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2006年9月16日 (土)

セイなる薬の話

 道路沿いなどにあるアヤシゲな薬局に、すごい名前の薬名が書いたノボリがわんさと立てられているのを見たことがあるだろう。今日はそういった話をちらほら。

 ある日友人のウワバミねこKちゃんと居酒屋に行った時の話。彼女が私に聞いてきた。

        「メスコンって知っとぉ?」

 

「うん、町の薬局でよく見かけるね、その名前の薬。」と私は答えた。

 よく薬局の入り口などに、小ぶりの白い看板などに女性が困っている風な味のある絵が書いてあって、横に「生理不順にメスコン」と二重三重のアカマル付きで書いてある、アレだ。
 彼女が仕入れたネタは、それが実は避妊薬だというのだ。子供が出来て困る人が、生理予定日あたりで飲むと、強制的に生理が始まるから妊娠しないということらしい。まるでオギノ式のような発想の転換である。今ではオギノ式といえば、避妊法のようになっているが、この学説を唱えた荻野久作自身は不妊治療に利用したかったらしいのだ(まあ、いづれにしても生理不順の人の場合あまり役に立たないだろうが)。

 で、実際にその効果があるのかと調べてみたら、それに関する記述があったのはコレくらいだった。メスコン自体はやはり生理不順や月経困難な人用の薬のようだ。因みにメスコンの名前の由来は「メンスが来ん」らしい。ホントか???(笑)まあ、日本の薬らしい名前の由来ではある。
 実際日本の薬名には効能や効く症状に関してのダジャレなものが多い。特に●林製薬とか。

 車に乗ってたり街を歩いていて目に飛び込んでくるもので、思わずニヤリとしたり赤面しそうになったりするものがあるが、それが冒頭に書いた薬局のノボリやら入り口にべたべた張られたポスターの類である。
 曰く、「オットピン(なんたらという男性ホルモンが入ったらしい塗り薬らしい。トッカピンてのもあるらしいがこっちは強壮剤。)」だの、「お床の中の男の薬(マカなんたらとかいうマムシやらスッポンやらの粉が入ってるらしい精力剤)」だの、もう、目も当てられない。
 ここら辺ここら辺を見てもらうと、そういう目も当てられない名前の薬がわんさか確認できるぞ。

 しかし、ネット通販でこーゆーモノが盛況なのも、やはりそーゆーのって、特に男性にとっては単にスケベ心だけではない切実な問題なのだろう。その点立つとか立たんとかそーゆーことがストレートに実感できない女性には、いまいちピンと来ないのだろう。

 ほかの動物とは違って、産めよ増やせよ谷地美千代(誰?)もとい、地に満ちよと、一年365日24時間いつでもサカることが出来る人類である。そのために地球上にヒトがあふれ、至る所にヒトが住むようになった。そしていつの間にかソレを生物としての本能から逸脱して楽しむようになった類人猿ヒト科だが、それは大脳が著しく発達した人類が行き着く当然の進化であろう。
 そして今日も薬局でノボリに書かれた悩ましいダジャレの薬名が、ハタハタと風になびくのである。

 

 この記事は、だいたい昨夜のうちにUPする予定であった。しかし筥崎宮の「放生会」に行ったため疲れて早寝してしまった(といっても1時は過ぎていたが)。それで朝起きがけから書き始めたのだが、それにしても、コレを書く為に朝からいろいろそのテの語句を検索して調べていたら、なんか中坊がエロ単語をググっているような、そんなもの悲しい情けない気分になってしまったというのは大いなる誤算であった。

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