里親詐欺あるいは飼い主詐称詐欺のこと
先週アップしていた、迷いインコのPちゃん(仮名)の記事が、丸ごと削除されていることを不審に思った方がおられると思う。
実は、一時預かってくれた友人から削除依頼がきたのだ。
誰でも閲覧可能なネットで小鳥の写真や拾った状況等を詳しくアップしていると、飼い主詐称詐欺(っていうのかわからんけど)の格好な標的になってしまうということらしい。
犬や猫の里親サイトでは、わりと写真や拾った経緯が書かれているものなので、さほど気にせずにアップしたのだが、なるほど、そう言うことがあるのかと納得した次第である。
里親詐欺とは、里親になると申し出て、実は、虐待のためや、動物実験用に売り飛ばしたりするために里親を申し出る不埒千万な詐欺行為だ。もちろん、証拠があり訴えられれば逮捕される。
参考:http://kuroki-rin.cocolog-nifty.com/heaven_or_hell/2007/04/post_9222.html
飼い主詐称詐欺(或いは『偽飼い主』。勝手に命名)は、上記の里親を装うのに対して、飼い主を装い同じ行為をする連中で、今回の削除に関しては、こっちの被害を避けるためであった。
さらに、小鳥の場合(まあ、他の小動物にも当てはまるだろうが)特に、自分の飼っている猛禽類に「生き餌」として与えようとする輩もいるらしい。たまには生餌を食べさせたいという、言語道断迷惑千万身勝手至極な愛情かららしいが、それなら最初から野生動物である猛禽類など飼うんじゃないといいたい。もともと自然界では広く大空を飛び回る猛禽類は、アンブレラ種と言って生態系の維持にとても重要な役割をする生き物なのだ。そういう生物を狭い屋内で飼育しておいて、たまには生餌をやりたいなどとは片腹痛いわ。
ペットなんてのは、犬や猫やハムスターなど昔からペットとして飼われているものを飼えばいいのだ。さらに、保健所等でもらってくれればもっといい。
よく、テレビで放映されて可愛いから、珍しいから、ステイタスだからと、野生動物を欲しがり高い金を払って手に入れようとする連中がいるが、言語道断である。例え合法的に手に入れたとしても、その先祖あるいはその個体がもともとどういう経緯で日本に入ってきたか、あるいは人気が出たために飼育されていた個体が足らなくなって新たに野性から捕獲される(しかも、往々にして密猟或いは密漁される)という状況すら招いてしまうのだ。そしてその結果が捨てられて野生化した元ペットの外来種の増加である。このまま行くと、温暖化の影響もあり日本の生態系はあっというまに様変わりしてしまうだろう。いや、すでにしているのかもしれないが。
そもそも、犬や猫も野生種を飼いならしたものが広まった外来種だ。最近は野良犬こそあまり見なくなったが(すぐに捕獲され、たいてい保健所で殺されてしまうからだ)、野良猫の姿は健在だ。小さくて隠れ上手なのと、高いところに上れるために三次元で行動できるという利点からだろう。高い金を払って血統書つきを買うより、一匹でもいいから野良化したり保健所に捕らわれたりした犬猫を、引き取ってくれたらいいのにと思う。
捨てられたペットの新しい飼い主を探したり、逃げたり迷ったりしているペットの飼い主を探したりする優しい心。しかし、その善意の影で暗躍し、どす黒い影を落としているのが里親詐欺や偽飼い主の存在なのだ。まったく油断も隙もあったもんじゃないのである。
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コメント
全くもう油断もすきも無い時代になってしまったようです。そうですか、そういう輩が生息しているわけですね。人の善意を平気で裏切る、いや積極的に悪用する連中が増えているのでしょうか。
今日、たまたまテレビで太田総理を見ていたら、75歳以上の老人は税金などタダにしたらどうかというテーマに、火事場から飛び出してきたような頭と顔をした芸人が「年寄りをタダにするなら、若い人もタダにしろ」と、お前の頭の中にはオガクズしか入ってないのかといいたくなるようなコメントしてました。
もう、こんなやつばっかりや。
投稿: drac-ob | 2009年1月23日 (金) 23:25
drac-obさん
そうなんです。油断も隙もないんです。
オレオレ詐欺が無くならない(それどころか進化してるじゃァないですか)筈ですね。
ところで、『太田総理』でその愚かな発言をした馬鹿芸人とは誰でしょう? 「火事場から飛び出してきたような頭と顔をした」というので、かなり特徴がある方のようですけど、とんと思いつきません。
まあ、芸人と言うことで、単にウケを狙った(或いは目立ちたいだけ)の発言かもしれませんが、本気だったら相当脳味噌の発酵が進んでますね。
しかし、頭の中がオガクズって、昔、アニメの『怪物くん』に出てきた「ノールス」という馬鹿怪獣を思い出しました。脳がちょっぴりしかないので、頭蓋の中は藁が詰まっていて、その中にクワガタの幼虫のようにお情けほどの脳味噌があるという怪獣でした。名前の由来は「脳がお留守」で「ノールス」でした。淀川長治さんの解説がユニークなアニメでしたね。確か、リメイク版にはそれが無かったように思います。そっちの方はほとんど見てないけど。
投稿: 黒木 燐 | 2009年1月24日 (土) 08:16
そうだったんだ。
アレッと思って探したんだけどなかったから。
新聞に探してますと出ていたので、
保護したのがいつだったかな~と思ってみたんです。
油断も隙もありませんね。
投稿: juna | 2009年1月24日 (土) 15:14
いやー、本当に怖いですね。若手芸人の受けを狙った発言。あ、ここでちょっと、この芸人の頭のなかのぞいてみましょうね。普通の人には脳みそというのがあるんですが、この人の場合オガクズしか入ってませんね。あ、考えていることは「有名になりたい」「金もうけたい」「女にもてたい」この3つだけですね。どーしてこんな人が増えてきたんでしょうね。もう本当に怖い世の中になってきましたね。早く彼岸にいったほうがましかもしれませんね。
それではサヨナラ・サヨナラ・サヨナラ…。
ええと、途中から見ていたので名前は確認してないのですが、子供に聞いたら「チャラ男」を売りにしているピン芸人だそうです。もっとも芸人といえるほどの芸もあるかどうか疑わしいのですが。
投稿: drac-ob | 2009年1月25日 (日) 01:07
junaさん
そうです。こういうことだったんです。
新聞に探してますって出てたんですか?
拾ったのは確か1月の10日ごろだったと思います。
合ってますか?
投稿: 黒木 燐 | 2009年1月26日 (月) 00:22
drac-obさん
淀川長治さんのシミュレート流石です。
怪物君の解説コーナーの再現が見えるようです。(≧∇≦)d
件の芸人ですが、「チャラ男を売りにしたピン芸人」ですか。誰だろう。「僕イケメン」って言う人だったら、ドラちゃんも知っていそうだしな。
投稿: 黒木 燐 | 2009年1月26日 (月) 00:28
1月10日に中央区平和で逃げたとありました。
くちばしの下に黒いハの字の柄があるそうですが?
西日本新聞の夕刊にのってました。
違っても飼ってくれるかもしれませんよ。
(都合のいい考えかしら?)
投稿: juna | 2009年1月26日 (月) 09:03
Jonaさん、情報ありがとう。
残念ながら、一時預かり主さんに確認してもらったところ、色が違ったようです。
まあ、預かり主さんは信頼のおける人ですから、腰を落ち着けて探してみます。
投稿: 黒木 燐 | 2009年1月27日 (火) 18:43
違って残念ですね。
探してある方も一生懸命探してあるようだったので
そうだったらいいな~と思ったんですけど。
投稿: juna | 2009年1月28日 (水) 13:47
junaさん
その「探してます」の人のインコさんが早く見つかるように祈っています。
Pちゃん(仮名)は元気そうで、預かり主さんのところでも可愛がられているようですよ。
投稿: 黒木 燐 | 2009年1月29日 (木) 23:08