モニー☆モニー

　今回は、今問題になっているあの件についてで、久々に「(ﾟДﾟ)ｺﾞﾙｧな話」。

　実は、母がマンション管理人の仕事を引退する際に、言ったことがある。このまま(福岡）市内に安い家を借りて、生活保護を受けようか、と。その方が私たちの負担にならないと思ったらしい。

　もちろん、それには反対した。薄給であれ、働いている娘が二人もいるのに親に生活保護を受けさせるのは恥である。
　まあ、そんなこんなで、母はお国の世話になることなく一緒に暮らしているわけだ。

　K君の件については、私も最初は、ほとんど個人攻撃だし、氷山の一角だし、責めるさつきタンのイメージも悪くなるんじゃないかな、と思っていたら家族や身内の複数で受給していたとのこと（しかも奥さんの母親までも）で、筋金入りのお貰いさんだったことまで発覚。まあ、仕方ないな。しばらく矢面に立つのは止むを得ないだろう。

　しかし問題なのは、そんな生きるか死ぬかではない連中に、何故生活保護が打ち切られることなく続けられていたのかということだ。しかも、親姉親族に至るまで。

　しかし、本来生活保護を受けるには、確か、収入や健康状態、家賃の金額、親族に援助が出来るか否か等、かなり厳しい条件が設定されていると聞いていたが、やっぱり通る人は簡単に通るようですね。

　これは、妹から聞いたのだが、妹の友人が両親共に認知症を患い、介護せねばならなくなって働けず、資金も底をつき、仕方なく生保の手続きに行ったそうだ。しかし、そこで待っていたのは担当役人の心無い口撃だった。さんざっぱらひどいことを言われ、断念して泣きながら帰ったということだった。彼女はもう死んでも生活保護は受けないと言ったそうだ（ヴォイスレコーダーに録ってたら、その罵詈雑言をyoutubeにアップしてあげたのに、つくづく残念である）。

　そういえば、障碍者の妹を抱え、失業中の姉が病死、妹が携帯電話に１１１という番号を遺して凍死したという悲しい事件があった。亡くなったお姉さんは、その前に生活保護の申請に行ったが、やはり受け付けられずに断念した経緯があったらしい。彼女の場合も需給に十分な資格があって、担当者も十分な説明はしたというが、先に書いた私の妹の友人の話を聞くと、その担当者がどういう態度でお姉さんに対応したか、容易に想像がつくだろう。また、おにぎりが食べたいと書き残して亡くなった方がおられたのも、みなさんの記憶に残っているだろう。
　反面、ちょっとややこしい人（ヤの字とか創の字とか、まあ、いろいろあるわな）にはかなりユルイという。で、もし切迫していない人がもらった場合、たいがい生活費以外にその金は消える。もとは税金だ。生保より安い賃金から否応なく天引きされている人も数多くいる（頼むから賞与から税金や社会保険とか持って行かないでくれと。６万が５万になる悲しさよ）。まさに血税だ。

　（十分に働けるのに）受給し、働かずに贅沢な生活が何の良心の呵責も無く出来る人と、たとえ贅沢出来なくても、清貧を貫く人、まあ、それぞれかもしれない。しかし、それを審査する側のいい加減さ、強きを通し弱きを退ける役人根性、それが、この問題をけぶれる竹の根の如く広げてしまった要因ではないかと思うのである。それが不正受給や、あまつさえそれを利用して薬のネット販売等でさらに儲けようとする輩を生むのである。

　人は楽をすると、とことん堕落していくものだ。

　だから、私は貧乏でも不正な金で贅沢をしたいとは思わない。K君（あ、そういえばもう一人もK君だな）一族や、受給しながら働かず（「働けず」ではない）温泉やパチンコ三昧な連中をうらやましいとか、これっぽちしか思わない（思ったのかよ！って？　思ったよ、サビ残ばっかできついんだよ）。

　大人になったら親を養う、そういう気概をもった人がこの国には少なくなったのかもしれない。（もっともウチの場合は、私の残業が多いので、居てくれてだいぶ助かっているのだが）

　自分等の働いて得たお金で、月一か二、家族で外食を楽しむ（大体安いファミレスかちょっと贅沢で回転寿司程度だが）。ささやかだがそれで十分ではないだろうか。

　まあ、お金は欲しいけどね。

　♪But the money's no good
  　 Just get a grip on yourself
     (だが、金は良くない。　ただ自制せよ）
　　　（The Stranglers「Grip」より）
 

　もちろん、本当に援助が必要な人はちゃんともらうべきだと思う。私だっていつか体を壊すかも知れず、その時は、多分お国の世話にならざるを得ないだろう。
　生活保護を受けることを恥と言うのではない。それを不正に受けるということが恥なのだ。
　だから、審査する方も、本当に必要かしっかりと見極め、支払っていても不正があれば即刻打ち切り罰金という厳しい措置をしてほしい。後ろ盾のない女性や年寄りばかり厳しくするのはやめて、公平に支払ってほしい。
　厳しいなら誰にでも厳しく平等にするべきだ。そして本当に必要なら速やかに手続きを。
　２度とおにぎりが食べたいと・・・コンビニに行けば１０５円で買えるものが・・・言う思いを遺して死ぬことのないように。

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　母親つながりでこの曲。

　かつて、貧しいながらがんばった時代があった。何回聴いても泣くよね、これ。