闇鍋質問箱回答編5(天そばさん質問編2)
闇鍋質問箱
↑質問してちょ。
******本文******
(質問4)
今度は真面目な質問です。
植物は根っこから土中の水分と養分を吸収し、葉っぱまで運び光合成によって糖分や酸素を作り出しますが(違ってたらスミマセン)、この時に、根っこから葉っぱまで水分を「毛細管現象」によって吸い上げるとなにかで読んだ事があるのですが、本当でしょうか?
例えば何十メートルもある高い木の枝や葉っぱまで、毛細管現象で水分を持ち上げる事が本当に可能なのでしょうか?
別の説ではポンプのようなものがあって水分を運んでいるとも聞いた事がありますが、そんなポンプに当たるものは聞いた事がありません。
私の勝手な思い込みでは「植物自らの力」によって吸い上げてると思っているのですが違いますか?
◆お答えします。
真面目なご質問なので真面目にお答えします。(って、今まで不真面目やったんかいっ!)
まず、根から水分を吸収するのは、根の水分が養分が溶け込んでいるため濃度が高く、浸透圧の為その濃度を下げようと土中の水分が根の中に入っていきます。その水分は導管を通って毛細管現象で上部に吸い上げられます。しかし、毛細管現象には高さに限界があります。で、その後どうやって水が吸い上げられるかというと、植物の葉の裏の気孔から水蒸気を蒸発させる蒸散作用によって、陰圧になった導管に水が吸い上げられるのです。
切花を水切りして生けるのは、植物を切ったために急激に陰圧になった導管の切り口に空気が溜まります。そのまま生けた場合水の吸い上げに支障がありますので、水の中で茎を切って茎の空気栓を取り除くのです。
植物はネムノキや食虫植物のように反射で動くものはたまにありますが、普通は成長する過程で変化する程度でSF小説でのトリフィド(画像www)等のように自立で動く生物ではありません。しかしながら、その分物理法則を上手く利用して生きているのです。
ところで、食虫植物やトリフィド(渓中センセのところで鋭意制作中らしいwww)で思い出しましたが、ウルトラマンの吸血怪奇植物スフランはメイン怪獣でもないのにインパクトがありました。ジュランをはじめ、ケロニアとかワイアール星人とか、植物怪獣ってかなり怖いですね。植物系の怪獣には血を吸うものが多いですか、これはやはり植物が水を吸って生きることから連想されるのでしょう。植物系怪獣の維管束(導管を含む植物の血管みたいなもの)は血管状に身体を巡り、吸った動物の血が体内循環しているのかもしれません。
(質問5)
これはどうでもいい質問なのですが。
以前テレビでライオンの雄叫びをテープにとって犬に聞かせてみたら、びびってクゥーンと鳴いて怖がってた様子を見た事があります。
今日はこちらの地方ではカミナリがゴロゴロかなり激しく鳴っていたのですが猫なんかはカミナリの音を聞くとどんな反応をするのでしょうか?
◆お答えします。
生憎その番組は未見ですが、犬ってわりと録音された音声にも反応するようですね。
うちの愛犬コロナは、雷恐怖症で、人間が感知する前から「こわいよ~~~」とキャンキャン鳴きます。雷探知機です。雷が鳴り始めるとギャンギャン鳴き始めるので仕方なく玄関内に避難させます。この前の金曜はこちらも久々に大雷が鳴りました。
ところが、うちの猫たちはまったく平気の平左のん気ののん気で、まったく動じずに寝ていました。雷が鳴ろうが、時間雨量98ミリの大雨が降ろうが、台風が直撃して猛烈な風の音がしていようがまったく動じた様子はありません。あいつらは震度4の地震でも焦る飼い主を尻目に平気で寝てましたから、直接物理的に害がない限り関心がないのかもしれません。例えば知らない人が近づいてくるとか、薬を飲ませようとする飼い主に引っつかまれるとか、風呂に入れられそうになるとか。って、それじゃ(うちの)猫は地震予知に役に立ちそうにないですね。ただし、これはうちの猫についてのことで、他の猫は怖がるかもしれません。他の猫飼いさんの情報きぼん、です。
もう一つ質問が浮かんでたのですが、忘れました。メモっときゃよかったです。思いついた瞬間、こりゃいいぞウヒヒと喜んだのに全然思い出せません。
また思い出したら質問します。お待ちしております。ウヒヒというのが若干気になりますが、楽しみにしております。
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コメント
燐さんこんばんは。
燐さんすごーい。目からウロコぼろぼろです。自分でもネットで調べたのにわからなかったです。
>蒸散作用によって、陰圧になった導管に水が吸い上げられるのです
ウ~ン、これならなるほどと思えます!というかそんな現象で自然に吸い上げてるなんて驚きです。
急にトリフィドという言葉が出来きたから、なんじゃらほいと思ってクリックしたら、私も昔(小学生高学年)読んだSF小説じゃないですか!
すっかり忘れてました。懐かしい。でもすごい面白かった記憶があります。あの頃はSF小説か推理小説ばかり読んでました。
海外SFはアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」が最後だったような気がします。同じ頃に筒井康隆も死ぬほどはまりました。
兄貴が集めていたペリーローダンシリーズは一冊も読まなかったです。
ウルトラマンの怪獣は名前はかろうじて覚えがあるものの、顔形が全然思い出せないですね。
そうですか猫はカミナリに無反応ですか。
私は犬も猫も飼った事がないのでわからないのですが、そうすると猫が怖がる時はどんな時で、どんな反応をするのだろうかと新たな疑問も浮かびました。
投稿: 天そば | 2006年7月18日 (火) 00:48
あっ、お礼書くの忘れてました。
本当に5つもの質問全部に丁寧に回答頂きありがとうございます。
また、なにかあんぐり(゚o゚;)するいい質問が浮かびましたらお知らせします。
投稿: 天そば | 2006年7月18日 (火) 01:16
天そばさん、
検索すると意外とヒットしますよ。
出来るだけウソは書かないように、いつも数カ所のサイトで確認したり調べたりします。
良い世の中になったもんです。
昔なら図書館に半日は籠もらないと・・・。
水の吸い上げに関しては、毛細管現象は関係なく蒸散作用だけで吸い上げるという人もいました。
しかし、導管とか維管束とか蒸散とか気孔とか、中学時代の懐かしい言葉が満載で楽しい質問でした。
「トリフィドの日」は、SFを読む子供はほとんど通る小説ですね。面白いしハラハラするし。
私はあまり多読ではありませんが、これは読みました。筒井康隆の「幻想博物誌(だったっけ)」に書いてあって面白そうだったからです。
猫が雷を怖がらないのはウチの子たち特有かもしれません。他の猫飼いのかた、情報よろしくお願いします。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月18日 (火) 13:02
燐さん、ほんとに凄い。私の目からも鱗がボテッと…。
切花を水切りして生けるのは、「そーゆーもんなんだ」と思ってました。
雷 & 台風時の反応は、うちの4猫も燐さんちと同じです。出窓で寝ていることが多いのですが、ガラス一枚を隔てた向こう側の世界が、どうなってようと全くお構いなし。もしかしたら、大画面テレビだと思ってるのかも…。
完全室内飼いのせいか、家の中の出来事にしか関心がないようで、選挙カーや廃品回収の車は平気なくせに、声の大きなお客様や、動きがガサツな子供には、露骨に嫌な顔をします。
でも、そういう人って、嫌な顔をされてることに気付かないのか、「あ、猫!」とか言いながら、ズンズンを足音させながら近づき、シャーとか言われてます。
「トリフィドの日」を知らない私ですが、筒井康隆の七瀬シリーズが好きでした。エスパーものであんなに性格が暗い主人公も珍しいと思います。
投稿: 猫だぬき | 2006年7月18日 (火) 15:02
なるほど、猫は雷や地震や大きな音はさほど怖がらないということか…
でも、燐さんと猫だぬきさんのとこの猫だから、飼い主に似て肝っ玉が座ってるだけかもしれんし・・・一応保留ですね。(^-^ )
投稿: 天そば | 2006年7月18日 (火) 21:46
猫だぬきさん、天そばさん
猫だぬきさん、遅くなりました。今日は約一週間分(てか、今週は4日分)のお昼の買出しに行ってたので、天そばさんへのレスでお昼休みが終わってしまいました。
で、同じテーマへのレスなので、お二人にまとめてレスしますね。
ちょっと検索してみたんですが、猫には雷を怖がらない子と怖がらない子がいます。外に出たりして雷の怖さを経験すると、恐れるようになるみたいです。だから、単に家でマターリしている時に、何ぼそとで雷が鳴ろうと平気らしい。逆に言うと猫は怖いものを学習して覚えるということでしょうか。
雷の轟きに平気なくせに、お風呂場に連れて行ったら殺されかかってるんか、みたいに必死なすごい形相で怖がります。すごい声で鳴きます。にゃん相が全然違います。
猫ってすごく現実的な動物なのかもしれませんね。
「七瀬ふたたび」は未読ですが、NHKの少年ドラマシリーズでやっていたと思います。
七瀬シリーズはしまいにはとんでもなくエロエロになったと妹が言ってました。筒井康隆はジュブナイル作品しか知らないでいきなり成人モノを読んだ時、エロいわ可笑しいわ不謹慎だわでショックを受ける度合いが激しい作家です。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月18日 (火) 23:11
こんにちは。初めて投稿します。
渓中先生のところでよくお見かけしますね。
ググってみますと,
植物の吸水作用の物理
というPDFファイルがヒットしました。ご参考まで。
投稿: すた | 2006年7月23日 (日) 15:06
ありゃりゃ。HTMLのタグが消えてしまいました。
植物の吸水作用の物理のULIは,
http://www.nagare.or.jp/nagare/24-5/24-5-t03.pdf
です。
投稿: すた | 2006年7月23日 (日) 15:08
すたさん、いらっしゃいませ。
確かに渓中センセのところでよくお会いしますね(笑)。
お教えくださったリンク先は、ちょいと専門的のようだけど、面白そうなのでプリントアウトしてじっくり読んでみますね。
どうもありがとうございました。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月25日 (火) 01:00
すた様の紹介してくださった吸水作用のファイルを読んでみました。
というより数式が多すぎて読めませんでした。
吸水作用に働く力を物理的に現してくれてるんでしょうか?
こういった解明に日々努力されてる人たちがいるかと思うと嬉しくなります。(何が言いたいのだ?)
燐さん、じっくり読んで理解出来ましたら、小学生にもわかるように教えてください。
投稿: 天そば | 2006年7月25日 (火) 11:00
天そばさん、
>燐さん、じっくり読んで理解出来ましたら、小学生にもわかるように教えてください。
あの数式をどうやって教えろと・・・、私が聞きたいくらいだい。
自慢じゃないけど、私は高大と美術系のガッコだったから、数Ⅰを全部終わってないんだい。
おほほほ、すごいダロ~~~。
iill ○| ̄|_llii
とりあえず、読んで説明できることがあったら追加します。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月26日 (水) 00:17
燐さん
美術系ですか。カッコいいですね。芸術家の卵じゃないですか。
なんだろ。彫刻とかやってたんでしょうか?
よく考えたら、以外にも私は高大と理系で電気電子工学等というものを学んだ時期があったんだった。
毎日数式と格闘してたんだった!
あの時は研究とか実験とかに憧れて入ったのに、研究や実験が思ってよりはるかに地味で退屈なものだと思ってしまってからだいぶ人生横道にそれてきた気もします…
ところで話しはもどりますが、
ファイルの2ページ目に「3 水位上昇の清水力学」という項目があり、そこで「水を吸い込む根の浸透圧」と「葉の気液境界に生ずる毛細管現象の負圧」が「水位上昇の不可欠の鍵」と書いてあります。
これは燐さんが記事で説明してくれた事と合致すると思うのですが、
つまり「葉」がないと蒸散作用は起きず、陰圧による水位上昇もないという事を指していると思うのです。
じゃあ葉っぱを全部とったら植物は枯れる?
と考えてしまいました。
投稿: 天そば | 2006年7月26日 (水) 01:13
テッドさん、
デザイン学科でヴィジュアルデザインを勉強してました。才能が無かったので、ゲージュツカにはなれませんでした。今はしがない設計アシです。
>よく考えたら、以外にも私は高大と理系で電気電子工学等というものを学んだ時期があったんだった。
私よりはるかに数式に慣れているではないですか。
>じゃあ葉っぱを全部とったら植物は枯れる?
おそらく、その状態が続くと死んでしまうか、でなくてもかなりダメージを受けるのではないでしょうか。
冬場の落葉樹の場合は休眠状態なので、まるハゲでも大丈夫なのだと思います。
ウチの庭のミニバラが、食害されてこっぱげちゃんになっているので激しく心配です。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月27日 (木) 11:10
>地震・雷時の猫
身近なところでリサーチしてみました。
姉宅の8匹(内1匹はすでに虹の橋暮らし)と、母宅の5匹(内2匹が虹の橋)も、平気なようです。
うちの4匹も含めて、ほとんどの子が屋外での暮らしを経験してないので、雷の怖さを知らないんだと思います。
>猫ってすごく現実的な動物なのかもしれませんね。
言えてますね。今の自分にとって、目の前のモノ(出来事)が「危険か危険でないか」または「損か得か」を、本能で見極めて生きているような気がします。羨ましいです。
>七瀬シリーズはしまいにはとんでもなくエロエロになった
読んだのがずいぶん昔なので、はっきりとは覚えてないのですが、仰るとおりエロエロでした。え~~~!男の人でも、こんなんになるのぉ~?!と…。
その数年後、【断筆宣言】の時に初めて筒井康隆氏の顔を見て、この人があれを書いたの… と、ゲンナリ…。
以上。今さら感たっぷりなコメントでした。
投稿: 猫だぬき | 2006年7月28日 (金) 20:03
う~ん、どう考えてもわかんないっす。
私ヘ頂いたコメントっぽいのに「テッド」さん宛になってる…。
「テッド」さんと言えばぶいっちゃんの所でよくコメントを見かける、国を憂う気持ちをいつも熱く語ってくれる、あのダディギャグのテッドさんの事だろうか?
燐さんはもしかすると
①私とテッドさんを同一人物と思っている。
②私が関西人とみてツッコミ期待のボケをかました。
③テッドさんの事で頭がいっぱいだ。
④ブラインドタッチで「天そば」と入力したつもりがたまたま「テッド」になってしまった。(どんなんやねん!)
⑤恥かしい失敗
さすがに私もテッドさんになりきってコメントを返す勇気はもてませんでした。
テッドで検索すると熊のテッド兄弟ぐらいしか
出てこなかった…
http://www.showtime.jp/info/relax/01784/
>猫だぬきさん
七瀬シリーズは最初の「家族八景」の頃のほうがエロいですよ。男の妄想が完全に暴かれますし。
確かにしまいには宇宙の創造主とHな事になりますので、人によってはそっちの方がエロエロと言えるかもしれませんけど。
投稿: 天そば | 2006年7月29日 (土) 00:08
天そばさん、
すみません(大汗)、「て」つながりで何故かテッドさんと書いていました。言われるまで全然気がつきませんでした。
テッドさんとはほとんどコメントの応酬をしたことはないですがな。
ストラングラーズの公式サイトにもUP日を7月78日と書くし(どこの惑星やねん)、かなり疲れ気味のようです。
暑いので寝不足なせいです。今日はもう寝ることにしますです。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月29日 (土) 00:48
実は私も、あれっ?と思ってました。
天そばさんがテッドさん? と。
ええっ?もしかして、天そばさんはテッドさんだったの??
天そばさんて、本当はあんなに知的だったのぉぉ?! と…
あー良かったぁ。煮えてしまった燐さんの凡ミスで。
>テッドで検索すると
そこで「検索」する?フツー。
おかしぃ~~(笑)
それはともかく。
>男の妄想が完全に暴かれますし。
ふむー。男の妄想ですか…
渡辺淳一の不倫シリーズを読んでいた頃には、【中年男の願望】に大変ドキドキした私ですが、七瀬シリーズの【男の妄想】はどうだったかな…。「なーに考えとんだ、男は」で軽く切り捨ててたような気がします。
どちらかというと、私はやっぱり、
>宇宙の創造主とHな事
この時の【男の反応】のほうが刺激的だったような…
そしてこの時の刺激は、今も私に影響を与えているような…
てどんな影響だ。
もう一回読んでみよっかな(^_^;)
投稿: 猫だぬき | 2006年7月29日 (土) 11:16
猫だぬきさん、
遅くなりましたが、リサーチどうもありがとう。
やはり、(少なくとも屋内猫は)雷を怖がる固体がすくないということですね。しかし、室内でもあんなに光ったり、うちなんか特にボロい一軒家なので近くの雷鳴で家全体が振動したりするのに何で平気なんだろう。充分な恐怖体験だと思うけどなあ。
七瀬エロエロ、筒井康隆の小説自体がけっこうドギツイものが多いですもんね~。時をかける少女なんて、ドカマゴジラもいいとこですね。
>その数年後、【断筆宣言】の時に初めて筒井康隆氏の顔を見て、この人があれを書いたの… と、ゲンナリ…。
小説家や漫画家、あるいは声優の顔を見て愕然とすることは多いですね。
筒井大先生は、風呂の排水口に自らのオイナリさんを吸い込まれそうになり悶絶されたお方であらせられます。
天そばさんの名前を書き間違えて混乱させてすみません。
多分熱帯夜の8月が終わるまで、大ボケをかますことが増えるかも知れませんが、その時は笑ってツコンでやって下さいませ。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月30日 (日) 11:18