーラ・ゼロを買った。そして、さすがにこれは冷たくないと美味しくないからと、冷凍庫に入れた。冷凍庫にと言うのは、会社の冷蔵庫が半壊れで冷蔵庫部がほとんど常温庫状態になっているからだ。それでも冬場は凍る可能性があるから、早めに出しておくつもりだった。

 しかし、今日は営業の女性がお休みだったので、そっちの方の野暮用もせねばならなくなり、冷凍庫のコーラのことはすっかり忘れてしまった。結局、コーラを取り出したのは午後1時を過ぎていた。4時間半近く冷凍されていたことになる。見ると、ペットボトルの中はすっかり凍って白っぽくなっていた。これはまずいと思って、冷蔵庫そばにある給湯室に入って蓋を開けた。まずいとは思ったが、せいぜい中身が泡と共にドバドバと流れ出る程度だと思っていた。しかし・・・。

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2008年7月17日 (木)

携帯電話に潜む危険のこと

 これは友人の体験談である。
 ちょいと怖い話だし、ここに掲載することで、同じような電話を受けた人が同じような状況に陥らないようにする効果も期待して、友人の許可を得て掲載することにする。

 事の起こりは携帯電話に入った一本の間違い電話からだった。

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2007年6月29日 (金)

目が覚めたら右手が無くなっていた話

 ずいぶん前のことになるが・・・。

ある日、なにか違和感を感じて目が覚めると、右手の存在が腕の付け根からすっぽりと無くなっている。

右手が無くなってしまった???

一瞬で血の気が引いた。

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2006年10月 8日 (日)

おかしななまえ

 これは、福岡の民話らしいです。高校の写真の授業でやったアニメ製作の時、別の班が題材に選んだ話ですが、単純で面白い話なので、これだけはよく覚えていました。因みに自分の班でやった分も、覚えていますがここに書けるほど明確には覚えていません。

 以下、「日本むかしばなし」風に書いてみます。

 むかしむかし、正直じゃが貧乏な男がおった。その男は子宝にも恵まれずにおったが、ある日ようやく子どもを授かることが出来た。産まれた赤ん坊は玉のような男の子じゃった。子どもを抱きながら男はもう天にも昇りそうに喜んで言った。
「とうとう男の子を授かった。嬉しかなあ、嬉しかなあ。そうたい、こん子の名前は『嬉(うれし)』じゃ。」
男の子の名前は「嬉」になった。

 それから数年後、男はまた子どもを授かった。二男はまた男の子じゃったが、男はたいそう喜んで言った。
「またまた男の子を授かった、めでたかなあ、めでたかなあ。そうたい、こん子の名前は『めで太』じゃ。」
二番目の子の名前は「めで太」になった。

 それからまた数年後、男は三人目の子を授かった。三番目は待ち望んだ女の子じゃった。男は有頂天になって言った。
「ありがたかなあ、ありがたかなあ、今度はおなごの子を授かった。そうたい、こん子の名前は『ありがた』じゃ。」
三番目の女の子の名前は「ありがた」に決まった。

 三人の子はすくすくと育ち、村でも評判の仲の良い働き者の一家となった。三人目の子が生まれてから数年後に母親は病気で死んでしもうたが、三人兄妹は父親をよく助けてよく働いた。

 ところが、その父もよる年波には勝てず、病で寝たきりになってしもうた。上の兄二人は父のぶんもよく働き、末娘はかいがいしく父を看病しておった。
 じゃが、ありがたの看病も空しく、上二人が畑仕事に出ている間に、父はとうとう死んでしもうた。ありがたは、驚き悲しんで、泣きながら兄達のおる畑に向かって走りながら叫んだ。

「うれし、めでたや、父ちゃんが死んだ~!!」

すると畑の方から兄二人が驚いて叫んだ。

「なに!それは本当か!?ありがたや~~~~~。」

 名前を考える時は、よく考えてつけなければならないという、お話じゃった。

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2006年10月 2日 (月)

またやっちやったい・・・orz

 母に引き続き、私も大ポカをしてしまいました。

 今朝のことです。バスカードが切れていたので、新たに買おうと思い、お金をおろしたのですが、カードの自販機がトロイので、五千円のカードを買うのに一万円札をおろしました。自販機がどうトロイかというと、千円札で買う場合はもちろん一枚一枚入れねばなりませんが、一枚入れるのにすごく時間がかかるのです。ATMでは五千円札は出てきません。それで、一万円を入れておつりをもらったほうが早いと思ったのでした。

 まあ、ここまで書いたら賢明な読者の方々には、どんなポカをやらかしたかおわかりでしょう。

 ご想像のとおり、おつりを取りすれて行ってしまったのです。以前一万円札を入れて、うっかり一万円のカードをかってしまったことがあるので、そのことは気をつけていたのですが、カードを受け取ったあと、それで安心してしまったのか、まったくおつりのことは忘れていました。その自販機はトロイので、おつりが出てくるのにもワンクッション時間がかかるのです。

 会社に行く途中に寄ったローソンで気がつき、会社に着いてからすぐにバスセンターに連絡してみました。多分あんなとこに忘れたからにはあきらめねばならないでしょう。しかし、あれでもと思い電話してみたのでした。
 電話に出られた駅員の方が、すぐに見に行って下さったのですが、やはりありませんでした。久留米のバスセンターには浮浪者が多く、その自販機は浮浪者の良くいる場所にあるほうの機械だったので、おそらく彼等に盗られたんだろうと言われました。

 がっかりしましたが、駅員さんにお礼を言って電話を切りました。駅員さんから「これからは気をつけんといかんよ。」と言われました。親切な駅員さんでしたよ。

 まあ、あの五千円で浮浪者たちがしばらく美味しいモノでも食べれたのなら、ちょっとだけ気が晴れますが、これ幸いと賭け事なんかに使って全部スッてしまったりしたら目も当てられないなあ、と思う秋の昼下がりでございました。

 物事は最後まで気を抜いてはいけない。っていうか、朝はちゃんと目を覚ましておくように。

♪よ~く考えよ~、お金は大事だよ~♪

 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン  

【10月3日:追記】

 翌日である今日、出勤途中の「現場」付近をかるく観察してみた。ななななんと、昨日で味を占めたのか、常習なのか、露骨にバスカード2号販売機の方を向いてベンチに座って居る浮浪者を発見。しかし、証拠もないし彼等が盗ったかどうかも定かではないし、さすがに恐いので声をかけるのは止めておいた。
 久留米バスセンターに浮浪者が多いのは知っていた。しかし、昨日はそんなことは少しも考えなかった。これが海外ならかなり警戒をするだろう。私は自分の平和ボケさ加減を思い知った。
 もちろん盗ったのが彼らとは限らない。魔が差したのは学生かも知れないし、会社員かもしれない。まあ、現金が自販機でチラチラしていたら魔も差そうというものであろう。

 因みに自分だってそういう時は魔が・・・と言いたいところだが、私は絶対に自分のものにはしないで届け出ると言い切れる。しかし、それはモラルがあるからという訳ではない。どうも私は昔から、何か当たったり、不正に何かを得たりすると、あとでものすごくいやな目にあうのである(当たった場合は人に振舞うと吉)。どうやら私の守護霊様は厳しい方だと思われる(爆)。

 それはともかく、これを教訓に、日常に出歩く時もそれなりに緊張していようと思ったのであった。高くついた教訓である。

※不適切な表現がありましたので、自主規制し、訂正いたしました。

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2006年1月26日 (木)

トイレに閉じ込められた話(完結)

この話を始めて読む方は、まずこちらから先にお読みください。
トイレに閉じ込められた話(1)

 せっかく管理人が脱出方法を聞いてきてくれたのに、実行できない。目の前にあるのに届かない。まるでウルトラマンがベータカプセルを崖下に落としたような心境である・・・っていうか絶体絶命?
 もうすでに2時間以上ここにいる。このままじゃホントにココで件の中華屋の出前ラーメンを食らうことになりかねない。管理人は他の脱出方法を聞きに行ってしまった。くどいようだがまだ携帯電話など普及していない頃だ。そんなことより早くドア屋でも鍵屋でもこの際金庫破りでもいいから呼んでくれ、私は心からそう思い、がっかりしてしゃがみこんだ。腰を下ろすところがないので、いわゆる「ヤンキーのウンコ座り」である。これほどこの場所にふさわしい座り方はあるまい。もっとも場所は隣の洗面スペースだったが。そして、恨めしそうな上目遣いでノブを見つめた。こんなもんが壊れたためにこんな目に・・・。それも引っかかってる金具はほんの1センチくらいのものである。いっそガラリ部分を蹴破って出てやろうか・・・。苛立ちもピークにさしかかり、だんだん思考が凶暴になってきた。
 いかん。こんなところで暴れては、社内一気が荒いというレッテルは私に貼られてしまう。しかし、ここはやはり自力で出ないとどうしようもないようだ。私は立ち上がり、ノブをじっと見た。そして渡された千枚通しを改めて見た。見比べた。
「あ、出れるかもしれない・・・。」
問題の場所に千枚通しが届かないなら届くような形に改良すればいいのだ。私は千枚通しを曲げることにした。出来るだけ先の方を曲げなければ使えないため、必要以上に力がいったが、なんとかL字型に曲げることが出来た。そんなものをよく曲げたな~と言われそうだが、千枚通し程度の太さの金属の棒なら、女性でもがんばれば曲げることができるものだ。実のところ手で曲げたか梃子の原理を利用して床を使って曲げたか覚えていないが、とにかく私は脱出道具を完成させた。あとはこれが上手く機能するか試すだけだ。

 私はワクワクしながらドアノブに手を伸ばし、曲げた千枚通しで管理人さんに教わった場所を押してみた。場所が場所だけに2・3回滑ったが、計画通りに解除ボタンが押されたらしい。

   カチャッ

軽い音をたててドアが開いた。

 やった~!脱獄脱出成功だ!エドモン・ダンテスの約1/49000の幽閉時間だったが、自由の空気とはかくも美味いものなのか!すこしオーバーだが、薄暗く肌寒い上に湿気た狭い部屋にほぼ立ったまま2時間以上放置されるという状況は、想像以上にダメージのあるものだったのだ。
「開いたー!」という私の声に、Yさんが慌てて事務所から出て来た。彼女も他の女子社員のみんなも心配して手が開くたびに様子を見に来てくれていたが、彼女は受付嬢も兼ねており一番で入り口に近いところに席があるため、すぐに脱出に気がついたらしい。
「出れましたか!どうやって出たんですか?」
彼女が聞くので実演しながら簡単に説明した。
「よく思いつきましたね~、でも良かった良かった。」
事務所に入ると管理人氏が総務のO部長とあ~だこ~だと話していたので、無事脱出の報告をした。そして千枚通しを曲げてしまったことを詫びた。管理人は、一応ノブに油を差しておくから大丈夫と思うが、万一また誰かが閉じ込められたらいけないからそれはとっておくようにと言った。その後すぐに社長に脱出の報告と心配をかけたお詫びと御礼を言い、自分の席についた。
 みんな心配してくれていたので、簡単に経緯を説明してからようやく机に向かった。ようやくほっとしたが、間髪入れず現実に直面させられた。お昼休みが終わってまもなくトイレに閉じ込められてしまったので、当然午後の仕事がそのまま残っていたのだ。わたしはげっそりして、やっぱりUさんにドアを蹴破ってもらうべきだったと後悔したのだった。
 ドアのほうは、油を差したあと会社が倒産するまで誰も閉じ込められることもなく、例の脱出道具も2度と使われることがなかったのであった。

 何事か異常を感じた場合、めんどくさがって放置せずに気付いた者がなんらかの対処をしなければならない。往々にしてその災禍は自分にふりかかってくるものである。

 今回は教訓に至るまでが長かったなあ。

 長々とこのクサイ体験談に付き合ってくださった方、どうもありがとうございます。なお、この珍事はノンフィクションですが、なにぶん10年以上も前に起こったことであり、私の記憶も細部があやふやなところがありましたが、そこは創作して辻褄を合わせております。故に事実と若干相違するところもありますが、ご了承ください。

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2006年1月23日 (月)

トイレに閉じ込められた話(3)

まずこちらから先にお読みください。
トイレに閉じ込められた話(1)

「怪我でもしたらどうするんですか!!」
今ならここで「管理人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」というところだが、当時はまだインターネットが普及する前の話でパソ通の時代である。しかしまあ、管理人では頼りないとはいえこれで何とかなるという希望が見え始めた。
「で、カギを閉めてるから開かないんじゃないでしょうね。」
と、管理人。またかよ。仕方がないのでまた最初から説明のしなおしをする。
「あのですねー、カギはかけてないんです、カギじゃないんですよ。2・3日前からたまにノブが回らないときがあったんですよ。まあ、なんとか開いてましたけど。ところが、今日私がトイレから出ようとしたら、まったくノブが回らなくなってしまったんです。ノブが回らないからドアが開かないんです。ほら、そっちから試しても回らないでしょ?」
「だから工具を使ってノブを分解するか、『カギの110番』あたりを呼んで欲しいんです。」
私は説明した。ここでカギの110番なんていうから誤解されるのかも知れないが、ほかにこういったトラブルを解決する専門家が思いつかなかった。今考えるとこの場合は呼ぶならやはり119番だろうと思う。でも、やはり消防署にレスキューを依頼するのも大袈裟なので、出来るだけ避けたいと誰もが思うだろう。管理人もそう思ったに違いない。
 管理人はドアノブをガチャガチャさせて言った。
「やはり開きませんね。」
それから少し考えて、「では、こちらからドライバーか何かで掛け金具(ラッチボルト)を引っ込められるかやってみましょう。」
しばらくすると管理人がマイナスドライバー(多分)を持って戻ってきたようだ。
「ではやってみます。ちょっと待ってくださいね。」彼は言ったが、すぐにそれが不可能ということに気がついた。ドアがトイレ側に開くようになっているということは、廊下側にはドア押さえがあり、ドライバーを突っ込む隙間などないのだ。
「そっちからしないと無理みたいです。」
申し訳なさそうに管理人が言った。
「ええ?でもこっちには工具なんてないし、外からどうやって工具を受け取るんですか?やっとタウン誌が入るくらいのガラリの隙間しかないんですよ。」
と、私も必死だ。1分でも早くここから出たいのに。
「困りましたねえ。」
「こうなったらやはり誰かがドアに体当たりするしかないですよ。Uさん、Uさ~~~ん!あ、Mさんでもいい・・・」
「ちょ、ちょっと待ってください。そんな危ないこと許可できません。体当たりした人もあなたも大怪我をするかもしれません。会社だってそんなことで労災なんて出したくないでしょう。」
それならはやく専門家を呼んでくれ。私は思ったが、テキは出来るだけお金がかかるのを防ぎたいらしく、なんとか自分らで対処したいと考えているのだろう。
「工務店に電話して対処法を聞いてきますから、ちょっと待っていてください。」
これで何度目の「ちょっと待ってください。」だろうか。ゴールデンハーフの歌じゃあるまいし。そう思ったら、ゴールデンハーフのあの歌が耳について離れなくなってしまった。「♪チョットマッテ、クダサ~イ♪」・・・うざっ。

 しばらくして、管理人が戻ってきた。
「黒木さん、今から道具を渡しますので受け取ってください。」
「え?え?どこから?」私はあせって聞いた。
「下の換気のところからしかありませんね。多少傷がついても仕方ありませんが、無理をすれば渡せるでしょう。」
というと管理人はガラリの羽板部分から「千枚通し(錐)」を送り込んだ。羽板は若干歪んだが、なんとか千枚通しを受け取ることが出来た。で・・・?
「ノブを良く見てください。手で回す方じゃなくて根元の方に小さい穴が開いているはずなんですが。それを、その錐の先で押してみてください。それで簡単に開くはずなんですが。」
と管理人は説明したが、その小さい穴とやらがどこにあるかさっぱりわからない。
「えぇ?見つからないんですけど・・・。」と私。
「よく見てください。このタイプのノブには必ずあるらしいんです。」
小さい穴。カメラのフィルム強制巻きボタンみたいなものか。私はもう一度良く見たが、それらしきものは見つからない。
「変だなあ・・・。」私は思いながらひょっとしてと思い、ドア枠の側の方をよく見た。あった!しかし・・・。
「管理人さん、ありました。ありましたけど・・・枠側にあって間が狭くて錐で押すことができません!!無理です・・・。」
間の悪いときは徹底して悪いものだが、このときの私は正にそうだった。(つづく)

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追記:改めて同タイプのノブをいくつか確認したら、だいたい内側(狭い方)についているみたいで、これに関しては、このとき特に運が悪かったわけじゃなさそうです。

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2006年1月22日 (日)

トイレに閉じ込められた話(2)

前回を読んでない方は、まずこれから先にお読みください。
トイレに閉じ込められた話(1)

「ドアノブが回らんって、カギをかけたのを忘れとるんじゃなかろうな。」
O部長が言った。だからさっきからカギのせいじゃないってゆーとろーもん。第一このタイプ(ノブに直接カギのついたヤツ)のカギは、かけてても内側からならドアノブをまわすと自然に解除されるものだし。
「違います!ドアノブが壊れちゃったんです!!」
私はサザエさん並のおっちょこちょいと思われているのだろうかと心配になる。そりゃ、ボリュームを下げていたからラジカセの音が出ないのに、壊れたと思って電気屋を修理に呼んで恥をかいたという前科はあるが。
「とにかく管理人さんかカギの110番を呼んでくださいませんか?このままじゃ仕事になりませんし、何よりも私はこんなところに長居はしたくありません!!」
「とりあえず管理人さんは呼びましたから、もう少し我慢してくださいね。」
総務の才女Yさんが早急に手配してくれたらしい。しかし、この状態を管理人が対処できるのだろうか、と思っているとYさんが続けて言った。
「管理人さんの指示を仰がないで勝手にドアに何かしたら、あとあとまた揉めちゃいますから、ちょっとガマンしてくださいね。」
まあ、確かにこのビルの管理人のおっちゃんは曲者だ。どんな些細なことでも絶対に事前に連絡しとかないとソッコー文句を山ほど言われる。悪い人なんじゃないんだが。

 私がトイレに閉じ込められていることは、すぐに社内に広がった。まあ18人程度の会社だということもあるが。女子社員が代わる代わる心配して様子を見に来た。とはいえ彼女らに何が出来るというわけでもない。それでも多少話が出来ることは救いだった。私より一つ下だが美人のEさんが、ドアの下の方についている換気の部分(いわゆるガラり)から苦労して薄めの雑誌を入れてくれた。退屈しないようにとの配慮らしい。正直ありがたかった。そのうち男子社員が様子を見に来はじめ、しまいには社長まで心配して来てくれた。それはそれでありがたかったがその反面、自分が置かれた間抜けな状況を思うと情けなさも倍増した。本当になんで私の時にこんなことになったのだろう。私は神とマーフィー君に文句を言いたかったが、社長や他のお偉いさんたちや他の女性社員の場合を考えたら、これでよかったのかも知れないと気を取り直した。
 ドアはとにかくよく会社にあるグレーの言ってみればちゃちなものだった。おそらくラッチボルト(ドアノブを回すと出たり引っ込んだりするアレ。)の形からすると、男性が外側から体当たりした程度で開きそうだった。いや女性でもどうにかなるかもしれない。幸いにも鍵が壊れたわけではないのでカンヌキ部は下りていないはずだ。(ああ、自分が外にいたら蹴っ飛ばしてでも開けてやるのに。いや、せめてこのドアが外開きだったら良かったのに。)かれこれ一時間は経過しており、考え方もかなりヤケ気味になっていた。そんなことを考えていたら、一見おとなしそうに見えるが社内で一番気が荒いと評判の課長代理が心配してやってきた。
「なんや、姿が見えんと思ったらそんなトコにいたとや。」
「お~~~、Uさん、いい時にきてくれました。地獄に仏パート・・・え~っと何人目だったかな、いやそんなことはどうでもいいです、すみませんが力いっぱいドアを蹴っ飛ばしてみてくれませんか?」
「蹴飛ばす?」
「はい、多分それで開くと思うんです(体当たりも可です)。」
「そうか~?じゃ・・・」
その時である。
「あぁぁぁ~~~ッ!危ないからそんなことはやめてくださいッ!」
と叫び声がした。管理人のおっちゃん登場である。(つづく)

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2006年1月21日 (土)

トイレに閉じ込められた話(1)

 これは、前の会社での出来事である。
 その会社が入っていたビルは各階に1箇所ずつ廊下を挟んで洗面室付きトイレと湯沸し室があった。3階建ての小ぢんまりしたビルだったのでそんなものであろうが、ビルが開いていさえすれば、誰でもトイレを使うことが出来た。また、そのビルにはなんかいわゆる幽霊のようなモノが棲みついていたのか、たまに妙な出来事もあった。さらに隣のロイホで発砲事件などもあったりしたが、まあ、こういうことは今回の話には関係ないのでまた改めて書くとして、そろそろ本題に入ろう。今回はちょっと小説風に書いてみようと思う。長くなりそうなので数回に分けて掲載する。

 「なんじゃあ、こりゃあ?」
 私は再度トイレのドアノブをガチャガチャと回した。いや、回そうとした。だがノブ自体が動かない。
「あっちゃ~、ここ数日ノブの調子が変なことには気がついていたけど、とうとう壊れたか。でも、何でよりによって私のときに、クソッ!!(怒)」
私は軽く毒つきながらつぶやいたがどうしようもない。
「せめて出てから壊れてくれよ~~~。トイレは下(の階)にもあるんだから・・・。」

 確かにここ数日変だった。1・2回ノブを回しても開かず、ヒヤッとしたことが数度と無くあったからだ。それはおそらく私だけではないと思うが、とりあえずその時は開いたので、そのまま総務の方に言うのを忘れていた。誰か閉じ込められたら、それもそれが一人で深夜残業をしている時だったりしたら、大変だなとちらと思ったが、まさか本当に完全密室状態になるとは思ってもみなかった。
 しかしまあ、今はとりあえず平日の少し雨模様の昼下がりだ。会社には人がたくさんいるし、直ぐに開けてもらえるだろうとタカを括っていたが、それは甘い考えだった。
 とりあえず、もう何度かノブを回してみる。ビクともしない。引いてみる。なおさらビクともしない。引く?そう、ドアはトイレ側に開く造りになっていた。すなわち、内側からいくら体当たりしても、肘打ちしても、今がチャンスだの真空とび膝蹴り等をかましても、桟ががっちり邪魔をして開かないということだ。ドアを破壊しない限りは。因みに内側から鍵をかけていてそれが壊れたというわけでもない。ドアノブがイカれてまったく回らないため、ラッチボルト(ノブを回すと出たり引っ込んだりする部分)が引っ込まないのだ。私はあせってきた。とりあえず場所がトイレなのでエレベーター等と違い長期戦になっても緊急事態は大丈夫だが、水洗トイレなので大して臭くないとはいえ、便所は便所、あまり閉じ込められて嬉しいところではない。イスもないし和式トイレなので蓋をしてイス代わりにも出来ない。こんな狭いところで長期戦になったら寝ることも出来やしない。第一こんなところで食事なんかしたくはない。おまけに閉じ込められたところがトイレだなんて、どう考えてもギャグネタである。
 などと、いろいろ考えながらも私は空しくドアノブと格闘していた。しかし、こういうときに限って事務所から人が出てこない。18人ほどの会社であるから、どうかしたらひっきりなしに利用者が来るのに。
 たかが厚さ3・4センチ程度、フラッシュ合板製の破壊するつもりなら難なく壊せるくらいのドアである。しかし、そのドアが今は厚く私の行く手を阻んでいた。この際叫んで助けを呼ぶか?いや、そんなみっともないマネが出来るか。私はため息をついて、腕組をしながら考え込んでしまった。携帯電話が普及する数年前の話である。もちろん今でも私は携帯電話は持たないから同じ状況になるとは思うが。

 しばらくして、誰かが事務所から出て来た。「あれぇ?誰か入っているのかな?」最若女子社員のHちゃんの声だ。
「Hちゃん、私よ、黒木よ。ごめん、ドアが開かんくなった。ドアノブがバカになってまったく回らん!」
「え~~~~!?それは大変じゃないですか。誰か呼んできますね。」Hちゃんはすぐに事務所に知らせにいってくれた。すぐに総務のYさんとO部長が来てくれた。私は状況を説明した。ドアノブがまったく回らないこと、鍵が壊れた訳ではない事、数日前から変だったこと。O部長は外側からノブを回してみた。ひょっとしたら外側からなら開くかも知れない。しかし、やはりドアノブは回らなかった。絶対絶命である。ひょっとしたらここに泊まることになるのだろうか。それともレスキューが呼ばれて大々的に救出されてしまうのだろうか。泊まるとしたら夕食は隣の中華屋の脂っこいラーメンか。だとしても、一体トイレのどこから差し入れするのか・・・。ドアからは指一本出すことも出来ないし、窓だってここは3階だし。私は一人トイレの中で(正確には隣の洗面室で)頭を抱えていた。(つづく)

続きはこちらでどうぞ。

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2005年12月11日 (日)

地名の読み方を間違った話。

keyaooto  今は少し昔の話。

 まだ大学を出て数年後しか経ってなかった頃のことだ。私はその年正月にいつものように里帰りをして、当時正月の恒例番組の名所を紹介する番組を見ていた。タイトルは失念したがたしか「ザ・日本百景」みたいな名前の特番だ。正月気分で頭が半分眠っていた状態の私は、あまりテレビには集中してなかったので内容はよく覚えてなかったのだが、福岡の名所として糸島の方の奇岩のようなものが紹介されていた。
 前にも書いたと思うが、私は福岡にン十年住んでいるが生まれは山口である。それゆえに、特殊な地名とか読めないものもけっこうある。
 正月休みも終わり日常がまた始まったが、どうもテレビで見た場所が気になって仕方がなかったわたしは、会社の地図で確認、それらしきものを発見し、そこがかの地だと確信した。行ってみたいとも思った。

 しばらくして、同人仲間の月例会があり、友人たちとの雑談していてなんかそういう話題になったので、私はここぞとばかりに言ってみた。

「私、あくたやだいもんに行ってみたいっちゃけど!」

「?」
友人たちは訳のわからない顔をした。私は畳み掛けるように言った。
「え~っと、なんか海の大岩に洞穴みたいなんが空いとる・・・。」
しばらくして友人の一人が言った。

「それ、けやのおおとのこと?」

私ははっとした

  あくたやだいもん・・・   けやのおおと・・・・・

         芥 屋 大 門 !!!!!!

  もう周りは大爆笑だったですよ、はい。

                         ・・・恥をかいてしもうたがな(´・ω・`)

 地名を言う時はちゃんと読みを調べておかないといけない。

 ところでこれには続きがある。
 それから数年後、私は会社を変わりそこの女子社員たちとも仲良くなった。ある日、ひょんなことからその話をすると総務のYさんが言った。

「私の妹とね、以前芥屋大門の話をしていたら話がかみ合わんとですよ。なんかバイクレースとか言ってるし。どうやら芥屋オートだと思ってたらしかとですよ。」

そのYさんは前原(まえばる)の人で、地理的にはかなり芥屋に近い。そういうところの人でも面白い間違い(さすがに「芥屋」という地名は間違えなかったけど)をするものだ、と思ったものである。

参考:芥屋大門
http://drive.gnavi.co.jp/spot/40001201.htm(写真はここから)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kikyo/2805/keyanoooto.htm

 

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