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2016年11月13日 (日)

2016年アメリカ大統領選挙について思う。

Whitehouse_3 今回のアメリカ大統領選挙、イギリスの国民投票の時と似たような空気を感じていたので嫌な予感がしてたけど、案の定トランプが勝っちゃった。

 で、ソッコーで浮かんだのがこの映画デビノレマソのパロディ。
 

「あ~~~、トランプが大統領になっちゃったよ」(棒)
「ハッピーバースデー、アメリカン」
さらに。
「だいぶあちこち混乱しているな」
「あぁ、トランプだからな」
「トランプじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」

 外務省の進言を鵜呑みにして、渡米してヒラリーだけと会談しトランプをガン無視した某国首相が、外務省に対して、
「死んでください、NOW!」

  し・つ・っ・こ・い

失礼。

 しかし、すでにイスラム教徒が襲撃されているというニュースを聞く。LBGTなどのマイノリティの人々も攻撃されているという(トランプ本人はLGBTに対してフレンドリーな発言をしているらしいが)。
http://life.letibee.com/trump-hate-crimes/ (閲覧注意)
http://jp.reuters.com/article/usa-election-attacks-idJPKBN13608Z

 トランプが次期大統領に決まって狐がトラの威を借りている状態なのだろうが、愚かとしか言いようがない。今回の大統領選挙はどっちもどっちという感じだったようで、火山の火口に飛び込むか大海原に飛び込むか選ぶようなものだったかもしれないが、大方の人が思っていたように私も大海原のクリントンのほうが無難だったのではないかと思っている。グローバリズムやエスタブリッシュメント(支配階級)からの離脱を期待してトランプ推ししている人もいるようだけど、さて、どうだろう。
 さらに、一般投票ではわずかだがクリントンのほうが勝っていた。2000年のブッシュ-ゴア選の時と似たような結果だ。ゴアに関しては後に「不都合な真実」という映画化もされた本を出したような人で、彼は彼でちょっとアレな人だったようだが、ひょっとしたらダブヤ(※)がではなくゴアが大統領になっていたら911もイラク戦争もなかったかもしれない(したがってISの台頭もなかった)。また、民主党のビル・クリントンの後に共和党でキリスト教右派の子ブッシュが大統領に就任してから911が起きたこともあり、どうしてもその不安が募る。

 まあ、たらればを言っても仕方ないが、現実に単細胞共がマイノリティを襲撃するという事件が各地で起きてしまっている。さらにトランプが大統領就任後、イスラム教徒に対して厳しい措置を始めた場合、これまで以上に大規模なテロが起きる可能性がある。強いアメリカを取り戻すなどと言っているが、どんなに経済力や強大な軍事力を以てしてもテロには勝てないだろう。それは軍隊アリのように厄介なものだ。軍隊アリにはライオンすら勝てず食いつくされてしまう。さらに蟻の穴から堤が崩れると言う諺もある。今後起きるテロで米国が崩壊しかねないダメージを受けるかもしれない。トランプ氏は今まではやられたらやり返し必ず敵に勝利するという人生を送って来たかも知れないが、果たしてそれがテロリズムに通用するだろうか。
 もっと心配なのは、もし911に匹敵するテロが起こった場合、人心を掌握し操る術に長けたトランプ大統領がどのように国民を鼓舞するか、911直後アメリカ人たちが見せた熱にうかされたような高揚感を思い出すと考えただけでぞっとする。
 さらに不安なのは、副大統領に選ばれたペンス氏が、「中絶反対。進化論は邪教、天地創造説が真理。ゲイは治療が必要。地球温暖化は捏造」 というバリバリのキリスト教右派の原理主義者だということだ。日本でこれを言うと確実にアウトオブベース(基地の外)扱いされるレベルだ。

 日本についても色々難癖つけていたし、おそらく、就任後いろいろ金を出せとか言ってくるだろうが、日本の自立を願う安倍サンなら「米軍の駐留費用として毎年7000億円とさらに思いやり予算で1800億円ほど支払ってますが不満ならどーぞ出てってくださいね」と突っぱねてくれるよねッw。そして晴れて国防軍の出来上がりだ。核だって持てちゃうぞ。トランプさんのお墨付きだぞ。すごいぞー(棒)。(※2)

 とにかく、私は今回のトランプ大統領爆誕について、最悪の結果だと思っている。あの熱狂は、ヒットラーの演説を聞いた当時のドイツ人たちの熱狂とどうしても重なってしまう。
 トランプ氏には、今までように相手をフルボッコにして必ず勝つという力の論理ではなく、アメリカ大統領として、まっとうな政治の道を歩んでほしいと思う。認めたくはないが、現在なお、アメリカ合衆国大統領は、世界の帝王であることは紛れもない事実なのだ。あの暴言やアジは大統領に選挙に勝つための方便であり、実は本気でアメリカ合衆国をよくしたいと思っていることを願っている。

 取り敢えず、今起きている襲撃を止めてくれ!!

(※)ジョージ・W・ブッシュ。彼のダブリューの発音がダブヤと聞こえることからついたあだ名

(※2)もちろん皮肉である。

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