カイヤドリウミグモの話
最近、またタイノエでアクセスが急増した。
『タイノエの話』に寄せられたコメントによると、タレントの千秋さんのブログと、しょこたんの番組(テレビかラジオかわからないけど)で、タイノエが紹介されたらしい。
アクセス集中で一番すごかったのは、去年の9月3日に全国放送でタイノエのことが放映されたために、1日のアクセス数が3700を越えた。
http://kuroki-rin.cocolog-nifty.com/heaven_or_hell/2009/09/post-6ef6.html
最近では1月12日2000件越と29日に2000件に届くアクセス数を記録している。
12日は午後4時ごろから、29日は前日の午後11時頃からアクセスが急増していることから、その時間に何かあたのだろう。もちろんしょこたんの番組は28日の午後11時からであろう。26日あたりからプチアクセス増加があったので千秋ちゃんのブログにはその辺り掲載されたのかもしれない。
おかげさまで、29日はアルファポリスのエッセイ・ブログ部門で1位を獲得することが出来た。こうなってくると、タイノエ様々である。ひょっとしたら鯛の福玉というのも、このブログにとっては間違いないのではないかと思えてきた。
さて、前置きが長くなったが、今回紹介するカイヤドリウミグモは、しょこたんイチオシのキモス生物である。
→カイヤドリウミグモ画像 (もちろん閲覧注意)
これは、名前の通り貝に寄生する生物で、形態が蜘蛛に似ているのでウミグモという名がついているが、もちろん蜘蛛とは全く違う生物だ。
タイノエは確かにキモイ。しかし、その何となくユーモラスな形態から、気持ち悪いながらも何となく人に愛着を感じさせてしまう。鯛の口の中で夫婦(時に間男も)でひっそりと暮らしているってのもイイ。タイノエが人気なのはそういうこともあるだろう。
しかし、これは違う。ただ単に気持ち悪いだけ。タイノエがガヴァドンAなら、カイヤドリウミグモはドゴラあたりだろうか。そういえば形態も似ている。
(ガヴァドンBの姿はこちらで拝めます)
このカイヤドリウミグモはタイノエと同じく寄生生物なので、ほとんど色素が無く生命力を感じさせない白い不気味な色をしている。幼生時に貝の中に棲みつき大家の養分を吸い取りながら成長する。成体になると、貝から出て行って砂に潜って生活するといわれているらしいが、下のリンク先からすると、貝の中でほぼ成体のウミグモが卵を持っていたということで、必ずしもそうではないらしい。因みにこの生物は、生殖巣が歩脚にあるらしい。キモさ増し増しますますキモイ。
このウミグモは、成体で大きいものが足を除いた部分が1センチほど。そこまで大きな生物ではない。まあ、寄生虫ですからね。大体はそれより小さい幼生が集団で貝(特にアサリ貝)に寄生している。また、その寄生数がハンパないので、貝の栄養補給のみならす、体内への水の循環まで阻害するので、貝をかなり弱らせ時に斃死させてしまう。それで、これが大発生した場合、アサリ漁に深刻な影響を及ぼすことになる。
毒はないらしいので、寄生された貝を知らずに食べても問題はないと思われる。しかし、口ざわりはどんなものなのだろう。もし、普通の節足動物並みに硬かったら、口の中でソレが居ることがわかってしまうだろう。で、違和感を感じて吐き出したら、貝の身に白くて小さくて足の長い蜘蛛みたいなモノがウヨウヨと・・・。
貝には時折カクレガニが潜んでいることがあって、たまに貝を食べているとそれに遭遇することがある。カクレガニは、なんとなく可愛らしく思えないことも無いが、ウミグモの場合ヴィジュアルがアレだ。
トラウマ間違い無しの嫌杉。
出来たら一生お会いしたくない生物だが、今までかなり大量の貝を食べてきたから、ひょっとしたら知らずに食べてしまったこともあるかもしれない。
もし、今晩のおかずにアサリ料理が出てきた場合、当局は一切関知しませんのでそのつもりで(笑)。
カイヤドリウミグモについての、詳しい記述はこちら↓。写真も満載。特に、貝にうじゃうじゃ寄生している様はキモ杉。リアルで遭遇した場合、タイノエよりもトラウマになるかもしれない。ご用心召されよ。
カイヤドリウミグモ
http://marine1.bio.sci.toho-u.ac.jp/tokyobay/topics/nymphonella1.html
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コメント
ヤドカリは蜘蛛に近いと聞いた事が…
しかしこらまた凄い…
投稿: 何処 | 2010年1月30日 (土) 23:29
ちょうど2,3日前にTVで三河湾のアサリの話をやってました。なんと日本のアサリ生産の50%を占めるとか
このウミグモの記事は3年前の千葉県ですがこんなもん三河湾に来られた日にゃ、漁獲量の減少と風評被害で日本中大騒ぎですわ。
え?御本体見ましたけど、リアルじゃないんでどうにか大丈夫でした(^^)。燐さんに鍛えられて?耐性が付いたのかな。さすがに食べたくは無いです。ただ虫系は見るのもダメなようで、たとえナニを練りこんで無くて形がソレというだけでも、某テレビで見た芋虫チョコのほうが私的にはインパクト大でした。しかも子供が喜んで食べてる場面、ひ~(手汗)
投稿: GPZ | 2010年1月31日 (日) 13:22
何処さん
凄まじいというか、生物の造形は、ヒトの想像を超えますな。
なんとなく、ポール星人の骨格のようにも思えてきました。
投稿: 黒木 燐 | 2010年2月 3日 (水) 00:18
GPZさん
たしかに、アサリの特産地にこれが入り込んだら大変なことになるでしょう。
某キタの国なら、アグリテロを仕掛けることが可能かも・・・。
しかし、ほんとに小さいエイリアンですよね。
さて、イモムシチョコですが、これっすかね。
http://komatuya-h.jp/pitem/80215790
リアルだ・・・。
クッキングトイでは、こんなのが・・・。
昆虫グミ
http://getnews.jp/archives/43935
って、本筋から外れすぎました(笑)。
投稿: 黒木 燐 | 2010年2月 3日 (水) 00:35
そう、これこれ!
きゃー、増殖してる~。アゲハちゃんて、アゲハちゃんて嫌すぎ~。日ごろリアルを見すぎとるもんだで、気色悪すぎていかんで(イ)カンわ~!
プリンとしょうゆで“ウニ風味”にしたカブトムシの幼虫のグミ、、、、こんなもん握りずしのネタで出された日にはマジ〇〇〇〇す。ザリガニは、、、まあいいか。
こんな恐ろしいモノを探してくるとはさすが燐さん。
投稿: GPZ | 2010年2月 3日 (水) 14:10
GPZさん
昆虫グミは、ちょっと前にネットかテレビの話題で見たのを思い出したのです。
しかし、ウニ風味のグミなんて、虫の形をしてなくても真っ平ごめんですね。
ローチグミなんて、教授が卒倒しそうです。
幼虫チョコもリアルですね。
私は子どもの頃、給食のパンを割ったらでっかい幼虫が出てくるのではないかという妄想に取り付かれていました。
もちろん出てきたことはありません。
>いかんで(イ)カンわ~
この方言を、ジュリー君に言わせたいのですが、なかなか機会がありませんです。
投稿: 黒木 燐 | 2010年2月 3日 (水) 23:59
ジュリー君が言った場合誰かに「お前はどこのおばさんだ?」と突っ込ませて下さい(^^)多分ですがあまり男性は使わないような気がします。どんな場面に使われるのか、楽しみにしています。
ここから、食事およびおやつ中の方はご遠慮下さい。
コーラ味のローチグミ、、、足の触感がなんとも凄そうな。
私も子供の頃、ご飯を噛んでる最中にもしこの中にジャノメ蝶が、と思う事がよくありました。果樹産地なのでよくいて、家の中に入り込んだものが窓辺でミイラになっていたんです。そして日向ぼっこしながら本を読んでいると目の前に!なんて事がしょっちゅうだったためでしょう。自分はおかしいんじゃないかって思って親にも黙ってました。いまだに目玉模様のいろいろは直視できません。今の私の事はともかく、子供の頃はお互い神経質だったんですかね。燐さんの芋虫パンは心当たりがあるんでしょうか?
投稿: GPZ | 2010年2月 4日 (木) 15:04
GPZさん
なんと、おばちゃん限定言葉でしたか。
『パンゲアの少女クニエ』では、おじいちゃんも使ってたような気がしたので(勘違いかも知れないけど)、男性も使えるのかと。
まあ、ジュリー君の名古屋弁はおばあちゃん譲りということで、おばちゃん言葉もOKってことで。
第一、名古屋弁にツッコミを入れられるキャラがおりませんがな。出来たら面白いけどなー。
私の場合は、コッペパンの形状からちょうど中にすっぽり具のように入っていそうだと思ってました。本当に妄想です。
鱗翅目(チョウ・ガ)は、苦手ではありましたけど
(最近小さいのなら平気。幼虫も大丈夫。さわれないけどね)。
因みに神経質ではなかったと思います。今も(笑)。
投稿: 黒木 燐 | 2010年2月 5日 (金) 12:41