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2006年12月15日 (金)

教育基本法よ何処へ行く・・・。

 改悪教育基本法が参院を通過、可決成立したようだ。まあ、自公が組んでんだから通って当然か。各家庭に床の間と仏壇の設置が義務付けられる日も近い(笑)。

 これで、ハタ坊首相の悲願がひとつ通ったわけです。着実に戦争の出来る国への道は切り開かれているようです。
 目標は集団的自衛権の行使の解禁です。防衛庁も防衛省になることだし、集団的自衛権を行使できるようになれば、大手を振って米軍と共に敵を攻撃できるようになるわけです。攻め込まれた場合の迎撃なら仕方がないけど、イラクのように不当に米軍が進攻した国でもそれが出来るようになるわけです。万歳。

 「朱に染まった『美しい国』にするジョ~。」

 
 このごろは、いじめ&自殺や履修不足問題などが、教育基本法改悪にシンクロするようにクローズアップされており、準備万端であった。
 そもそいじめなんぞは私の子ども時代からあったし、正直私もいじめにあったことがある。脳性小児麻痺の子と仲が良かったので、一緒にいじめの対象となったためだ。私はそう深刻にならなかったため、自殺も引きこもることも考えなかっただけだ。
 マスコミの思慮に欠けた自殺報道も、何か意図があたのだろうか。「自殺者の遺書を公表してはいけない」というのは、自殺連鎖を起こさないための鉄則なのだが。

 下の記事から引用するが、

>同法は前文と18の条文で構成され、公共の精神の尊重を強調しているほか、教育目標には「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」態度を養うとの表現を盛り込んだ。

 この、「公共の精神の尊重」というのが、床の間方策でいうトコロの、強制的に奉仕活動をさせたり、粗末な宿舎で子どもlに強制的な共同生活や肉体労働を押し付けたりっていうのに当たるわけですね。
 また、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」というのは、わざわざ盛り込むべき言葉か疑問である。まるで、これまでだれも「伝統」も「文化」も尊重せず、だれも国や郷土を愛していなかったみたいではないか。違うだろ。しっかりと祭りや特産品や文化財など、皆から愛され守られてきたものは多いだろう。また自国や郷土に対する愛だってちゃんとあるはずだ。例えば国際的なスポーツ大会であれだけ盛り上がるのは、国を愛しているからだろう。また、国を離れたり外国に行ったりすると、やたら日本が恋しくなったり他国から日本の悪口を言われると腹が立つのもそうだろう。国民が国をないがしろにしているようなことを強調するのはやめてもらいたい。確かに国旗や国歌に対しては、色々な感情から与しない人も少なからずいるだろう。だが、だからと言って日本人として日本を愛していないというわけではないのだ。私は、日本人ほどナショナリズムにあふれた国民はあまりいないと思う。
 まあ私に言わせれば、海外で性的目的で女子どもを買ったり、白人の国以外で妙に威張ったり、テレビカメラの前で一国の元首がイタイ踊りを晒したりする行為こそ愛国心を疑うべきだと思う。

 私には子どもはいないし当然、孫が出来ることもない。だから、共謀罪と違って教育基本法に関しては実害の少ない方だ。しかし、この法案が通過したことには、嫌な予感を禁じえない。

 あなたは、この改正改悪教育基本法の内容で、安心して子どもを育てられますか?あるいは、自立した日本国民が育つと思いますか?

 【参考】
  現行教育基本法と「教育基本法改正案」の比較(06年4月27日作成)
     ※こちらはバイアスがかかってないので、検討はこちらでお願いします。

  ■教育基本法「改正」の真の狙いは何か

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 ■トラックバックピープル「教育基本法」■

↓巷で評判の「偽安部晋三」を貼ってみた。最初はそこそこだが、途中からノリがよくなりかなり笑える。こういうパフォーマンスをすることができる国であり続けて欲しいと思う。

 *******イカソース*********

改正教育基本法が成立、59年ぶり(読売新聞)

 安倍内閣が最重要課題に位置づけていた改正教育基本法は15日午後の参院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決・成立した。
 1947年の制定以来、教育基本法の改正は59年ぶりとなる。
 同法は前文と18の条文で構成され、公共の精神の尊重を強調しているほか、教育目標には「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」態度を養うとの表現を盛り込んだ。
 これに先立ち開かれた衆院本会議では、今国会の会期を19日まで4日間延長することを与党などの賛成多数で議決。続いて野党4党が共同提出した安倍内閣不信任決議案が採決され、反対多数で否決された。
[読売新聞社:2006年12月15日 22時27分]

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