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2010年5月17日 (月)

口蹄疫とは共生出来ないのか? すべて殺処分する以外方法はないのか?

 宮崎が大変なことになっている。
 それで、GPZさんから口蹄疫と宮崎の現状について書いてほしいと言う依頼があったので、近々書こうと思っているが、とりあえず私が疑問に思っていることで、山内先生の講義にちょうどいいものがあったので貼っておこう。

 口蹄疫は、感染力は半端なく強い。それで、牧場から1頭でも感染牛が出たら、そこのすべての牛を殺処分せねばならないことになっている。

 しかし、初期ならそれでいいかもしれない。しかし、今回のように広がってしまった場合は、これからどこまで広がるか予測不能ですらあるだろう。
 口蹄疫は、牛疫程すさまじい威力(感染した牛はほぼ100%死亡する)はないし、牛の致死率も低い。人にも感染しない(ごくまれに感染するが症状は非常に軽い)。だから、感染拡大防止はせねばならないが、すべて殺処分というのはどうにかならないかと思うのだ。

■口蹄疫との共生
http://jsvetsci.jp/05_byouki/prion/pf116.htm
 ※2001年の記事なのでちと古いですが、今も十分参考になると思います。

連続講座 人獣共通感染症より
(この講座は山内一也東京大学名誉教授が人獣共通感染症について色々な機会に行ったお話をまとめたものです)

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コメント

私もそこを疑問に思ってました。

投稿: しなさん | 2010年5月18日 (火) 08:22

とっても勉強になりました。
書き出すと止まらなくなりそうなので、お礼を言って失
礼します。

ありがとうございました。

投稿: GPZ | 2010年5月18日 (火) 23:15

しなさん

ちょうどよい、タイミングでしたね。

投稿: 黒木 燐 | 2010年5月19日 (水) 13:00

GPZさん

昼休みが終わってので、後ほど、上のエントリーのコメントにまとめレスします。ちょっと待ってね。

投稿: 黒木 燐 | 2010年5月19日 (水) 13:02

殺処分と言う言葉に寒気を感じ乍も、現地の方々を
思うとやりきれなくて・・・
そもそも、口蹄疫の原因って?疑問から、共存出来る
のでは?と素人考えの持ち主です。

人間で言う、水疱瘡と単純ヘルペスの中間の様な・・
今の時代、ウイルスの進入を防ぐなんて無理でしょう。
世界でも「衛生大国」と言われてる日本の問題点が
見える気がします。

他人事では無く、みんなで宮崎を支えたいと思います。

投稿: アルコ | 2010年5月23日 (日) 18:17

アルコさん、こんばんは。

ヒトにも、手足口病という似たような感染症があります。口蹄疫と同じピコルナウイルス科のウイルスですが、病状は口蹄疫とは比べ物にならないくらい軽い(ただし、死ぬことはある)し、主に乳幼児がかかる病気です。

口蹄疫とは共存は可能だと思います。
しかし、変異が激しく相互にワクチンが効かない種類も多く、しかも感染力が半端ではないために、それに至るまでの道程が大変だと思います。
台湾で大流行した時は、100万頭単位で殺処分されています。
乳牛や種牛以外、ほとんどは平時でもいずれ屠殺される運命ですが、それでも畜産農家の方たちはその日まで家族の一員として大事に育てます。今まで懸命に育て上げたものや、芽生えたばかりの命を奪わねばならなくなった農家の方々の無念を思うと、胸が締め付けられるような気持ちです。
私も、出来る限りのことはしたいと思っています。


投稿: 黒木 燐 | 2010年5月25日 (火) 01:49

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