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2008年5月19日 (月)

「『低炭素型社会』づくり」と「サマータイム法案」は地球温暖化阻止の夢を見るか

 まず、これ。

 時計の針を進めることで、夏季の日中時間を有効活用してエネルギー消費量を抑え、同時に国民の環境問題に対する意識を高める狙いがある。 (下記のニュースソースより)

 意味がわからん(ウチの設計部のMさんの口癖。リアルで言われるとムカつくんだ、これが)。

 1時間時計の針を進めただけで、現実的に考えてエネルギー消費量が抑えられるのか?

 まず、普通の会社を考えてみよう。9時から5時まで。サマータイムだと、リアル時間で8時から4時(ウチの場合は7時半から4時半)までの実働時間となる。さて、最近の気温上昇に伴い、夏は早い時期から夏日が訪れる。ここら辺では朝の8時は充分暑い。それどころか、熱帯夜のせいで夜も25度から下がらないから、したがって朝になっても一向に涼しくなっていない。おそらく、冷房をかける時間の長さは実施前とほとんど変わらないと思われる。さらに、真夏の4時はかなり暑い。そんな時間に退社するのも大変だ。
 オフィスの照明だが、ほとんどの会社はビル内などにあり、照明は朝から帰るまでつけっぱなし(昼休みを除く)のところが多いと思われ、サマータイムはあまり関係ない。他の電気器具に関しても同じだろうし、電話やFAXや冷蔵庫等に至っては1年中24時間つけっ放しだ。

 たしかに昔なら省エネ効果もあっただろう。夜は特に娯楽もなかったので早めに寝て早めに起きていたから、明るい間の生活時間が1時間増えた分電力消費削減にも繋がっただろう。しかし、今は夜も遅くまで起きているし、24時間営業の店や24時間放送のテレビ局も多い。おそらく電気の消費量はあまり変わらないのではないか。それよりもテレビの放映時間を朝6時から12時までに限定したり、コンビニ等の営業を昔どおり7時から夜11時までにしたり、子どもを遅くても夜10時には寝かしつけたり(笑)、冬場の無駄なイルミネーションを失くすあるいは規模を限定するなどしたほうがよっぽど省エネになるだろう。(だから寄付より経費の方がかかっていそうな、エネルギー消費的にかなり無駄な「24時間偽善ショー」もとい、「24時間テレビ」は止めて、ただ寄付を集めるだけにしたほうが良いと思う。偽善はOK。やらない善よりやる偽善ですよ)
 あと、ヒートアイランド現象を抑えることも努力したほうがいいと思う。結果冷房を控えることになりかなり消費電力が抑えられるはずだし、都市型豪雨の危険も減ってバンザイだ。

 そして、もっと訳がわからないのが「国民の環境問題に対する意識を高める狙いがある」ってところ。何で1時間早起きすることで環境問題への意識が高まるって思えるわけ?そんなのそういう意識のない人には蛙の面にションベン、失礼、馬耳東風だと思うぞ。今、テレビや映画等でガンガン温暖化に警鐘を鳴らし、溶けて小さくなった氷山の上で困った顔をしたシロクマや、崩れ落ちる氷壁をさんざ見せられてもそういう意識を持たないでしょう?
 さらに言うと、1時間早く生活が進むだけで、最初は軽い「時差ボケ」を起こしたりするし、私みたいなしつこい人間は「何で早起きせんといかんのだよ」と毎日のようにムカツクと思うが、時間の進行は一緒。1時間得するわけでもないし(気分的なことは置いといて)1時間損するわけでもない。そんなでどれだけ「国民の環境問題に対する意識を高める」ことが出来ると思っているのか。

 それより、年に2回1時間の時間調整をする、そのほうが色々無駄なことがおきそうで心配だ。特に日本の場合、それを口実に(誰かさんたちが率先して)色々な人が儲けようとするからなあ・・・。関連の外郭団体も沢山出来そうだし。
 思うに環境関連事業、特に温暖化対策は金になるのだ。環境関連なら税金を投入しても文句が出ないと思っているのだろう。「『低炭素型社会』づくり」が第二の「道づくり」になりかねない。道の変わりに選挙区のあちこち無分別に「風車」が立ったりしてな。

 もうひとつ心配なのは、原爆忌についてだ。もちろん式典は行われるだろうし、黙祷は実際に落とされた時間にあたる広島の9時15分(リアル時間では8時15分)、長崎の12時02分(リアル時間では11時02分)にすればよい。だけど、なんかそれでは違うような気がする。
 おそらく、ナレーションでは「まもなく原爆投下の9時15分、実際の時間では8時15分が近づいてまいりました」などというのであろうが、なんとなく説明っぽくて嫌な感じだ。気分的に原爆忌の意味が薄れるような気がしてならない。まあ、こんなのは気分の問題であるけれども。

 他所の多くの国でサマータイムが実施されていようとも、それに迎合する必要はないと思う。もっと、他の面で省エネを考えるべきだろう。そのほうが、まだ疑わしい二酸化炭素温暖化原因説が正しかったとしても、間違っていたとしても、この先、無駄なことにならないと思う。二酸化炭素排出に限らない環境対策になるからだ。

 本音を言えば、勝手に法律で1時間早く起きるのを強要されるのが嫌なだけなんだけどね。サービス残業が増える恐れってのは、会社自体の問題なのでサマータイムに関してはなんともいえないが、有り得る話だとは思う。ウチも危ない。

 とりあえず、「いらんことするんじゃねえ!」ってのが心の叫びである。

 ※左サイドバーにサマータイム法案についての投票があります。是非参加してください。

◆ こんなの見つけました ◆

   サマータイム問題を考える
     http://lagoon100.web.fc2.com/st/

   サマータイム制導入に反対するメルマガ(バックナンバー)
     http://mediax.hp.infoseek.co.jp/mm8/bn.htm 

【ソース】

夏は時計1時間進めて 自民、サマータイム法案提出へ
http://www.asahi.com/life/update/0513/TKY200805120294.html?ref=rss
2008年05月13日06時09分

 自民党は、夏季に時計の針を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度を導入するため、議員立法で国会に法案提出する方針を決めた。地球温暖化が主要テーマになる北海道洞爺湖サミットと、福田首相が提唱する「低炭素社会」づくりを後押しする。

 時計の針を進めることで、夏季の日中時間を有効活用してエネルギー消費量を抑え、同時に国民の環境問題に対する意識を高める狙いがある。

 13日の党地球温暖化対策推進本部(野田毅委員長)で法案化に向けた議論を始める。今秋の臨時国会までに提出し、早ければ来年夏からサマータイムの導入をめざす。同本部メンバーによると、首相も法案化に前向きという。

 サマータイム制度をめぐっては、05年に超党派の「サマータイム制度推進議員連盟」(会長=当時=平沼赳夫元経産相)が法案を作成。国会提出は見送られたが、毎年3月の最終日曜日に1時間早めて、10月の最終日曜日に元へ戻すという内容だった。今回の法案もこれを参考にする。

 日本では終戦直後の48年から4年間、連合国軍総司令部(GHQ)の指令で実施された。05年当時の推進議連には民主党議員も参加していたため、自民党側はねじれ国会となった現在でも「与党と民主で対立するテーマではない」と見ており、成立に期待している。(田伏潤)

《サマータイム実施国》
 
アイスランド アイルランド アメリカ(ハワイ州、アリゾナ州の一部、イン ディアナ州の一部は適用除外) アラスカ アルゼンチン アルバニア イギリス イスラエル イタリア イラク エジプト オーストラリア(州毎に制定。2州(西オーストラリア州+クイーンズランド州)は実施していない)オーストリア オランダ カナダ(サスカチュワン州除く) カナリー諸島 キューバ ギリシャ グリーンランド(チューレ地区を除く)コルシカ サルジニア シチリア ジブラルタル シベリア シリア スイス スウェーデン スペイン スロバキア タスマニア チェコ チェニジア チリ デンマーク ドイツ トルコ ニュージーランド ノルウェー バミューダ諸島 ハイチ パラグアイ ハンガリー フィンランド ブラジル フランス ブルガリア ペルー ベルギー ポーランド ポルトガル マデイラ マルタ メキシコ(西北部の一部)モナコ モロッコ ユーゴスラビア ヨルダン リビア ルーマニアルクセンブルグ レバノン

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コメント

時計の針をどういぢっても、一日が25時間になる訳ではない。

法案可決後、誰もやらなかったら
面白いだろうな〜〜ヽ( ´▽`)ノへらへら

投稿: bergkatze | 2008年5月19日 (月) 22:43

bergkatzeさん

>法案可決後、誰もやらなかったら
>面白いだろうな〜〜ヽ( ´▽`)ノへらへら

だったらいいのですが、自由業は問題ないですけど勤め人は会社に従わないといけないし、そう気骨のある会社もないでしょうしねえ・・・。もともとフレックスタイムを導入している会社なら問題ないでしょうけど。
どうせなら作るならフレックスタイム法案を作って欲しいですね。夏場は出来るだけ定時で帰ろう法案とか・・・。

投稿: 黒木 燐 | 2008年5月20日 (火) 12:36

何も考えてないので、どっちでもいいかなあと思ったけど
これも何か裏がありそうですね。

でも、確かに20年前は、私の田舎でも
皆さんもう9時には寝床に入っていたような。
そっちのほうが、確かに省エネ。

投稿: MM21 | 2008年5月20日 (火) 22:21

サマータイムというと、ジャズのスタンダードやロックの名曲「サマータイム・ブルース」なんてのがありますが、あれは紅毛碧眼の連中が、人間は全てを管理できるから時間も管理するのじゃという大変傲慢な考え方で作った制度であって、そのようなものを神国ニッポンに持ちこもうとは不届き千万、ええい、無礼者手討ちにする、そこへ直れっ!!

大体南国宮崎でも夏は5月末から10月10日くらいまでなのに、何考えて3月からサマーなんだよっ!!

いや、ひさびさに燐さんらしい骨太のエントリーでした。パチパチ。オレもたまにはこういうの書かないとイカンな。

投稿: drac-ob | 2008年5月20日 (火) 23:05

MM21さん

裏があるのか天然なのかはなんとも言えませんが、これで得をしたい連中がいる可能性は高いでしょうね。

夜は早く寝るが一番ですね。って、夜更かしの私が言っても説得力ないですが。
でも、省エネ対策と少子化対策(笑)には一番効果がありますよね。

投稿: 黒木 燐 | 2008年5月21日 (水) 12:32

drac-obさん

>あれは紅毛碧眼の連中が、人間は全てを管理できるから時間も管理するのじゃという大変傲慢な考え方で作った制度であって、

サマータイム実施国を見ますと、ほとんどがその紅毛碧眼の国で残りが彼等の影響が強い国(もと植民地とか)ですね。
まさにその考え方なんでしょう。
しかし、完全理論武装していないと、連中から「サマータイムを実施しないなんて、環境のことを考えていない」なんて突き上げられそうな気がします。ひょっとして、実施を急ぐのはそれもあるかも知れませんね。日本の政治家に連中を論破出来る程の論客はいなさそうだし・・・。

>ひさびさに燐さんらしい骨太のエントリーでした。

いえ、単に早起きしたくないだけです。

投稿: 黒木 燐 | 2008年5月21日 (水) 12:40

 夏季時間制移行の理由について私はこう考えます。
 国会議員が欧州物見遊山視察旅行に行ったときの会話。

欧州のご婦人 「今日の真夜中にサマータイムに移行するから、寝る前に時計を合わせといたほうがいいわよ」

日本国会議員「サーマータイムってなんでっか」

欧州のご婦人「・・・。東洋の端っこの国にはサマータイムもないの?自称先進国っていっても亜細亜人の国はだめね。」

というような会話が夜のホテルの部屋で交わされて、議員先生は赤っ恥をかいた。
 帰国後、”ご婦人に言われた”ことは内緒にして、「サマータイムが無いなんて後進国並と笑われた。」と仲間内の酒の席で会話した。
 その相手も同じことを言われていたので、賛同し、議員立法の手続きとなった。

投稿: ジュリアス琉球獅子゛ | 2008年5月21日 (水) 19:21

ジュリアス琉球獅子さん、こんにちは。

面白い小話をどうもありがとうございました。
ひょっとしたら、似たようなことがあったかもしれませんね。

「欧州物見遊山視察旅行」特にウケました。まるで一時期のノーキョーさん(世界に名だたっていた農協観光団)を彷彿しました。

投稿: 黒木 燐 | 2008年5月22日 (木) 12:25

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