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2007年5月16日 (水)

犬の処分、殺さず新飼い主に~厚生省異例の指導

 今日、行きがけのバスに乗っていて、薄汚れて歩道をさまよう犬を見た。首輪をしていて、毛色は白。多分真っ白な犬なんだろう。巻き毛でテリアが混ざったような感じの中型犬だった。このままじゃ保健所で殺されちゃうな、飼い主は探しているんだろうか。再会できるだろうか・・・。いずれにしても私にはどうしようもない。せめて誰かに保護されて欲しい。

 私の家で飼ってた犬で、16歳になりかなりボケボケになってしまった犬がいた。名前はノラといって、その名の通り野良犬が住みついてそのまま家の犬になった子だった。その子は、ある日首輪だけ残していなくなってしまった。痩せて首輪が緩くなっていたのだが、締め付けるのも可哀想だとそのままにしていたのがアダになったのだ。完全に私たちの不注意だった。私たちは探し回ったが結局見つからなかった。死期を覚って死に場所に行ったのかもしれない。最後を看取ってあげるつもりだったのに・・・。いくら後悔してももう遅い・・・。
 それで、離れた犬を見るたびにノラを思い出して切なくなる。
 それから私は老犬を見るたびに飼い主に「昔こういうことがあったから、この子も気をつけてあげて」と伝えるようになった。

 前置きが長くなったが、本題である。

 それにしても、厚生省がこういう指導をするなんて、正直驚いた。ホッとするようなニュースだが、言うは易しするは難しで、現場にさらに重責がのしかかってくるんじゃないだろうな。それとも殺処分する犬が減るということは、保健所の人たちの心の重荷を軽減することになるのかな?

 欧米では、動物をペットショップでは買わずにシェルターから貰い受けるという精神が、日本より行き届いている。日本も飼う方にそのような常識というか心構えをもって欲しいと思う。ペットショップで血統書付きを買うより、一匹でもいいから殺される運命の動物を救って欲しいと思う(ペットショップで売れなかった動物が処分されるということになってしまう可能性が出てくるが、これについてはペットショップ自体の有り様を考えるしかない)。

 出来るだけ新飼い主を見つけるために生かすならば、もらい手が少ない場合、どんどん保健所に犬があふれかえることとなる。まあ、現実には処分までの日数が増える程度でしかないと思うが、それでも今よりさらに大所帯になるのは間違いない。飼う方にも動物愛護の精神を育て、新たに飼う場合は積極的に保健所からもらうように指導するようにしないと、根本的な問題は解決しないで現場にだけ過酷な状況を強いるようになるだろう。それから、犬だけでなく猫の方もこういう指導をして欲しい。犬の3日めで処分というのも相当厳しいが猫の場合は1日で殺されるというし、飼い主だって探すのに2日では探しきれない場合だってある。保健所で見つけた時には殺されていたではたまったものではない。
 ガンバの叫び(注意:うっかり人前で読まないように。涙が止まらなくなる可能性があります。って、ついまた読んでしまった~~~)

 Dear.,こげんたの本の中に書いてあった記事の中で、印象深いというか、かなり頭に来た話がある。
 ある老夫婦がこれまた老犬を連れて保健所にやって来た。偶然その場に居合わせた獣医のJさんは、「ここは安楽死させるのではない。動物たちはみなガスで苦しんで死んでいく。どうか思い直して残り少ない時間を共にすごしてあげないか」と言った。すると、かれらはあろうことか「孫にこの犬が死ぬところを見せたくない。孫に悲しい思いはさせたくない」そう言って犬を置いてそそくさと去ってしまった。このやりとりを見ていた保健所の方が、Jさんに「この子はちゃんと安楽死させるから」と言ってくれたそうだ(やっぱり殺すのかよ、とツッコミを入れないように)。
 このクソ老夫婦は自分らが死ぬ時も、孫を悲しませたくないからと孫に看取ってもらうのを避け、ひっそりと逝くのだろうか。孫は可愛がっていた犬が自分のせいで保健所で殺されたことを知って、悲しむだけでなく心に傷を負わないだろうか。孫馬鹿を通り越したあまりにも身勝手な判断に腹が立ってしかたがなかった。私は未だにノラの事を思い出すと悲しさと後悔の念でたまらなくなるのに。長年一緒に暮らしてきたのなら、家族同然の老犬だろうに、よくもこんな仕打ちが出来るものである。

 こういう身勝手な人は最初から動物を飼うべきではない。しかし、こういう人はいなくならないだろうから、保健所に送られる動物は減ることはない。
 厚生省も、こういう指導をするからには、なにか新飼い主に名乗り出る人を増やす対策を練っているのだろうか。あまり期待できないような気がする。「秋の大型連休をつくる」というような、政府の選挙向け人気取りでないことを祈り、保健所で無駄に命を絶たれる動物が減っていくことを祈っている。

※アーカイブ

犬の処分、殺さず新飼い主に(共同通信)
 厚生労働省は16日までに、保健所職員が街頭などで捕まえた野犬や飼い主不明の犬の処分について、できる限り殺さず新たな飼い主を見つけるよう都道府県や政令市など保健所を運営する全国の自治体に文書で指導した。人の健康を担当している厚労省が、動物愛護の観点に立って自治体に働き掛けるのは異例。保健所では、捕まえてから2日たっても飼い主が名乗り出ない犬のほとんどを殺処分している。[共同通信社:2007年05月16日 08時45分]

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