« 「小説館」について | トップページ | 諸行無常~お気に入りブログの閉鎖 »

2007年4月 5日 (木)

「あるある大事典」捏造検証番組を放映するもさらに苦情が殺到した件

 4月3日の夜10時から70分間だったかな、関西テレビが「発掘あるある大事典II」の捏造検証番組をCMなしのNHK状態で放映。私は妹が録画していてくれたので、昨日(4日)の夜見たが、テープが足らず途中で切れていた。どういう感じで検証するのかが見たかっただけなので、まあいいか。

 で、苦情殺到って、検証番組まで作ったんやからもうえ~やん、「あるある」だけをつついてもしゃ~ないやろと思っていたが、あれでは苦情が来てもしょうがないわな(まあ、そのほとんどが2ちゃんねらって気もするけど)。

 まず、孫請けのAディレクター、顔隠しせんとテレビによう出れんようなコトしてるくせに、態度でかすぎだろう。何ふんぞり返ってるんだよ。ポーズだけでもいいからもっと真摯で低姿勢な態度を示せよ。バカかオマエ? おまけに肥えてるわ背広は似合わんわ髪は長いわで、その格好からだけでも今までどんだけいい加減なことをやってきたのか想像に難くない。そもそもダイエットネタで食ってるくせに肥えてちゃイカンだろうと思うのは私だけか? まず自分で試せ自分で(笑)。おまけに「頑張り方を間違った」ってアンタ、こんな発言もしブログでやったらたちまち高校生・・・じゃなかった、たちまち炎上だぞ。アンタのやったことは明らかに悪質な捏造だろう。研究者の発言をあのように出鱈目に改竄するなんて、X博士から訴えられても知らないぞ。
 顔隠しについては、まあ、彼の今後を考えると仕方ないかもしれない。彼はどうでもいいが彼の家族のことを考えるとね。彼に関しては、あの態度からして、多分「オレ、『あるある』のディレクター」とか言って今まで散々遊びまくっていそうだしね(←偏見ですね。すみません)、その分今から払うツケも大きいわけだが。
 でも番組が捏造だったって事は、検証番組もヤラセであのAディレクターもニセモノだったりして。「さあ、出来るだけ態度大きくしてやっちゃってね~。」とか、カントクが命令してたりしてね。再現ドラマか!

 それから、全体的に主にAディレクター、継いでBディレクターに責任をおっかぶせてしまおうというような空気もかなり感じた。制作に関わっていない限り事前に捏造を見抜くことは難しいだろう。しかし、(私はその前にテープが終わってしまったので見ていないが)下の記事から引用すると、関テレ矢野裕之チーフプロデューサーの(「あるある」を批判する)本がでたり、ネットなどで正確性を問う声が高まっていることはに関しては認識していたが、正直、すべての否定的なな内容に関して対応を行っていなかったと思う。今から思えば、我々の出す情報は『正確』だという過信があった」という発言からもわかるように、批判があるのを知っていて(発覚するまでに)充分対応することが出来たのにしなかったというのは、親会社の責任だろう。ついでにいうと私はスポンサーの責任も重大だと思う。上手い具合にさっさと尻尾を切って逃げたが、「あるある」のおかげでずいぶんエコナやヘルシアあたりの売り上げを伸ばした筈だ。花王の研究者達はあの番組を見て捏造を看破できなかったのか、見てなかったのか。私はいままでの「あるある」の内容を見ていて、そのトンデモ度がわからない会社の製品ははっきり言って買いたくないぞ。何が使ってあるかわかったもんじゃないからね。見ていなかったんならもう問題外だが。また、同じようにさっさと尻尾切りをしたキー曲のフジテレビ。もう知らん顔みたいだけど、フジテレビの番組の中でも人気番組でかなりプッシュしてたんじゃないですか?その責任はあると思うんだけど、せめて担当者だけでも検証番組に出るべきだったのではないか。

 ところで、下請けした制作会社についても、こういう苦しい事情があるらしい。

格差社会」のリーダーはテレビ、それとも新聞?
その高給が報道姿勢に影響していないか
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000006227

スポンサーが払った1億円が制作会社へ行くまでに860万円にまで減るのか~。すげ~。一番費用がかかるはずの制作会社の取り分が元金の1/11以下かよ。これが捏造の免罪符にはならないが、制作会社も大変だなあ。

 それから、「私たちは何を間違えたのか」ってタイトルに見合ってなかったような気がする。確かに問題の、番組に引導を渡す事となった「食材X(納豆)」の放送について検証を行ってはいる。その他捏造があった回についても言及している。しかし、他にもアヤシイ回はあったあったわけで、まあ、それをにおわせる事も言っていたのだがそれがどういけなかったのかはまったく説明がなかった。また、「あるあるII」になってからおかしくなったわけで、「あるある」の時はまっとうな番組だったように言っているのもおかしい。「マイナスイオン」や「セルライト」なんてぇ世の中に存在しないモンを大々的に取り上げ流行らせたのは、どこのどいつだ~~~い?
 ついでにIからIIまでの他の放送分も全部検証しなおして、にがりマイナスイオン血液型等々ひっくるめてヤラセや捏造があった回を全部公表し問題点を上げて、同じく与太話を放送しまくった(あるいは未だ放送している)他の番組にも引導を渡してやってください。

 それにしても、視聴率は5~6%だったらしい。
 これは視聴者の興味が薄れている(もう「旬」の事件ではない)からもあるだろうが、多分、あまりこういう放送があると言うことを宣伝しなかったせいもあるのではないか。実際、興味があるのに知らなくて見逃した人(私もそのクチになるところだったが)がけっこういるようだ。改めてしっかり放送のあることを宣伝して、タイトルも日テレのドラマみたいな大仰で長ったらしいものをつけ、鳴り物入りで放送してはどうか。ちゃんと日曜夜9時からお願いいたします。で、ついでに新番組として、そういうヤラセや捏造を解明していくデバンキング番組として新たに出発するのだ。

 ただ、少し擁護させてもらうと、この番組はダイエットや健康ネタ以外の時は有用な情報を発信する事もあったわけだ。だからまともな制作会社もあったんだということで、この何社もある下請け番組制作会社を十把一絡げにしてけしからん会社としてしまうのも乱暴な事である。健康関連、とりわけダイエットネタは視聴率が稼げるということで、特に内容がケレンなものになってしまったのだろう。だが、これは「あるある大事典」だけの問題点ではない。他の健康ネタを扱う番組だってかなり問題があるし、『超能力番組を10倍楽しく見る本』にも書いてあるように、視聴率が取れるからと番組の大半が捏造で出来ているものすらあるのだ。

 テレビに限らないことだが(例えばライブドアのにわか株主とかね)、盲信して後から「騙された」とかっこわるく大騒ぎするより、日頃から真偽を見極める訓練をしていなさいってことだ。騙されにくくなるし、騙されかかっても途中でおかしいことに気づくことも出来る(私だってホントだと信じて大嘘をカマしていることもあるのだ)。視聴者が賢くなることが、このような捏造番組の乱発を防ぐことになるのだ。言い換えれば、「あるある大事典」は視聴者が作り上げた番組とも言えるのである。
 だから視聴者自身が自分が何処に「騙されたか(騙されたがったか)」気がつけるように、まともな検証番組が必要なのだ。

 というわけで、関テレさん、改めてちゃんとした検証番組を改めて作り直して是非とも放送してください。同じ轍を二度と踏まないように(無理やろうけど)。 

 では、最後に「あるある探検隊」を呼んでみましょう。

Aruarutankeitaia_1

 ※例によって書き足したり訂正したりすると思います。

****

 クリック→人気ブログランキング←お願いいたします。

 関テレ「あるある」検証番組 スタッフ「顔隠し」に苦情殺到(J-CASTニュース)

関テレの「あるある」検証番組にも批判が相次ぐ
   「発掘!あるある大事典II」の捏造問題で、関西テレビ放送が検証番組「私たちは何を間違えたのか 検証・発掘!あるある大事典」を放送した。しかし、新聞やテレビなどは検証番組に対して総じて批判的な論調で、関テレやフジテレビにも視聴者から「(捏造した)製作スタッフの顔をなぜ映さなかったのか」といった苦情の電話やメールが殺到している。

将来の具体像がまったく見えてこない、という批判
   「頑張り方を間違えてしまった」――関西テレビが2007年4月3日夜に放送した検証番組のなかで、「あるある」の孫請け会社であるアジトの制作ディレクターはこのように述懐した。ただ、「あるある」の学者のコメントや実験データの捏造に手を染めたディレクターの顔は隠され、声も変えられていた。

   さらに、関テレ矢野裕之チーフプロデューサーは、

「(「あるある」を批判する)本がでたり、ネットなどで正確性を問う声が高まっていることはに関しては認識していたが、正直、すべての否定的なな内容に関して対応を行っていなかったと思う。今から思えば、我々の出す情報は『正確』だという過信があった」
と「捏造問題」について語った。

   「あるある」の番組制作スタッフや外部調査委員会の証言をもとに、捏造の原因を検証し、「新生関西テレビ」をアピールする試金石になるはずだった。しかし、これさえも、マスコミや視聴者などから不満が噴出している。

   07年4月4日付けの日経新聞は、「新生関テレがどういう方向に向かうのか具体像がまったく見えてこなかった」とする青山学院大・大石泰彦教授の声を紹介。産経新聞でも、「日曜午後9時から放送すべき」(一橋大・堀部政男名誉教授)「スポンサーや視聴率の問題など現在のテレビメディアとそれを受け入れてきた社会全体に言及されていないのが残念だった」(BRC委員・ジャーナリスト、武田徹氏)との批判的なコメントが紹介された。

「顔隠し」は「本人の希望」
   さらに、朝日新聞は、1面で検証番組について扱い、

「再生への一歩に何が肝心なのかの具体的な姿勢も示せないまま。千草氏は『再生のスタート』『新生関西テレビ』と番組や会見で強調したが、視聴者にとってその具体像を描きづらい内容だった」
と報じている。

   しかし、こう感じたのはマスコミや専門家ばかりではなかった。

   関西テレビ広報部によると、放送日の4月3日24時までに、電話で105件、メールで400件の問い合わせが寄せられた。その内容は、「検証番組に出演していた製作スタッフの顔をなぜ映さなかったのか」「千草社長が処分後も取締役に残るのは何故なのか」と言ったものが多かったという。

   さらに、キー局のフジテレビでも同様に、視聴者からの不満がぶつけられた。同社広報部によれば、4月3日24時までに電話で240件、4日午前5時までにメールで94件の問い合わせが寄せられた。こちらには、「製作スタッフが顔を出さない」ことに加え、「フジテレビの責任」についての問い合わせが相次いだ。関テレと合計すると840件近い苦情などの問い合わせが殺到したことになる。

   関西テレビ広報部はJ-CASTニュースに対し、「顔隠し」の理由についてこう説明する。

「本人の希望があり、家庭や私生活などのプライバシーをかんがみて、あのような形になった」

[J-CASTニュース:2007年04月04日 21時16分]

|

« 「小説館」について | トップページ | 諸行無常~お気に入りブログの閉鎖 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「あるある大事典」捏造検証番組を放映するもさらに苦情が殺到した件:

« 「小説館」について | トップページ | 諸行無常~お気に入りブログの閉鎖 »