« 「僕、アルバイトォォォォオオオ!!」で、55歳店員がコンビニ強盗撃退す。 | トップページ | 光市母子殺害事件の記事で青学准教授ブログ大炎上 »

2008年4月22日 (火)

光母子殺害、元少年に死刑判決

 差し戻しをされた段階で、死刑の可能性は高かったのだが、今回は弁護団の荒唐無稽な主張のせいで、関心のなかった人たちまで敵に回してしまった様な感があった。裁判官にとっても決して良い心象は受けなかったと思う。F田の犯かした罪以上にこの弁護団の言うことが理解不能であった。

 死刑判決が出たからと言って、なくなった母子が帰ってくる訳ではないし、本村さんの苦悩が消えるわけではない。だけど、本村さん、本当にお疲れ様でした。確定するまでまだいろいろあるだろうし、その後も決して安らぐことはないでしょうけれど。

 犯罪者の弁護をするってどういうことだろう?

 闇雲に死刑を回避するために、手段を選ばずなりふり構わず、遺族の傷を広げまくってその上に塩を塗りたくりながらやるものだろうか。裁判官や傍聴者よりも、まず、遺族を納得させるような弁護をすべきではないのか。
 ドラえもんやらちょうちょ結びやら、あまりにも荒唐無稽な話が出てくるので、本村さんは怒りを通り越して失笑していたぞ。もちろん軽蔑の笑いだったけど。そりゃあ、まさかドラえもんが出てくるとは誰も思わなかったわな。まあ、刑が執行された暁には、地獄に落ちる前に、被害者の次に藤子F不二雄先生にも謝ってきてくれ。あ、山田風太郎先生もわすれずに。
 それにしても、死姦理由のあの胸の悪くなるような、カストリ雑誌のエログロ小説でも掲載を躊躇しそうなストーリーは、却って被告への心象を最悪なものにするだけなのに、よく弁護に持ち出したものと思う。事実でも引くと思うが、でっち上げならもう何を考えているのか理解不能どころか理解したくもない。
 またF田被告の、遺族の臓腑に焼け火箸を刺して引っ掻き回す如くな発言の数々もすごかった。私が、一番ムカついたのはこれだ。もう、本村さんを愚弄しているとしか思えない。
「死刑後、来世で弥生さんの夫になるかも」「僕、弥生さん、夕夏ちゃん、洋さんとで仲良い家庭作れる」
きさまに来世はない。行くのは地獄だ。

 普通に考えたら、そのような弁護や擁護、言い訳を繰り返すほどに死刑に近づくだろうということが理解できなかったのか。このカードで本気で死刑回避を図ったのなら、愚かとしか言いようがない。しかし、死刑回避が無理と知った上で死刑廃止へのプロパに利用しただけであるなら、私は彼らを人権派の弁護士とは認めない。ただの鬼畜だ。

 死刑は、残虐な刑罰である。それは私にもわかる。国家が行うとはいえ殺人であることには変わりない。だが、人間という頭でっかちで不完全で、ともすれば容易に理性を失ってしまう生物には、今のところ必要な刑罰だと思う。悲しいことであるけれど。

 本村さんは言った。「私も人に対して死刑を願ったという十字架を背負って生きていかねばならない」

 加害者は徹底的に守られ、被害者遺族は徹底的に晒される。特に今回のように犯人が未成年だった場合はそれが顕著である。不公平極まりない。

『殺人事件の被害者はすでに個人であるから人権はない。しかし、生きている犯人の人権は守らなければならない』

犯人の人権を守る。それは法治国家であるからには当然のことだと思う。しかし、その前に守るべきは遺族の人権だろう。犯人の人権は守られ遺族の人権は踏みにじられる。やっぱりどう考えたって変だ。

 この、光市母子殺害事件は、それを多くの人たちに考えさせる機会を与えてくれた。これも一重に被害者の夫であり父親である本村さんのがんばりのおかげである。

 弥生さんと夕夏ちゃんのご冥福と、本村さんがこれから心の安らぎが得られんことを祈って止みません。

 それにしても、死んだお母さんに泣きながら必死で這い寄ろうとし、そしてその挙句に殺されてしまった夕夏ちゃんが哀れでならない。せめてこの子だけでも殺さすにいてくれたら・・・。こんなことを思ってもせんないことではあるのだけれど・・・。 

【関連エントリー】 

どうしても理解できない(光市母子殺害事件弁護)
http://kuroki-rin.cocolog-nifty.com/heaven_or_hell/2007/06/post_fcab.html

【ソース等】

<光母子殺害>元少年に死刑判決 広島高裁  [ 04月22日 10時36分 ] http://www.excite.co.jp/News/society/20080422103600/20080422E40.025.html

光母子殺害、元少年に死刑判決 広島高裁差し戻し控訴審
http://www.asahi.com/national/update/0422/OSK200804220010.html

関連ブログ
 ■MEPHIST
  http://shadow99.blog116.fc2.com/blog-entry-587.html
  今回の裁判について色々知ることが出来ます。

【事件概要など】

・アパートで主婦、本村弥生さん(当時23歳)を暴行目的で襲って殺害。遺体を陵辱後、母の遺体に泣きながらはって寄ってくる夕夏ちゃん(同11カ月)を持ち上げて床に叩きつけ、それでもなお母の所へ来ようとするところを絞殺。財布を盗んだ。
 山口地裁は(1)犯行時は18歳と30日で発育途上(2)法廷で涙を浮かべた様子から更生の可能性あり(3)生育環境に同情すべき点あり、などから無期懲役を言い渡した。

※元少年が知人に出した手紙など
・「無期はほぼキマリでして…7年そこそこに地上に芽を出す」
・「犬がかわいい犬と出合った…そのまま『やっちゃった』…罪でしょうか」
・「もう勝った。終始笑うは悪なのが今の世だ。私は環境のせいにして逃げるのだよ、アケチ君」
・「オレ自身、刑務所のげんじょーにきょうみあるし、速く出たくもない。キタナイ外へ出る時は、完全究極体で出たい。じゃないと二度目のぎせい者が出るかも」
・(遺族に対して)「ま、しゃーないですね今更。ありゃー調子付いてると僕もね、思うとりました。」

※安田弁護士(死刑廃止派)らの意見…弁護団は20人近くから構成
・「遺体を強姦したのは、生き返らせるための魔術的儀式」
・「強姦目的じゃなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた」
・「(夕夏ちゃんを殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ」

※心理鑑定・日本福祉大学の加藤幸雄教授の意見
・「私なら、世間に“性暴力ストーリー”と受け取らせず、“母胎回帰ストーリー”と示せた」

※元少年の質問回答
・「ロールプレイングゲーム感覚で、排水検査装った」
・「ピンポンダッシュ遊びして、たまたま本村さんの家に入った」
・「赤ちゃんの遺体を押し入れの天袋に隠したのは、ドラえもんが何とかしてくれると思った」
・「赤ちゃんをあやそうと抱いたら、手が滑って頭から落ちた」
・「死んだあとで服を脱がしたのは、女性だったら恥ずかしくて反応するかと思って」
・「精子を女性の体内に入れたら、生き返ると本で読んだ」
・「死刑後、来世で弥生さんの夫になるかも」「僕、弥生さん、夕夏ちゃん、洋さんとで仲良い家庭作れる」

|

« 「僕、アルバイトォォォォオオオ!!」で、55歳店員がコンビニ強盗撃退す。 | トップページ | 光市母子殺害事件の記事で青学准教授ブログ大炎上 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

この事件は本当に色々考えさせられることの
多い事件ですね。
どういう判決が出たにせよ、本村氏の悲しみ苦しみが
消え去ることはないでしょうが、これからは
心落ち着いた生活が出来るよう、祈っております。

投稿: MM21 | 2008年4月22日 (火) 22:48

被害者の生死に関わらず、性犯罪者というのは、取り返しのつかない事をしたのだという意識が無いのだと思う。もちろん悪い事をしたという意識も希薄だ。金品の盗みや破壊と違って再犯率が高い。被害者の命も体も心も何とも思っていない。弱い者の痛みも苦しみも辛さも屈辱も恐怖も眼中には無い。自分が身動き出来ない状態で、自分が心底大事に思う人が目の前で、恐怖で声も出せない身動きもできないまま嬲り者になって発狂して自殺しても、その加害者が手を下してないから殺人じゃないからと刑が軽くなり、いずれ出所して世間的には実質無罪放免になれば少しは解るのか?それともそんな状況でも「自分のもの」を壊されてた、壊したヤツが憎いとしか考えられず結局犠牲になる女性自身には考えが及ばんのか。
元々日本の婦女暴行に関する法律は、被害者を救済するためではなく、加害者を何とかして無罪にしてやろうとしているとしか思えん。被害者の視点が全く無い。
長くなった。すまん、燐さん……あの馬鹿共には心底腹が立っとる######

投稿: bergkatze | 2008年4月22日 (火) 23:20

MM21さん

>この事件は本当に色々考えさせられることの多い事件ですね。

そうですね。
本村さんの投じた勇気ある一石が、大きく波紋を広げた結果でもあると思います。

本村さんの判決後の記者会見での落ち着いた受け答えを見ていて、9年間戦ってこられた人の強さと覚悟を感じずにはおれませんでした。彼が今まで如何に耐え難きを絶えてきたかがを考えると、本当に頭が下がります。それに対して被告側の無様さといったら・・・。彼らは自分らが何に負けたかよく考えるべきだと思います。
本村さんは、殺された愛する家族を背負って必死で戦った。弁護団とは背負うものが違ったんです。死刑廃止という理想ではなく、かつて血肉を持っていた家族の命の重さを、思い出を、悲しみを、そして事件さえなければ開けたはずの彼女らの未来を背負って戦ったんです。そして、その戦はまさに背水の陣でした。

投稿: 黒木 燐 | 2008年4月23日 (水) 23:55

bergkatzeさん

>あの馬鹿共

あのF田某とトンデモ弁護団のことですね。
本当に人智を超えたウルトラCな論理展開を披露してくださいました。しばらく開いた口が塞がりませんでした。

性犯罪の被害者は、たとえ命は助かっても、心を殺されてしまいます。その時受けた心の傷は一生かかっても癒えないでしょう。
そして、たとえ勇気を出して犯人を訴えても、その後に待っているのは法廷でのいわゆるセカンドレイプです。それを考え泣き寝入りする女性も多いので、さらに性犯罪者を増長させる結果となります。
ほんとにどうにかならないものかと思います。私は幸いにもそういう目に遭った事はないのですが(あってもせいぜい痴漢程度で、さらに気がついたときには逃げられていたりするし)、とにかく刑罰が緩すぎますね、まったく。悪質なヤツはどんどん厳罰を与えるべきです。流石に殺人じゃない限り死刑は無理でしょうが、小学生を含め20数人をレイプした文字通りのファック野郎は、死刑にしても飽き足らないです。

投稿: 黒木 燐 | 2008年4月24日 (木) 00:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 光母子殺害、元少年に死刑判決:

» 「光市母子殺害事件」差し戻し控訴審・死刑判決 [MEPHIST]
被告に死刑宣告・新供述は「不自然、不整合、到底信用できない」 差し戻し控訴審判決公判・広島高裁 山口県光市の母子殺害事件で、殺人や強... [続きを読む]

受信: 2008年4月23日 (水) 10:11

» [山口母子殺害事件]予想された判決ではあった [BBRの雑記帳]
当ブログでは最高裁の弁論の頃から2年余りにわたって10件以上のエントリを続けてきたこの裁判。事件発生からは9年余り。死刑の主文はこれが初めてです。 検察の上告によって判決を下した最高裁は、第1審判決の量刑を是認した差し戻し前控訴審判決は刑の量定が甚...... [続きを読む]

受信: 2008年4月23日 (水) 23:55

« 「僕、アルバイトォォォォオオオ!!」で、55歳店員がコンビニ強盗撃退す。 | トップページ | 光市母子殺害事件の記事で青学准教授ブログ大炎上 »