「父さん、大学ノートの裏表紙にサザエさんを描きました。」「鬼太郎、陽気じゃ!」
アニメ「サザエさん」はご存知のように昭和昭和44年10月から放映されて、未だに放送終了の兆しも見えない化け物番組だ。
視聴率はどうかしらないが(高いからこそ続いているんだろうけど)、実際のところ日本人が放送終了して欲しくないアニメ第一位ではないかと思われる。生まれたときから放映されているという人たちももうかなりの数に登るだろうし、終わってしまうとすごく寂しい思いをするのではないかと思う。私も最近ほとんど見ていないが終了したらしたで、きっと寂しいとおもう。
こういう国民的アニメーションだが、それだけ知名度が高いだけにパロディも多い。2ちゃんねるでも頻繁にAA(アスキー・アート:文字記号を使った絵)で登場する(サザエさんAA集:エンディングのAAが秀逸)。
しかし、下にも貼っているがYoutubeに上がっていた第一話を見ると、今のサザエさんと趣がかなり違う。今のほのぼの路線と違い、ホンマもんのギャグマンガである。原作者の長谷川町子さんも、生前アニメと自分のマンガはすでに違うものだと言い切っておられたらしい。
そんなこんなで、最近予定調和で毒もほとんどなく、話も焼きまわし的になり特に印象の残る話の少ないサザエさんだが、子どもの頃見た話で特にこれだけ印象に残っているものがある。
それは、夏休み、夏祭りに家族で出かけたカツオが行方不明になってしまう(迷子になったのかカツオが勝手に離れたのかは失念)という話だった。舟は必死で探し回るが見つからない。カツオといえば、能天気に1人で夏祭りをたっぷりと楽しんで、上機嫌で帰宅する。カツオが無事だったことで、カツオに駆け寄る舟。「あ、お母さん、ただいま~。」(と言ったかどうかも覚えてないが)ってな能天気なカツオを見て、思わずカツオのほっぺたをひっぱたき、その場に泣き崩れる舟。そのシーンでアニメは終わる。
あまりのドラマな展開ゆえに最後のシーンは未だに覚えている。昔はそういう内容のものもあったのである。今そういうのを流したら、大変な抗議のメールと電話を食らうだろう。まあ、サンタクロースの正体がマスオさんだったとほのめかしただけで、「子どもの夢を壊すな」という抗議が大量に来たらしいので、作るほうも下手な冒険は出来ないだろう。
ところで、続いていると言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」アニメシリーズでの目玉オヤジの中の人、田の中勇である。鬼太郎シリーズは第一期第2期と共にメインキャストが同じだが、第三期から毎回メインキャストから総リニューアルしているようだ。しかし、目玉オヤジだけは別でずっと変わっていない。ただし、第2期の4話「雨降り天狗」の回だけニャロメの中の人である大竹宏がアテている。クレジットは田の中勇のままだったから多分急な代役だろう。しかし、オヤジが気絶するところで「う~ん。」とうなりながらニャロメ独特のゴロゴロゴロってな声を出してたので「あ、ニャロメやん。」と思いながら違和感ありまくりだった記憶がある。
ところで今春から第5期が放映されるようだが、リニューアルされるごとにだんだん鬼太郎と猫娘の萌え度が上昇しているのは何なんだろう。水木しげるのあの独特のグロさが微塵も感じられない。鬼太郎はカッコ良さのなかにそこはかとない不気味さも兼ね添えていなければいけないと思う。それにしても実写映画版の猫娘(田中レナ)はかなり萌えではある。あれはもう別もんと思えばそれなりに見ても楽しかろう。
以上が、以前から書こうと思っていたアニメの変り種2編である。
****
ブログランキングに参加しております。
クリック→人気ブログランキング←お願いいたします。
■おまけ■サザエさん「第一話」
舟の声とタマのキャラが全然違います。タマ、かなりアグレッシヴです。
| 固定リンク
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- バットマン ブレイブ&ボールド51話(2013.02.07)
- ラジヲマンと日本鬼子(2012.09.29)
- 土田よしこ『ザ・ブー』(2012.08.19)
- 009 RE:CYBORG(2012.05.01)
コメント
誰もコメントしないので同級生(?)のよしみとして、一曲歌わせていただきます。
♪大学ノートの裏表紙にサザエさんを描いたの
一日中かかって一生懸命描いたの でも鉛筆で描いたから
いつの間にか消えたの もう会えないの 二度と会えないの
この歌詞の「サザエさん」のところにたらちゃんやかつお君、わかめちゃんなどを入れてエンドレスで大きな声で歌おう、でもマスオさんは止めておいたほうがいい。なぜかというと、聞き様によっては「枡をかいたの」という大変お下劣な歌詞に聞こえてしまう可能性がある。あ、分かりにくかったかな、高度なシーモネータは。
投稿: drac-ob | 2007年2月19日 (月) 22:56
drac-obさん
べ、別に嬉しくなんかないからねっ!
というツンデレはともかくも、「マスオさんをかいたの」ってそれだけで充分隠語や~、と。
エンドレスといえば
♪赤影さんからお手紙着いた、白影さんたら読まずに食べた
仕方がないのでお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なあに
(間奏)ダンダンダンダン♪ダンダンダンダン♪
♪白影さんからお手紙着いた、青影さんたら読まずに食べた
仕方がないのでお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なあに
(間奏)ダンダンダンダン♪ダンダンダンダン♪
♪青影さんからお手紙着いた、赤影さんたら読まずに食べた
仕方がないのでお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なあに
間奏のダンダンダンダンの音階は、ド・シ・ラ・ソでどうど。
これも一度耳につくと無限ループにハマります。
ほら、ハマったでしょう? わっはっは。
・・・。
ところで誰が「同級生」やねん!
投稿: 黒木 燐 | 2007年2月20日 (火) 23:50
>ところで誰が「同級生」やねん!
えっ、やはり記憶を消されていたか。ほら中3の時転校生がいたでしょ。背が高くて、理科の実験室の横を通るとラベンダーの香りがしてってオレは「タイムトラベラー」か!?
いや、燐さんの口調というか文体というか、どこかで会ったことあるようなと思うし、取り上げるネタの古さ(古きを尋ねて新しきを知る、ですよね)が微妙にワタクシメのストライクゾーンにどんぴしゃで。これは間違いなく同世代、同年齢、同級生?
そういえば中3の時に薬缶を持って廊下を走っていく少女が、って「お湯をかける少女」かっ!!
追伸;飛騨忍軍の無限歌唱の術、甘く見ておったわ。次は返り討ちにしてくれる、ハッ。
投稿: drac-ob | 2007年2月21日 (水) 23:25
drac-obさん
ラベンダーの香りはしませんでしたが、無表情で、影があって、頭脳は天才級っぽいのに紙一重な感じで、ジェット機の爆音がしたら集団で教室を飛び出して授業放棄をしたり、マンションの部屋に一族郎党居たり、妙なガウンみたいな服を着ていたりという、転校生なら・・・
って、「謎の転校生」かっ!
>これは間違いなく同世代、同年齢、同級生?
するってぇと、今年は赤いチャンチャンコですか?
って、還暦か!
私の文体は、昔読んだ本(ツツイヤスタカとかコマツサキョウとかヒライケンジもといヒライカズマサとかいうSF作家と渋いところでは澁澤龍彦あたり)と最近は唐沢(俊一)さんの文体に影響されて、そこらへんのごった煮の結果かもしれません。実はオリジナリティがなかったりして。
そういえば最近なつかしネタ書いてないなあ。
>飛騨忍軍の無限歌唱の術、甘く見ておったわ。次は返り討ちにしてくれる、ハッ。
いえ、返り討ちにあったのdrac-obさんですから。
飛騨忍軍の無限歌唱は昔友人から聴いたものです。
次回は安永センセ直伝の「ドビンボーマン」あたりでギャラクティカ・マグナムでござる(意味不明)。
投稿: 黒木 燐 | 2007年2月22日 (木) 22:54