星の猫
月曜と木曜の夜10時近くなると 我が家はいきなり気忙しくなる
市指定のごみ出し日
ピンクの袋、緑の袋、黄色い袋を持って家の中を駆け回る
最後に袋を括って、私はヨイショと持ち上げる
まってましたとばかりに、トコトコと小さい三毛猫がやってくる
生後7ヶ月くらいにしか見えない猫
その実、かなりのお婆さん
そのまま黙って足元に座る
「一緒に行くの?」
ん~、という顔でこっちを見る
「じゃ、行こ」
そう言いながら片手で抱きかかえる
いつものこと
夏場は肩に乗せ、冬場はふところに入れて、片手には市指定の袋
猫を落とさないように、用心深く歩く
袋を所定の場所に置き、帰りは猫といっしょに短い距離をまったりと歩いて帰る
猫は夜空を見上げる
人は猫に話しかける
「おつきさまいるね、きれいだねぇ」
「おほしさま、いっぱいだね」
「きょうはくもっているから、おほしさまないね」
「きょうはあめだよ。ぬれないようにね」
「きょうはさむいけど、おほしさまきれいだね」
猫は何度も夜空を見上げる
短い間のランデブー
ナターシャ、夜空が好き。
今は空しくひとり夜空を見上げる
・・・ ナターシャは大好きな星になった
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