近況報告です。
ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
書くべきネタは山のように転がっているのに、何も書く気がしないのです。政権がどんなにひどくても、以前のように怒りを文章にする気力がありません。そう、COVID-19のために。
まずは10年がかりで書き続けていたウイルスパニック小説が書ける状態ではなくなりました。圧倒的な現実の前に、わたしのちっぽけな脳で考えた話は粉みじんになったような気がしました。父の容体も悪くなる一方なのですが、病院の感染症対策のために会うこともままなりません。
そして、とどめ”Coup de grace”を喰らいました。
5月3日、私のアイデンティティに等しいバンド、ストラングラーズの唯一無二であるキーボード奏者、ディヴ・グリーンフィールドをCOVID-19が、新型サーズウイルスが、奪ってしまったのです。思えば去年11月3日に来日公演があったのですが、それから半年しか寿命がなかったのでした。パンデミックさえなければ失われなかった命だったと思います。悔しくて悔しくてたまりません。
正直、私もCOVIDの流行り始めは風邪みたいなものと高をくくっていました。しかし、状況はどんどん悪化していき、私は自分の認識の甘さを思い知らされました。もし、新型コロナウイルスではなく新型サーズウイルスと呼称されていれば、世界の受け止め方も違ったのではないかと思います。WHOが中国に過度に忖度した結果ではないかと思っています。
そういう状況で、本来ならこのCOVID-19についてこのブログでも事細かに記録すべきだったのですが、全く手が付けられない状態なのです。
しかし、機会があれば、このパンデミックについて書きたいと思っています。
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ディヴ・グリーンフィールド追悼写真集を作っています。よかったら見てやってください。
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