『ゼロの激震』 安生正
【内容紹介(「BOOK」データベースより)】
関東北部では、金精峠で土砂崩れが起こり、足尾町の人々が原因不明の死を遂げ、富岡で大火災が発生するなど大災害が頻発していた。
そんな折、元大手ゼネコン技術者の木龍のもとに、突如奥立という男が現れる。
すべてはマグマ活動にともなう火山性事象が原因であり、これ以上の被害を阻止すべく、東京湾第一発電所の建設に携わった木龍の力を借りたいという。
だが、木龍の協力もむなしく秩父鉱山で大噴火が発生、やがてマグマは東京へと南下していく。
このままでは関東が壊滅し、最悪の場合、日本、そして世界までもが滅んでしまう――。
地球規模の未曾有の危機に元ゼネコン技術者、地質学者たちが挑むパニック・サスペンス巨編!
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本屋の古本コーナーでなんとなく手にして、内容紹介を読んで『マグマが東京へ』の件(くだり)で映画『ボルケーノ』を思い出して失笑したが、元ゼネコン技術者が活躍するというのでパラパラ中見。面白そうなので購入しました。
4日で読了。ツッコミどころはけっこうあったけど、とても面白かった。ボルケーノと違ってちゃんと科学的考証もしてあったし、何より作者が建設会社に勤務していただけあって、土木技術についてもリアリティがあります。
その間、親父が倒れたりしたんで、もし一気に読めれば丸一日で読んでしまうだろう程の面白さです。これを書くのに本を見直したらまたつい読んでしまいます。300円はお買い得。つい、前作も尼で購入してしまいました。これはもう少し後で読む予定。
アマゾンの書評では、説明部分が難解で読みづらかったというものが多かったけど、私は補助ですが、一応土木設計の仕事をやっているので、そんなに読みづらいとは思わなかったです。ただ、この話の要でもある東京湾第一発電所のマントル地熱発電『バベルシステム』の簡単なイラスト説明があればもっとイメージできたと思いました。
さて、以下は本編のレビューですが、話の構成上ネタバレを含みます。これから読もうと思っている人は読んでから来てね。また、途中で本作を読みたくなった人は、その時点でこれを読むのを中止して小説読了後に続きを読んでください。やはり、ネタバレして読むと面白さが半減しますので。
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と、ステマもしてみる(笑)。
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