« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月31日 (月)

碧乾酪紅乾酪

 土曜日は久々に天神に出た。友人の画家が個展を開いているのを見るためもあったが、久々に友人Kと飲む(私の場合は食事)ためが目的であった。画家のN(サイトリンクしてるので頭文字は意味ないが、これはお約束である)の絵は全部新作で、相変わらずエキゾチックであった。私は青を基調にした絵が好きだ。

 個展を見た後、友人Kと居酒屋に行った。例によって「どこにする~?」と優柔不断であったが、結局いつもの「たら福」に決まった。Kとうだうだ話しながら飲んで(食べて)いると、途中から某大学のT先生が合流した。
 焼いたナスと豚肉の上にしこたま生野菜の乗ったヘルシーな料理(名前失念)がおいしかった。友人はワインを氷とソーダで割る独特の飲み方で、途中T先生が参戦したが、ほとんど一瓶ワインを開けてしまった。とりあえずものすごい酒豪なのだが、以前からこの飲み方がお気に入りらしい。
 ワインと料理をほぼ平らげると、その後T先生お気に入りの「バル難破船」に移動。渋いけどおしゃれな雰囲気のエスニック料理屋だ。しかし、たら福で文字通りたらふく食べているのでせっかくだが食欲がない。他の二人も飲む専門である。ここは先生のお好みで生ハムとチーズ盛にパンを注文した。チーズ盛にはブルーチーズをリクエストしていた。
 私は飲めないくせにブルーチーズはまったく平気だ。箸でちびちび食べる。なんかフルーツっぽい風味がした。しかし、見事にアオカビが生えている。これを最初に食べたヤツは文字通りチャレンジャーだと思った。彼らチャレンジャーがいたおかげで、一見やばそうな食べ物でもおいしく安全にいただけるのだ。その影には一体何人のお馬鹿さんチャレンジャーが運悪く犠牲になったことだろう。

 それはともかく、カビチーズとバケット(パン)で、その日のお昼のことを思い出した。昼食はパンを焼いたのだが、母は前日買った食パンの他に数日前に買ったパンがあるから、それも焼くという。数日前ならアカンやろうといったが、母は焼き立てを買ったし冷蔵庫の中だから大丈夫だという。買ったとき焼き立てでも今は数日前のパンやろといったが、大丈夫だと頑として聞かない。仕方がないのでやりたいようにさせていたら、
「あれ?このパン干しブドウが入っとったんやろか?」と言い出した。ちらと見ると、パンの切り口に赤い斑点があった。
「それ、レーズンパン買ったんね?」
「いいや、チーズパンやったけど。」
「そりゃカビとっちゃろーもん。アカカビやん。」
どう見てもアカカビです。本当にありがとうございました。(←お約束です)
 流石に観念した母はパンを廃棄処分した。次回からちゃんと冷凍しとってください。

 難破船では、グレープフルーツジュースとオレンジジュースを飲んだ。しかし、オレンジジュースを飲む前にオリーブ(with ガーリックオイルとパセリ)を食べたら、オレンジジュースの味が不思議なものになった。なんかシソ風味なさわやかさがお口に広がるのである。不味くはないが不思議なので何度も味わって飲んでみた。

 二人はもう一軒行くといってたが、私は電車がなくなると困るので、早めに席を立った。久々の天神はいろいろ変わっていたが面白かった。来週は遠くの友人たちが来福するので、また天神に出る予定である。

※乾酪(かんらく=チーズ)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年7月30日 (日)

ある日の夕焼け

梅雨明けの夕空は、数日前とはうって変わり雲も少なく、

赤みの朱色とオレンジ色のヴェールのようだった。

積乱雲の名残に隠れた太陽の光が、雲の隙間から何本か光の帯を放つ。

黄金色に染まったわた雲がところどころぽっかりと浮かび

絹雲はオレンジ色にたなびくかのようだった。

ふと、背後で幼子の声がした。

「きれい。」

振り向くと、父親に抱かれながら肩越しに夕焼け空を見た少年が

その美しさに思わず上げた感嘆の声だった。

少年の幼い顔も黄金に染まり、きらきらと瞳が輝いていた。

おそらく彼は、父の肩から見たこのふるさとの美しい夕焼けを

一生忘れることはないだろう。

空いっぱいの美しい赤。

子供たちが見る赤い空は、希望に満ちた夕焼けや朝焼けだけでいい。

戦火で朱に染まる空なんか要らない。

―どうか、美しいものを美しいと素直に感動するその心を失わないでいてほしい。

筑後平野の美しい夕焼けの、格別に美しいこの日の空を見ながら、

私はそう思わずにはいられなかった。

続きを読む "ある日の夕焼け"

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年7月28日 (金)

ストラングラーズとソウルセック

The Stranglers (+Hugh Cornwell)

D0008772_2252146_1  今年7月にイギリスのギルフォードで行われたGuilfestにストラングラーズと元ストラングラーズのヒュー・コーンウェルが出演したので(もちろん別々で;;)、そのライブ報告を公式サイトにUPしています(直通リンクURL)。

 9月に発売されるニューシングルのサンプルがここで聴けますので是非試聴して下さい。気に入ったらアルバムも買ってちょーだい。アルバムが出たらここでまた紹介しますけん。

Spectre Of Love
http://www.stranglenet.com/media/jlong170706_spectreoflove.mp3

Guilfest2006str_1

Soulsec

 これはちょっと前にストラングラーズを円満脱退した、ポール・ロバーツのバンドだ。SIS Japanでは、引き続き彼のサポートもする方針です。聴いてみたらなかなか良かった。特に"Sad Soft Lullaby"は私のツボに直球ストレートでした。
 万一音楽関係者でここを見ている方がおられて、Soulsecに興味をもたれましたら、是非ご連絡下さい。

※wingさんから試聴リンク先に問題有りとのコメントをいただいたので、一時外しました。
試聴はソウルセック公式サイトの試聴ページからリンクしておきます。→試聴

45660004

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年7月26日 (水)

ことばあそび

世の中は、有ると無しとの違いにて、
ハケに毛が有りハゲに毛が無し。

 いきなりなんだ、と思われたかも知れない。今日は、ハゲ、もとい、日本語のことばあそびについて書いてみようと思う。上の句はそのつかみである。

 よく見ると字数はちゃんと5-7-5-7-7となっており、リズムが良く、内容も深いしかなり得点が高い。有る無しでは、漢字の覚え方で、「瓜にツメあり、爪にツメなし」というのがある。これは祖母もよく言っていたことだが、ウリ(瓜)とツメ(爪)の字の区別の仕方である。確かに瓜にはツメがあるが、爪にはツメがない。
瓜といえば、こんな早口言葉がありますね。

瓜売りが瓜売りに来て瓜売れず瓜売りながら帰る瓜売り
(正しくは「瓜売りが瓜売りに来て、瓜売り残 し、売り売り帰る瓜売りの声」らしい)

 言葉遊びとして外せないのはやはりエロ系で思わせぶりなヤツ。

 今日母と久しぶりに「なんでも鑑定団」を見てたのだが、芭蕉モノの鑑定依頼があり、松尾芭蕉の説明があった。それを聞きながら、母が芭蕉と一茶は俳句が時々ごっちゃになるねと言ったので、そうやねえ、まあ、一茶の方がかなり庶民的だけどね、と答えた。すると母がこれは一茶やろ、「すずめの子 そこのけそこのけ・・・」と、言いかけたのでつい私は、「あそこの毛」と続けてしまった。母は笑いながら、まったく誰が最初に考えたんやろうねえ、と言っていた。「そこのけどこのけあそこのけ」というのが完成形らしいが、秀逸である。(正しい一茶の句は『雀の子そこのけそこのけお馬が通る』です。2008年11月27日追記)
 一茶の句は、小学校5年の時担任が覚えさせたのだが、いくつかはまだ覚えている。その中で特に印象深かったのはこれだ。

 はえ笑え ふたつになるぞ 今朝からは

この「はえ」は昆虫のあのハエではなくて「はいはいをしろ」と言う意味だ。念のため。
 昔、数え年というものが良くわからなくて、祖母が「満でいくつ」「数えでいくつ」とか、言っていていまいち把握できなかったのだが、この句の説明でやっと謎が解けた。数え年というのは、生まれたその日で1歳で、そのご正月ごとに一歳ずつ年を加算するのだ。だから、極端な話、大晦日に生まれた場合、齢二日で二歳になるのだ。こりゃどだい無理があるような気がする。もっとも大晦日は忙しいので、生まれた日を翌日の正月に繰り越したかもしれない。ということで、この句は正月の句である。
 一度祖母に数え年について訊いたことがある。「数え年は満といくつくらい違うの?」と訊いたら、「大体ひとつやけど、人によってはふたつくらい違うかねえ。」といわれ余計混乱した。最初から「数え年はどうやって数えるの?」と訊けばよかったのだ。そしたら、わざわざ江戸時代の人から教わることもなく、疑問が解決しただろう。

 内容はほのぼのから艶話にもどるが、よさこい節というのはご存じの方も多いだろう。リンク先のサイトを見ると、

 土佐の高知の はりまや橋で
 坊さんかんざし買うを見た  よさこい よさこい

を1番として10番まである。1番の意味は説明するも野暮だが、髪のない坊主がかんざしを買ってるのを見ちゃった。見つけちゃった見つけちゃったわ~いわい、てなモノだ。事実は悲しい破局で終わったようだが、相手の女性の名前の「お馬」というのは、少々興ざめである。
 10番までの中にはないが、こういうのもある。

 雷さんは粋なモンだね 何故へそねらう
 私だったら 三寸下ねらう

艶というより、オヤジギャグであろう。

 子どものころから親しんできたことばあそびに回文がある。回文というのは国語の時間でも習ったと思うが逆から読んでも同じ意味になる文のことである。 かるいきびんなこねこなんびきいるか

というようなモノだ。身近なところでは「しんぶんし」がそうだ。これとは逆に、逆読みをするとまったく違う意味になる文がある。一種のアナグラムだろうか。例えとしてはかなりオゲレツだが、こういうものだ。

 気さくなあの子目をとじとじ

 失礼しました。

 子どもの頃といえば、よくやったのが手袋を「ろくぶて」逆に読ませて6回ぶつ(てゆか叩く)というものだ。非道いヤツは「手袋巡査」を逆読みさせて、36回ぶとうとするフトドキモノもいたが(例えばうちの母)。

 面白いのが「ぎなた読み(弁慶読み)」という、区切った場所で意味が変わってしまうもの。弁慶読みのというのはある人が「弁慶が、なぎなたを持って・・・」というのを「弁慶がな、ぎなたを持って・・・」と読んだことかららしい。

 ところで、ここで別の疑問が湧いてくるのだが・・・、

     「ぎなた」って何?

 まあ、それは置いといて、本題。

 ここではきものをぬいでください
  ここで履き物を脱いで下さい
  ここでは着物を脱いで下さい

というのが有名だが、洒落にならないものでは、昔貧乏学生があまりの困窮に困り果て、実家に無心の電報を打ったら、「ノムナ」という返事が来て慌てたというものである。

 カネオクレ タノム という文が、電報を受けた人が切り場所を間違えて

 カネオクレタ ノム 

と送られてしまったかららしい。何でわざわざそんなことを電報で打つ必要があるのかと考えなかったのかとは思うが、本人にとっては死活問題である。
 これを上手く利用したのが、つぼイノリオの「金太の大冒険」や「お万の方」という歌である。とはいえ、「金太負けるな」「お万こけるな」じゃぁねぇ、ソッコーで発禁も食らう罠。

 金太とお万が出てきたところで、それにまつわる方言(あるいは古語)を。

 ぼぼ へっぺ ホーミー チャコ  しんじ へのこ 

 人の名や愛称ではない。全部、女性自身、男性自身の方言である。しかし、漫湖のある沖縄でホーミーがNGってのも面白い話である。だから、日産ホーミーも沖縄ではNGだったらしい。

 なんだかんだ言いながら、結局シモネッタさんで終わってしまう私のブログであった。

【2008年11月27日追記】

 コメント欄で通りすがりさんから「一茶の句は『雀の子そこのけそこのけお馬が通る』ですよ」とのツッコミが入った。
 そういえば、元句を書いていなかったな。知らない人が読んだら、「あそこのけ」ヴァージョンが一茶の句だと思っちゃうかな、ってなことはないと思うが、念のため本文にも追記しておきました。

 通りすがりさん、ナイスツッコミありがとうございます。

 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年7月23日 (日)

長い梅雨と煙害

2006_7_23_15ji_tenkizu_1  もう7月も終盤だというのに、梅雨前線が居座っている。普通なら7月も10日を過ぎると数箇所の集中豪雨を最後に梅雨は明けるはずなのだが。

 上がらない梅雨、常識はずれな集中豪雨、あちこちの地盤もゆるゆるだ。早く北上して消えて欲しいぞ、梅雨前線。今はここ福岡の上にありますけど。
 その割りに今の所豪雨の気配はない。油断させてどどーんと降るつもりか、それとも余力が尽きたか。いやいや、まだ足元の台風が援護しているから、油断は出来ない。大雨警報も出てるみたい。どうせ交通がマヒするなら、私が電車に乗る前に止まって欲しいものです。

 しかし、梅雨が明けると、次は容赦ない猛暑が襲ってくる。部屋には扇風機しかないから、また寝不足の熱帯夜が続くのだ。
 その時は今頃の涼しさが懐かしく思えるだろう。でも、夏は暑くないとそれはそれで困る人も多いんだよなあ。そしていつぞやのような米不足。あれはもうカンベンです。

 しかし各地の被害はすごいな。
 鹿児島はシラス台地だから豪雨の度にえらいことになるけど、今回は特にひどい。妹の会社の工場が鹿児島にあるのだが、土曜ですでに交通麻痺して、お泊まり組がでたそうだ。

 これからも雨量によってはまだまだ油断できないので、みなさん、充分お気をつけ下さい。増水した川や崖のそばなど、危険地域には近づかないように。

 ところで、金曜から喉が痛いのだけど、昨日はあまりに痛くて早くゴーチンしてしまった。少し前に母と妹が1週間おきに罹ったアデノウイルスが生きていたか、それとも先週入ってきた新入社員が容赦なく何本も煙草を吸うので、それでのどをやられたか。
 多分熱も出なかったので後者だろう。なんていうか、鼻で息を吸ったら鼻の奥の壁に空気が当たるでしょ、そこが痛くて、息を吸うと乾燥して余計に痛いし。今日はだいぶいいけど、やっぱり痛い。給料前だけど、病院に行かんとイカンかな。耳鼻咽喉科のほうがいいかなあ。何故か高いんだよなあ、耳鼻咽喉科って。
 JTも、煙草の箱にちゃんと「あなたの喫煙は周りの人の健康を蝕みます。周囲の人に留意して、非喫煙者のいないところで吸いましょう。」と入れとけよ。煙草を吸う人はガンになるリスクはわかってて吸ってんだから、喫煙者の健康なんかへの注意はいいだろう。もし、私が副鼻腔炎になったら、JTを訴えてやろうかしら。ま、アメリカならともかく、日本じゃ勝訴は無理だろうけど、問題提起にはなるだろう。

 とか書いたら、最近の注意書きはこうなっているらしい。 http://rinn.e-site.jp/?d=2005-06
うわ、私の考えた文章よりキツイやん。
 全部の煙草がこうなんだろうか。

 しかし、非喫煙者の私は思うんだけど、喫煙者でわからないのは、ひどい風邪をひいているのに、咳き込みながらも喫煙をやめないことだ。あと、乗り物から出る瞬間に煙草をくわえ、降りた瞬間に火をつけるヤツ(最近は電車のホームも禁煙のところが多いので流石に少なくなったけど)。携帯電話でも電車が止まってドアが開いた瞬間にかけ始める馬鹿がいるけど、もうちょっとくらい我慢出来へんのかと呆れ果ててしまう。やっぱ中毒してるんだと思う。

 とか書いてて、おたふくかぜだったりしたらどうしようかな、困るなあ。

 と、いうわけで、コメントを溜めてしまったので、これから書きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月22日 (土)

トンだ慰安旅行

 今からもう十数年前のことである。(初出:2006年7月)

 私はぶちきれてひとつ前の会社を辞めてしまった。その後すぐに友人達と40日間のヨーロッパ3国旅行をした。ユーロパスやオテルやBBを利用した貧乏旅行だったが、もう2度と出来ないだろう贅沢な旅だった。帰国後、市役所の臨時職員がとりあえず決まって、当座を乗り切れそうだったので、餞別をくれた友人Oにヨーロッパ土産を渡すため彼女の家を訪ねた。
「ヨーロッパかあ、いいなあ。」Oさんが言った。「今年はね、うちの会社の慰安旅行、韓国やったとよ。」
「へぇ~、韓国もええやん。ソウルオリンピックの跡地とか行った?」
「それがね……」Oさんが話しはじめた。

 

 韓国旅行一日目でだいたいメインの観光をすませ、恒例の宴会が終わったところで、Oさんは社長に呼び出された。社長がいうには、未婚のお嬢さんも(現在会社には)いないことだし、既婚のあなたなら我慢してくれると思うから・・・。
 なんと、この慰安旅行は買春が目的だったのだ。Oさんは嫌と言いたかったが夜になってひとりで日本に帰ることなんてできないし、断固拒否して中止させてもあとあと欲望を膨らませたオッサンたちに恨まれそうで、黙認せざるを得なくなっていた。
 その後、男連中一人ひとりに女性と個室が与えられ、それぞれが期待と股間を膨らませながら部屋に消えていった。その中にかなりお年寄りの嘱託社員のおじいちゃんがいた。彼は持病持ちで、とてもそんな行為は出来ないからと辞退したが、女性は「困りマス。ワタシが怒られマス」と、無理やり部屋に連れて行ったらしい。マンガのような情景を思い浮かべてしまうが、よほどおアシがよろしいのだろうと推測される。(今考えると、生きていく上には仕方がない人もいただろう)。

 当のOさんはせっかくの慰安旅行なのに、安普請の別なホテルに一人で不愉快な一夜を過ごすことになった。(てか、そういうんだったら、Oさんにはイケメン……もとい、せめて豪華なホテルに泊まらせるくらい気を遣えと。まあ、そういう問題ではないが。)

 私は一度キャンプにお邪魔させてもらったことがあるので、ある程度Oさんの会社の社員さんたちを知っている。キャンプの宴会でエロ話に興じていた連中はともかくも、真面目そうなあの人や実直そうな頑固職人なあの人や人がよさそうで子煩悩らしいあの社長まで、よろしくやっていたのか。なんとまあ、男っちゅーのはワカランもんやね。まあ、社長の友達がエロエロで有名になった某元代議士らしいから、類は友を呼ぶということか。

「もお、みんなお昼くらいまで部屋から出てこなくてさ~、あれ以来、一緒にお湯飲みを洗うのも汚らわしくて、あたしの分だけ別に洗いよっとよ。みんなの湯飲みは毎回熱湯消毒してるし。あたしの前の事務員さんだったら、絶対に怒り心頭に達してその場で社長以下全員叱り飛ばしてるやろうね。」
 だから、アンタの代になってこういうことを仕出かしてたんだろう。
「まったくもお、だから韓国旅行なんてイヤやったっちゃん」

 私だったら、それを聞いた段階で男連中には勝手にさせるが、そういうケシカラン旅行を企画した旅行社の添乗員を呼びつけ、飛行機を手配させてソッコーで帰るけどね。もちろんチケットは会社持ち。そのあとしばらくは有給を使って休むナリ。(流石に写真を撮って、FF誌に「とある町企業の買春ツアーの実態」と銘打ってタレこまれたくなければ給料上げろ、という脅迫をするなんてことはしない)

 しかし、アジアに買春旅行なんて話には聞いていたけど、身近にあるとは思いもよらなんだ。
 私はそういう職業や行為は人間が生物である限りは必要悪かもしれない、と若干は寛容な考えは持っている。が、もしカレシや夫がそのような行為を、特に海外のそれも途上国でやったということを知ったら、許せないし、コトとシダイによっては闇に葬ってしまいたいと思うだろう。幸か不幸かそういう類の人はいないけど。はっはっは、命拾いしたな。って誰に言っとる。
 それにこれは町の零細企業とはいえ、会社ぐるみの買春ツアーである。おそらく当時の日本ではこういうことは通常に行われていたのであろう(いや、今もかもしれないけど)。社内旅行の行程に含むことが出来るくらいなのだから。つまり、いいたいのは「そーゆーのがどうしてもしたかったら、個人でツアー組んで行け」と。
 女性を買いたいなら国内で日本人とヤれ。一応売春は禁止されているが、悪質でない限りお上が黙認しているのは周知の事実である。でなければ、中洲などにある、あのイカガワシそうなヨカラヌ雰囲気のお店が堂々と存在するわけがない。
 ヨソの国の、それも言葉がほとんど通じないような女性を買うのは、性欲だけでなく、征服欲みたいなのもあると思う。断っておくが、私はこれから発展させて戦中の日本ことを非難しようとしているのではないし、韓国の人を叩くつもりもない。
 売春婦にとっても、日本人はふつう(例外もおろうが)金払いが良くて、やさしい方だろうから、良い客なんだろう。その時だけの客であるならば。

 しかし、韓国も韓国だ。日本人に対していろいろ言うなら、そういうのを徹底的に取り締まればいいのだ。そういう買春ツアーの存在についてはわかっていた筈だ。Oさんの証言からすると、今は知らんが当時は韓国という国自体がそういうツアーを奨励していたんではないかとすら思える。けっこうな「観光」費を落としていくんだろう。そういう国辱的な「観光客」は入国拒否、発見し次第逮捕後、名前と顔を公開後強制送還してやればいい。女性の股グラ目当てではなく韓国の良さのわかる、本当に韓国を愛してくれる人たちにどんどん来てもらえるようにすればいいんだと思う。

 はたして今の韓国はそういう国になっているだろうか。

 私は男であれ女であれ、それを目当てに海外に行く連中は許せないし恥ずかしいと思う。もちろん、行った結果、そこの人とつかの間であれ恋をする(書いていてこっ恥ずかしいが)とかいう場合は、お互いが本気であればだが、仕方がないかなあ、と思う。しかし、アバンチュールや槍鯛だけが目的で行くと、結果カモにされたり犯罪に巻き込まれたりする可能性が増えるのだ。
 それで思い出した話を以下に書く。

 友人Kが昔グァムに行った時のことだ。Kは海外旅行慣れしているのだが、ある時のグァムでの滞在時、ホテルのロビーでくつろいでいると、今回始めて海外に来ましたよ~という感じで、いかにも浮き足立った若い女性二人組みが入ってきた。二人とももうキャピキャピ(死語)で舞い上がっていた。そんな中、二人の現地人らしき男が近寄って行き、4人は早速意気投合していた。Kは(危なっかしいなあ)と思って見ていたが、何分アカの他人だし、ツアーで来ているらしいので添乗員もいろいろ注意をしているだろうからと、放っておいた。夜になって、それぞれカップルになって楽しそうにしている彼らを時折目撃したそうだ。
 しかし、翌朝、件の二人組みの片割れと、添乗員らしき男性が必死で走りまわっていた。気になったので片割れに聞くと、友人が昨夜から帰ってこず行方不明だという。自分は早めに男と別れて部屋に帰ったが、友人は男にのぼせ上がっていたので置いて帰ったという。まさかこんなことになるとは思わなかったらしい(なるに決まっとろーもん)。もう今日は帰国しないといけないから、行方不明の友人は現地の警察に任せるしかないと言っていたそうだ。果たしてその友人がどうなったかはわからないが、「末永く幸せに暮らしましたとさ」とは正反対に暮らしていることは間違いないだろう。もし、生きていればの話だが。まさか達磨女にはなっていまい。

 私がキレて辞めた会社の社長が言っていた。社長の友人にキャセイ航空の偉いさんがいるが、その人が言うには、海外で事件に巻き込まれた日本人旅行者は、公になっている件数よりもはるかに多く、旅行者が減るといけないから、出来るだけ内密に処理しているらしい、と。多分それは今も変わらないだろう。

(おことわり)念のため人間関係の設定など若干脚色しています。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006年7月21日 (金)

飛んで燐に付く夏の虫

 今日は妹が接待で外食をするからというので、こっちも少し贅沢をして浜勝で弁当を買って帰ることにした。

 それで、浜勝のある「ゆめタウン」に寄って、弁当を二つ買って、そのまま駅まで歩くことにした。会社を出るのが少し遅かった上に、弁当が出来るまで15分くらいかかったので、ゆめタウンを出る頃には7時45分を過ぎていた。電車の時間が8時7分くらいだったので、あまり時間がなかった。今日は猫砂も買ったので荷物が多かった。おまけに傘がある。降ってなかったんだし、折りたたみ傘がバッグに入っているので、会社に置いてくるべきだったが、つい癖で持って出てしまった。梅雨が長引いているせいだ。
 店を出て、少しすると橋がある。そこを渡っていると、犬を連れたバカップルが前を歩いていた。男のほうが煙草を吸っており、煙いので早足で追い越した。追い越しざま、煙草のにおいと女のほうがつけている香水の匂いがダブルパンチで攻撃してきた。ついでに犬が吠え付いてきた。飼い主は犬を怒ったが、謝りもしない。まあ私は犬嫌いじゃないからいいけどさ。
 夏とはいえ、流石に夜も8時近くなると人通りも少なくなる。街灯らしい街灯もない黄昏時の河畔道を、荷物を抱えひたすら歩いていた。

 その時、ブーンという羽音がした。と思ったら、とんでもないことに5ミリくらいの甲虫らしき虫が、ぐわしっという感覚と共に私の左の目じりに張り付いた。

 パニックである。

 私は、きゃああっという非常に女らしい悲鳴をあげて、左手は砂を持っていたため、弁当を持った右手でそれを払いのけようとした。ていうか、弁当を持っていることは忘れていた。軽く掃っても逃げない。流石は甲虫である。かといって強く掃うとなんかとても嫌な展開になりそうな予感がした。指でつまんで取るしかない。その間、私の脳裏には、噛まれる・腫れる・毒が入る・寄生虫がはいる・変な病気に罹るなどの不吉な言葉がぐるぐる回っていた。
「ちょ・・・ま・・・、ちょっと待って、待ってよ。」
私は訳のわからないことを口走りながら虫を取ろうとした。3回ほど失敗してやっと虫が離れた。パニックでどんな虫か確認するどころではなかった。
 しかし、虫はのいたが左目の前がぼやけている。「もう、おかげでコンタクト落ちちゃったじゃないか。」がっかりだよ!私は一人でぶつぶつ言いながら探すのを断念した。暗いわ片目だわで、どうせこれじゃ見つけられないと思ったからだ。
 しかし、数歩歩くうちに目の中に若干違和感を覚え、まだレンズがあることが判明。どうやらレンズがズレただけだったらしい。

 しかし、虫のくっついていた場所が妙にヒリヒリする。虫も必死にしがみついていたらしい。大丈夫と頭ではわかっていたが、情緒的にはすでに左の顔が腫れているんじゃないか、と心配だったが。
 電車の乗ってようやく落着いて鏡を見、ずれたコンタクトを戻し、虫の止まっていた箇所を確認した。そこには普段とかわらない不景気な顔をした私が写っていた。問題ないようだ。眼球じゃなくて目じりでよかった。あと数ミリで大変なことになるかも知れなかったのだから。
 なぜ、その甲虫が私の顔面まっしぐらに飛んできてしがみついたかはわからない。話に寄れば、人の顔は白くて光を反射するので、時たま虫が寄ってくるのだという。だから、ひょっとして、街灯のない道で、どこからかの光を反射していた私の顔に飛んできたとも考えられる。

 理由はどうあれ、誰もいない道端で、「きゃあ」とか「いやー」とか「待って、ちょ・・・、ちょ、待って」とか、一人で虫相手に情けない声で騒いでいた自分を客観的に想像して、すごく鬱になるのだった。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

夏の災厄

夏の災厄(篠田節子著)

(書き足したのでもう一度上げます。)

 これは、以前ここに書いた日テレのドラマ「ウイルスパニック2006」の元となった小説である。

 面白い!読んでいて引き込まれる。日テレのドラマなんて目じゃない。2ちゃんねるのカキコに「激安大バーゲン的糞つまらんドラマにされていた…orz 。ワクテカしながら読んだ小説が… 。」っていうのがあったが、納得した。まあ、昨今のテレビ2時間ドラマにしては、よいほうの出来だという評価には変わりはないが。

 小説のほうは、きれいな看護婦も、可愛い少年も、カコイイDJも出てこない。主役は名前と看護婦という設定だけが同じでまったくの別人である。ヒーローの出てこないパニック小説といわれるだけあって、出てくるのは普通のおじちゃんおばちゃんである。子育てを終え看護婦に復帰した50過ぎの太ったおばちゃん・うだつの上がらない市役所の職員・アカの上にホモのレッテルを貼られたはぐれ医者・夜間診療所の事務員をやっているヒモ男。主に活躍するのはこの四人であるが、他にもそこらへんにいるようなおじちゃんおばちゃんが大量に登場する。ほとんど日テレドラマの役者のイメージは影響なく読めたが、小役人小西だけは、何故か終始ドラマの八嶋智人のイメージで読んでしまった。

 作者の篠田さんは、役所勤めの経験がおありだそうで、役所の融通のなさや行政と住民の安全の間の板ばさみになる役人たちの苦労がよく表現されていた。読んでいて何度も歯がゆい思いをさせられてしまったが、現実に同じようなバイオハザードがおこっても同じような状態になるのだろう。否、小説だからこそスッキリしないまでも主人公たちの決死の調査や行動により、病原体の正体が割れそれなりの解決を見たが、現実はもっと悲惨な結果に終わるのではないかと思う。そんなに熱心な役人も医者もいないだろうと思うからだ。
 それにしても、普通のおじちゃんおばちゃんがこれほどカッコイイ活躍をする小説も少ないだろう。

 感染力も致死率も治癒後の重篤な障害率も高い謎の感染症が流行り、半ば隔離された町で、どのようなことがおこるかという内容もリアルで空恐ろしいものがあった。まず、差別だ。感染源の不法投棄場があったため、病気の流行った昭川市は孤立し、特に住民内でも特に感染者が多く風土病のように扱われた窪山地区の住民は徹底的に差別される。住民間の対立がおこる。住民たちはすさみ、呪い師や新興宗教が幅を利かせ、後遺症の脳障害を治すための祈祷が行われる。脳炎に感染しない、万一罹っても完治するという触れ込みの安いニセ薬が何万という価格で取引され、悪徳業者の温床となる。行政に見捨てられた後遺症患者を抱える家族の心中が相次ぐ。生き地獄である。
 そして行政は脳炎の流行地が都心から離れているため、昭川市で病気を封じ込めようとする。そして自衛隊を出動させ、感染源のコジュケイの一掃作戦を展開する。そのおかげでいったん終息を見せた脳炎だが、真の感染源を知らずに放置したため、再発生させてしまう・・・。鵜川は富士病院の辰巳医師が731部隊の受け皿である国立予防衛生研究所出身だということを知って、辰巳の起こしたバイオテロを疑うが・・・。

 あまり書くとネタバレになるので、普通のおじちゃんおばちゃん達の大活躍は本を読んで堪能してもらうとして、いくつか私なりに気になったりなるほどと思ったりしたことを書いていこう。

 まず、脳炎の媒介動物が蚊であったことから、当時から推奨されてきた「多自然型川づくり」で施工された川がもとの三面張り護岸(私は、側溝川と呼んでいる)に改修され、草は刈られあるいは枯れさせられ、木々は伐採される。そんなことをしたら余計大変なことになろうもん、蚊は不法投棄のタイヤやポイ捨てのカン・ビン等のちょっとした水たまりでも増えるんだぞ。三面張り直線護岸にしたら、住む生物も限られて生物層が一変して、汚染に強い害虫だらけになるぞ・・・。
 そこら辺の描写も、脳炎の後遺症患者を抱える家族の悲惨さとともにリアルに伝わった。恐ろしいかったのはそういった後遺症の残った患者まで「完治」とされ、行政から見捨てられたということである。大いにあり得る話で薄ら寒くなってしまった。

 それから、予防注射やワクチンについて、現代の私たちがいかにその恩恵を受けて、今の清潔で健康な暮らしを得、また、その恩について忘れているかについて改めて思った。ワクチンがあったからこそ痘瘡ウイルスは殲滅され、世界中で天然痘の恐怖に怯えない生活が出来るのだ。
 私も無駄な予防注射はしないことにしているが、それはこの国に住んでいるからそういう選択も出来るのだ。発展途上国では、ありふれた感染症で簡単に子供が死んでいるのだ。しかし、もし、この異常な清潔志向のこの国に、未知の病原体によるパンデミックが起こったら、どのようなことになるか。日本国中が、この小説の昭川市のようなことになるのは想像に難くない。
 冒頭部分で辰巳医師が、インフルエンザの予防接種を阻止しようとする母親たちに怒りをぶちまけるシーンがある。

 「みなワクチンのありがたさを忘れている。ほんの少し前まではインフルエンザで老人や子供がばたばたと死んでいた。豊かさと平和ボケで疫病の恐ろしさを忘れている。ワクチンは命がけで医師たちが作り出したものだ。その恩恵を享受しておきながら、少しの副作用でワクチンを悪者扱いする。

 真の疫病はエイズなんて(病気の進行において)問題にならない。弱いものからどんどん死んでいく。老人。子供。そしていずれは働き盛りの人間まで。病院は一杯になり収容不能になる。毎日そこかしこの家から棺桶が出される。感染した年寄りは家を追い出され路上で死ぬ。ウイルスにはほとんど特効薬はない。とくに新興ウイルスの場合は。あるのは対症療法とワクチンであらかじめ免疫をつけることのみ。

 たまたまこの70年間ほど大規模な疫病が発生してないだけだ・・・。」

 そう、この小説から約10年後致死率10%のサーズという感染症がアジアで猛威をふるい、今世界は新型の鳥インフルエンザの発生に恐々としている。

 ところで、ドラマの感想で「何故ネットを利用しなかったのだろう」と書いたが、この話は1994年の話で、今のように猫も杓子もネットをする時代ではなかった。それでもインターネットは普及し始めており、鵜川医師はこの病気の情報は主にネットで収集していた。そういうことでドラマにはそういうアイディアが出なかったのだろう。

 もうひとつ、ドラマで疑問に思ったオカモノアラガイ(カタツムリと同じ陸貝)とコジュケイの関係である。これもやはり小説では詳しく書かれていた。小説のほうでは登場人物はなかなか気付かなかったが、読むほうはだいたいわかるので、ネタバレにならないと思うのですこし書いてみよう。
 ドラマではオカモノアラガイが燐光を放っていたが、小説ではそのほかにもうひとつ特徴をあげていた。「触角」が「肥大」して「別の生き物のように」せわしく「動いていた」という点だ。この特徴からこの寄生虫が思い出された。「レウコクロリディウム」というオカモノアラガイを中間宿主とする寄生虫だが、これが恐ろしいことに、オカモノアラガイに寄生すると目(触覚)を芋虫状に肥大化させ、カラフルでオサレなシマシマにしてしまう。そして、オカモノアラガイを操縦し、木などの目立つところに移動させ、カラフル目をせわしく動かさせて最終宿主である鳥の気を引き、自らを食わせようと操るのだ(参考:写真はクリックすると拡大。動画あり。閲覧注意)。この新型脳炎ウイルスは、この寄生虫と同じような操作をオカモノアラガイにするらしい。おまけに夜行性の鳥の気も引くように身体を発光させる。
 しかし、コジュケイが最終宿主ならば、死んでしまっては意味がない。あなただってせっかく越してきた家が、1週間かそこらで潰れたら困るだろう。ウイルスが外来産なので、感染しても死なない鳥がウイルスの故郷であるインドネシアのどこかにいるのだろう。ひょっとしたら、熱帯雨林のなかにひっそりと暮らしていた未知の鳥が、森林伐採のため絶滅し、宿主を失ったウイルスが人里まで迷い出して来たのかもしれない・・・。

 最後に、堂本看護婦のこの言葉で締めようと思う。民間療法や新興宗教に飛びつく主婦のことを小西が「一般市民ていうか、主婦ってやっぱり馬鹿なんですか。」と言ったことに対しての答えだ。

「こんなことがなければ、みんなちゃんとした常識を持っていて、正しい判断が出来るのよ。考えてごらんなさい。なんだかわからないまま、得体の知れない病気で、家族や知人が倒れていくのよ。そんなものを目のあたりにしていたら、今まで身につけたいろいろな常識が、みんな疑わしいものになってしまう。合理的な考え方が出来なくなると思わない?」

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年7月20日 (木)

STOP!動物虐待

Bnhs 「Dear,こげんた」管理人mimiさんより
 動物虐待と人間への犯罪の関連性を立証するために長年集めていた記事等をまとめました。是非読んで下さい。そして広めて下さい。

動物虐待と人間への犯罪の関連性 ←クリック

 動物好きのみなさん、また、そうでない方も、是非あなたのサイトにリンクして下さいませ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月17日 (月)

闇鍋質問箱回答編5(天そばさん質問編2)

闇鍋質問箱
 ↑質問してちょ。

******本文******

(質問4)
 今度は真面目な質問です。
 植物は根っこから土中の水分と養分を吸収し、葉っぱまで運び光合成によって糖分や酸素を作り
出しますが(違ってたらスミマセン)、この時に、根っこから葉っぱまで水分を「毛細管現象」によって吸い上げるとなにかで読んだ事があるのですが、本当でしょうか?
 例えば何十メートルもある高い木の枝や葉っぱまで、毛細管現象で水分を持ち上げる事が本当に可能なのでしょうか?
 別の説ではポンプのようなものがあって水分を運んでいるとも聞いた事がありますが、そんなポンプに当たるものは聞いた事がありません。

 私の勝手な思い込みでは「植物自らの力」によって吸い上げてると思っているのですが違いますか?

◆お答えします。

 真面目なご質問なので真面目にお答えします。(って、今まで不真面目やったんかいっ!)

Yamabukis  まず、根から水分を吸収するのは、根の水分が養分が溶け込んでいるため濃度が高く、浸透圧の為その濃度を下げようと土中の水分が根の中に入っていきます。その水分は導管を通って毛細管現象で上部に吸い上げられます。しかし、毛細管現象には高さに限界があります。で、その後どうやって水が吸い上げられるかというと、植物の葉の裏の気孔から水蒸気を蒸発させる蒸散作用によって、陰圧になった導管に水が吸い上げられるのです。
 切花を水切りして生けるのは、植物を切ったために急激に陰圧になった導管の切り口に空気が溜まります。そのまま生けた場合水の吸い上げに支障がありますので、水の中で茎を切って茎の空気栓を取り除くのです。
 植物はネムノキや食虫植物のように反射で動くものはたまにありますが、普通は成長する過程で変化する程度でSF小説でのトリフィド画像www)等のように自立で動く生物ではありません。しかしながら、その分物理法則を上手く利用して生きているのです。

 ところで、食虫植物やトリフィド(渓中センセのところで鋭意制作中らしいwww)で思い出しましたが、ウルトラマンの吸血怪奇植物スフランはメイン怪獣でもないのにインパクトがありました。ジュランをはじめ、ケロニアとかワイアール星人とか、植物怪獣ってかなり怖いですね。植物系の怪獣には血を吸うものが多いですか、これはやはり植物が水を吸って生きることから連想されるのでしょう。植物系怪獣の維管束(導管を含む植物の血管みたいなもの)は血管状に身体を巡り、吸った動物の血が体内循環しているのかもしれません。

(質問5)
 これはどうでもいい質問なのですが。
 以前テレビでライオンの雄叫びをテープにとって犬に聞かせてみたら、びびってクゥーンと鳴いて怖がってた様子を見た事があります。
 今日はこちらの地方ではカミナリがゴロゴロかなり激しく鳴っていたのですが猫なんかはカミナリの音を聞くとどんな反応をするのでしょうか?

◆お答えします。

Myhome002s_2  生憎その番組は未見ですが、犬ってわりと録音された音声にも反応するようですね。
 うちの愛犬コロナは、雷恐怖症で、人間が感知する前から「こわいよ~~~」とキャンキャン鳴きます。雷探知機です。雷が鳴り始めるとギャンギャン鳴き始めるので仕方なく玄関内に避難させます。この前の金曜はこちらも久々に大雷が鳴りました。
 ところが、うちの猫たちはまったく平気の平左のん気ののん気で、まったく動じずに寝ていました。雷が鳴ろうが、時間雨量98ミリの大雨が降ろうが、台風が直撃して猛烈な風の音がしていようがまったく動じた様子はありません。あいつらは震度4の地震でも焦る飼い主を尻目に平気で寝てましたから、直接物理的に害がない限り関心がないのかもしれません。例えば知らない人が近づいてくるとか、薬を飲ませようとする飼い主に引っつかまれるとか、風呂に入れられそうになるとか。って、それじゃ(うちの)猫は地震予知に役に立ちそうにないですね。ただし、これはうちの猫についてのことで、他の猫は怖がるかもしれません。他の猫飼いさんの情報きぼん、です。

もう一つ質問が浮かんでたのですが、忘れました。メモっときゃよかったです。思いついた瞬間、こりゃいいぞウヒヒと喜んだのに全然思い出せません。
また思い出したら質問します

 お待ちしております。ウヒヒというのが若干気になりますが、楽しみにしております。

| | コメント (18) | トラックバック (0)

2006年7月16日 (日)

闇鍋質問箱回答編4(天そばさん質問編1)

 さて、この企画を始めてから、ぼちぼち面白い質問が届き、今回で回答編4まで来ました。
 今回は天そばさんからの質問です。あまりにもメールの文章が可笑しかったので、メールごとコピペします。

天そばです。いつもお世話になっております。
質問が大変遅くなりましてすみません。
というのも、しょっぱなの猫だぬき様の質問があまりにインパクトが強く・・・、どんぶりのつゆを飲む時どこを見るべきかなんて考えた人が古今東西いたでしょうか?

いたかもしれませんが。

あまりの常識をくつがえす質問に力が抜けたというか、こりゃ参ったというか、さすが猫だぬきさんというか、とにかくこの後どんな質問したらええんやろ?と考えてしまい、思いついた質問が陳腐に思えて、すべていったん保留状態になりました。

前置きが長くなりましたが、せっかくの企画ですのでやっぱり参加しておこうとおもいこっそりメールします。くだらない質問ですが使える質問があったら使ってやってください。全部ボツでも全然OKですから。

(質問1)
最近は暑い日が多くなり、夜中でも寝苦しいムシ暑い日が続いてます。
その為か夜中、台所へ行ったり、洗面所へ行ったりして
電気をつけるとナメクジがぱっと目に入りぎょっとする事があります。
時には風呂場にも出現します。

一体こやつらはどこからわいてくるのでしょうか?進入経路が謎です。

◆お答えします。

 ズバリ、ナメクジの発生場所は火星です。金色の玉が2個です。って前回の延長かい。

                      (殴)

 失礼しました。つい、ネタに走ってしまいました。っていうか、ナメクジってゆーたら、ついこれを思い出すもんで。
 ナメクジの進入路ですが、天そばさんのお家がどういうところかわかりませんが、多分排水口からだと思います。夜中など、水が流れにくい時間帯にえっちらおっちら登ってくるのです。何故家の中に進入したがるのかはわかりませんが、おいしそうなエサがあると思っているのかもしれません。特に台所の排水口からは、おいしそうな野菜や果物の匂いが残っているのでしょう。連中は夜行性ですから、夜中に室内を徘徊してうっかり踏んづけられたりするわけです。彼らはゆっくり進むように見えますが、彼らがテレポーテーションすると信じている人たちがいるくらい思ったより足(?)が速かったりします。
 また、天そばさん家が一軒家だったら、玄関のドア下の隙間も進入路に最適です。玄関先がすぐに庭になってませんか?うちにはよくそこから進入してきて、たまにスリッパや靴の中に潜んでいるので、たまに気付かずに大変なことになったりします。それが、朝の出勤時だったりすると悲劇です。ナメクジのぬめぬめってなかなか取れないんですよね。

 ナメクジは陸貝でありカタツムリの近縁種で、殻がない分進化した生物です。しかし、植物に与える被害は同じなのに、殻があるとないのとでここまで差別を受けるとは、ナメクジ自身も予想してなくて内心「しまった」と思っているかもしれません。雨の日にカタツムリがアジサイを這っている図は絵になりますが、ナメクジがべっちょり張り付いている図は気持ち悪いだけです。浦沢直樹のPLUTO1巻で、アトムが探しているのがカタツムリじゃなくてナメクジだったら嫌杉です。しかし、殻を退化させたことで、彼らは頭が入る隙間や穴があればどこにでも侵入できます。その分乾燥には弱くなりましたが、これはやはり進化なのでしょう。
 ところで、ナメクジの屋内での発生があまり多い場合は、どこかで産卵しているかもしれません。家の内外で湿気の多い暗い場所を探ってみてください。もし、鉢植えがあった場合、そこが産卵場所になったりしますので、受け皿まで確認してください。ナメクジの卵は白い半透明っぽい玉で、梅仁丹かちょっと大きいくらいの大きさで固まって産みつけられています。連中は雌雄同体ですから、2匹いれば双方が産卵し何ぼでも増えます。ナメクジ専用の駆除剤も売ってますので、あまり被害が大きい場合は使ってみてください。でもまあ、一匹や二匹が時々侵入する程度でしたら、箸でつまんで外に強制送還する程度でいいと思います。その場合は畑や花壇から数メートル離れた、そこらへんの草むらに送還してあげましょう。
 ナメクジは危険な寄生虫(広東住血線虫)を持っているおそれがありますから、出来るだけ手で触らず、念のため後で必ず手を洗うようにしましょう。

 ところで、ナメクジにはヤマナメクジという巨大なモノがいます。でかいです。でかいといえば、日本ではもう上映も放映も出来ない特撮映画界の「第12話」、映画「ノストラダムスの大予言」で、夢の島に巨大ナメクジが発生したというエピソードがありましたが、そこまででかくないです。
 ナメクジの天敵は、KGBことコウガイビルですが、これはナメクジよりはるかにキョーレツな生き物です。初心者の方はリンク先は覚悟して見てください。気持ち悪いけど無害ですので、道端で発見しても放っておいてあげてください。

参考サイト:ナメクジ大図鑑

(質問2)
私はとうもろこしが大好きでこの季節になると毎日のように一本まるごと食べるのですが、食べ終わった後いつも残ったとうもろこしの芯を何か再利用出来ないだろうかと考えます。何かいい方法はあるでしょうか?

◆お答えします。

 トウモロコシの芯の再利用は、実は意外と実現していたりします。繊維状態にしたものを壁紙に使ったり、粉砕したものを発酵させて肥料にしたり、活性炭みたいに細かい穴が開いているので、細かく粉砕したものを毛皮のクリーニングに使われたり、固めて猫砂に使われたりしているようです。マッカーサーで有名なコーンパイプは文字通りトウモロコシの芯で出来ています。それから昨日の「世界一受けたい授業」でもありましたが、トウモロコシが原料のプラスティックもいまIT機器の外装で大活躍中みたいです。

 ところで、以上の例はほとんど商業目的で使われている技術ですが、天そばさんの質問は多分トウモロコシを食べたあとの芯をそのまま何かに利用できないかということだと思います。それに、肥料にするにも芯は硬すぎて家庭ではディスポーザーとかがないと粉砕できないし、そのままでは大きすぎて肥料になりにくいでしょう。
 どっかのブログで「コタツの脚に使う」ってのを見たような気がします。確かにそれなりの強度はありますから可能だとは思います。しかし、衛生的な見地から奨励はしたくありませんし、コタツを夏場テーブル代わりに使っている場合は、蟻にたかられる恐れがあります。第一見栄えが悪い。食べた後の芯が糸瓜に似ているからといって、乾燥させて身体をこすると玉のお肌が傷だらけになってしまいそうだし、ふうむ。
 夏の間1本ずつ食べ続けるなら7・8月で単純計算して60本はたまりますね。ちょっとした花壇のブロック代わりにはなりそうですが。

 結論としては、トウモロコシの芯の再利用は行政や企業に任せるということで、とりあえず資源ごみの項目に「トウモロコシの芯」をきぼん。 

(質問3)
寝る時の姿勢についてですが、仰向けになって寝ると落ち着かず寝れません。
必ず右に体を向けて寝るのですが、朝起きると、右腕がしびれている事もあり、また枕がヨダレで濡れていることもあります。
仰向けで寝れるようになるにはどうしたらいいでしょうか?
但し酔ったときなどはバタンと仰向けのまま寝れる事もありますが、そのときはイビキがうるさいと言われます。

◆お答えします。

 実は私も横を向いて寝ます。猫のソロが生きているころは、彼女が私の左手を腕枕にして寝てたので、必ず左向きで寝ていました。で、仰向けに寝るとやはりいびきをかいてしまいます。っていうか、仰向けはいびきをかきやすいそうですから、旅行などで他人と一緒に寝る場合は横向きになって寝ましょう。

 横向きに寝ると骨が歪むので、健康には仰向けがいいとかいいますが、だいたいは夜中に何度か寝返りをうつのであまり意味ないかもしれません。出来るだけ仰向けに眠りたいということなら、整体でからだのゆがみを治してもらうとか、自分にあった枕を買うとか、就寝前に軽いストレッチをするとか試してみるのはどうでしょうか。それで仰向け寝が出来なかったら潔く諦めて、出来るだけ右向き寝と左向き寝がどっちかに偏らないように心がければいいと思います。顔の形が歪まないように(笑)。
 それから、太っていると仰向け寝は辛い場合があります。相撲取りの場合はその巨体故、仰向けに寝ると気道を圧迫していびきどころの話ではなく、寝相は正に生死に関わるらしいです。
 余談ですが、エレファントマンことジョン・メリックはその身体ゆえに普通に横になって眠ること自体が死を意味しました。それで彼は常に座った姿勢で眠っていました。しかし、彼は最後に横になって眠りました。自殺行為でしたが、人間として眠りたかった彼は、あえてそれを選んだのです・・・。
 私は相撲取りほどは肥えてませんが、若干太り気味です。でも、仰向けでも寝れないこともありませんが、どうしても喉が気になってしまいます。で、夏場は首だけにタオルケットをかけたりしてしまいます。変です。前世で寝首でもかかれたんでしょうか(爆)。

 健康ネタはけっこう諸説が多く、またトンデモ説が横行する世界なので、答えるのがとても難しいです。また、一昔前は常識でも今は非常識だったりすることも多々あります。そこが科学の面白いところなんですが。

 以下(質問4)と(質問5)については、次回「天そばさん質問編」で答えいたします。

| | コメント (29) | トラックバック (0)

2006年7月14日 (金)

おたふくかぜ(ムンプス)の話

※注意:今回真面目なタイトルに似合わず下品な内容が含まれます。

 妹の友人(女性)がおたふくかぜに罹ってしまったらしい。大人になって罹るとヤバイといわれている感染症である。正式名称は「流行性耳下腺炎」、病原体はムンプスウイルスである。
 おたふくかぜやはしか(麻疹)のように、罹るなら子供の時にやってないと大人になって罹った場合重症化するものがあるが、特におたふくかぜが何故ヤバイといわれるかというと、「大人になってから罹ると子種が無くなる」ということを昔からいうからである。
 おたふくかぜは、ウイルス感染後風邪の初期の様な症状を経て、耳下腺の腫れなどの特徴ある症状が出る(両方の耳下腺が腫れた場合におたふく的な容貌になるのが俗名の由来なのは、今更書くことでもないだろう)。ただし、感染者の30%くらいは発症しないらしい。いずれにしろ免疫がつくので、2度とおたふくかぜには罹らない。2度以上罹ったという人は別の耳下腺が腫れるような感染症に罹ったのである。また、反復性耳下腺炎という、何度もおたふくかぜ様の症状をおこす病気がある。
 予防はワクチンが有効である。詳しくはリンク先を読んでもらうとして、もう一つおたふくかぜと似たような症状の病気がある。唾石症というもので、唾液腺に結石が出来たものだ。これも耳下腺当りが腫れて似たような症状になる。実は子供の頃これに罹ったことがある。やはりおたふくかぜと診断されて学校を一週間休むハメとなった。しかし、顔の腫れは退かず熱も大して出ないので不思議に思っていたら、知り合いから唾石症のことを教えられて、耳鼻科に行ったらまさにそれだったらしい。喉の腫れとともに口内炎も出来ていて痛かったのだが、それが結石であり、病気の原因だったのだ。すぐに手術することになったが、手術と言っても舌の付け根(にある唾液腺)に出来た「口内炎」を切開して石を出すだけの簡単なもので、椅子に座って麻酔もなしですぐに終わった。痛かったんだと思うが痛みの記憶はない。その後、左大腿の出来物に膿がたまった時も麻酔なしで処置されたので、昔は多少のことでは麻酔はしなかったらしい。まだ敗戦から20数年しか経ってなかった時代である。
 その石は米の半分くらいの大きさで、そこの病院の資料として小さい瓶にいれて保管された。ひょっとしたらまだ資料室の片隅にひっそりと置いてあるかもしれない。

 さて、諸兄諸姉のみなさんの関心は、果たして大人になって(正しくは思春期以降に)罹ったおたふくかぜは本当に子種をなくすか、という問題であろう。
 ムンプスウイルスは、感染後リンパ節で増殖し、その後血液に乗って体中に広がり、唾液腺(耳下腺等)・すい臓・精巣・卵巣といった腺組織および髄膜に炎症をおこす。問題は精巣に炎症をおこした場合である。
 ムンプスウイルスに感染しても30~40%の人は発症しないという。で、精巣に炎症をおこすのは感染者60~70%のうちの10~30%の男性だ。しかも、ほとんどの場合片方だけなので、不妊になる確率は少ないものと思われる。しかし、パンパンに腫れて相当痛いらしい。女性の場合卵巣炎をたまにおこすことがあるらしいが、頻度は非常に少なく、また、不妊になるようなことはまずないそうである。因みに卵巣も精巣も、男女に分化する前は同じ臓器だ。それからムンプスウイルスには催奇形性はないらしいが、妊娠初期の場合は流産する可能性があるので気をつけよう。
 結論を言うと、おたふくかぜで「子種を失くす」というのは間違いではないが、その確率はかなり低いということだ。タマにタマがぱんぱんに腫れてえらい目にあう人がいるが、炎症はだいたい片側だけなので不妊になることはまずない。タマタマ両方のタマが炎症をおこした人がタマタマ運が悪かった場合、不幸にも不妊になってしまうことがあるというわけだ。ムンプスウイルスに感染した場合、両方のタマが腫れる確率は多く見積もって感染者の6%である。ただし、両のタマが炎症をおこしても必ずしも無精子症になるとは限らないのである。
 しかしながら、少しでも可能性のあるリスクは避けたほうがいい。もし、あなたがまだムンプスウイルスに免疫がなく、お子さんがまだ児童の場合は、子どもがもらってきたウイルスに感染する可能性がある。出来るだけあなたもワクチンを接種していたほうがいい、ということだ。
 おたふくかぜの死亡率は0.1~0.3%、後遺症として時に聴力を失うことがあるらしい。病名がユニークなわりに、意外と侮れない感染症である。

【おたふくかぜリンク集】
http://www.harenet.ne.jp/senohpc/disease/mumpsd.html
http://homepage2.nifty.com/oyako/mypages/disease_mumps.html
http://www2.ocn.ne.jp/~toyamate/otafuku.htm
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/infection_inf/mumps1.htm

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年7月13日 (木)

ココログメンテナンス

 メンテナンスは無事に終了した模様です。 

  もう安心していいのかな?

  もう重くならないかな?

  頼むよ、ココログ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年7月11日 (火)

すずめおの命日

 今日はすずめお(雀雄)の一周忌だ。一年経つのは早い。

 好奇心の強いへんな猫だった。

 クロが子猫を生んだ時は、かいがいしく世話をしていた。油断するとクロの変わりに子猫のダンボールに入っていた。

 その中の一匹と子どもを作って、ソッコーで去勢された。

 手術後迎えに行くと、「ニャア!」と文句を言った。まるで「なんてことしやがんだッ!」て怒った様で、申し訳ないけど可笑しかった。

 自分の子どもはもう溺愛して、出ないのに授乳までして乳首を血豆にしていても平気だった。

 お客が大好きで、父が来た時はいつの間にか膝の上に乗っていて、「猫にこんなされたのははじめてじゃ。」と父を喜ばせていた。

 電気屋のおじさんが来て修理をしているあいだに、いつの間にか膝立ちしているおじさんのふくらはぎに座って嫌な顔をされた。

 置き薬屋のおじさんが来たときは、喜んでお出迎えしてすりすりしていた。

 コロナ(犬)がはじめて子犬で家にやってきた時は、気がつかないうちにこっそり様子を見に来ていて、あとでちびコロナの写真を見たら、端々にすずめおが写っていた。

 死ぬ前の年に胸の奥にガンが出来ているのがわかったが、年も年(16歳)だったので、場所も悪いし無理しないで自然に任せようということになった。それから時折苦しそうな咳をすることもあったが、食欲も旺盛で元気だったが一年もするとさすがに悪化して一度死に掛かったが持ち直した。しかし、2週間後とうとう最悪な状態になり、病院に担ぎ込んだが、その日の昼過ぎに旅立った。
 朝、病院の酸素テントの中で、不安そうにこっちを見ていたが、それが生きている彼を見た最後だった。ついていてやればよかったと後悔した。実は当日私も頭痛がひどく、会社を休んで横になっていたのだ。大泣きしたら、頭痛がさらに悪化した。

 亡くなったのは月曜だった。1年は365日なので、一日ずれて命日は次の火曜日になる。で、昨日は朝からやはり頭痛がして、嫌でも当日を思い出した。今日は花を買ってきてやろう。

 すずめおの子のヤコプの声が父親にそっくりで時々ぎょっとさせられる。白黒のすずめおと、シャムネコもどきのヤコプでは外見はまったく違うのだけど、やっぱどっかでちゃんと血が繋がっているんだなあ。

 17歳生きたすずめおも、19歳と6ヶ月生きたソロも、いなくなった時の生活が考えられなかったものだけど、実際いなくなってみたらなんとかなるものだ。

 だけど、時々無性に会いたいときがある。夢でもいいから出てきてほしい。

 それでもいつか虹の橋であえるのだろうから、そこでちゃんと会えるように、これからも人の道を外さすに生きていこうと思う。

(ココログの状態が悪いので、写真のUPはメンテが終わってからにします。)

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2006年7月 8日 (土)

平和を望む人限定の軍事評論サイト

■スパイク通信員の軍事評論■
http://park8.wakwak.com/%7Espike/
※平和を望む人限定!!

 軍事評論家神浦元彰さんのサイトJ-RCOMの軍事通信員スパイクさんが、このたび新しくサイトを立ち上げられました。
 日本のマスコミが取り上げない海外のサイト記事も含め、幅広い情報源から軍事除法を分析されています。今回のテポドン2打ち上げ騒動についても、テレビのニュース番組では扱わなかった情報も満載です。

 世界で軍事的動きがあった時は、神浦さんのサイトとともに、是非このサイトにお立ち寄りください。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年7月 7日 (金)

闇鍋質問箱回答編3

犬に押し倒されるので困っています。(wingさん)

 私は犬が苦手なので(小さい頃に追い掛け回されて噛み付かれたことがあって以来、繋がれてても怖い。少しは触れるようになったけど)自分から近寄ることは無いのですが、何故か犬の方から寄ってきて困ったことに犯されそうになったりします(笑)(T_T)足元に纏わりつかれてヘコヘコされたり、大型犬だと押し倒されてヨダレまみれにされながら犯されそうに。。。
 飼い主サンは「アラアラ(汗)!普段はこんなこと無いんですけどね~」と笑って取り押さえてくれてたりはするんですが、こっちは恐怖と貞操を守るのに必死で(笑)笑顔どころじゃありません(T口T)
 友人には「同じ”ケダモノ(ケモノじゃないところが悪意を感じる)”やからやで(笑)それか獲物やと思われてるんちゃうか( ̄▽)ゞ」と笑い飛ばされます。
貞操の危機回避の為にもよろしくお願いします(T_T)

◆お答えします。

 ぶゎっはっはっは。

 失礼しました。
 犬は人間の足にヘコヘコするのが大好きみたいです。うちのコロナはおにゃのこのくせに、時たま妹の足なんかにへこへこします。おまけに猫と遊ばせようとすると、やはり猫に後ろから取りすがってへこへこします。犬を怖がらないすずめおとナターシャにだけですが、すずめおはオッチョなので雄雌逆転してそれも異種なんてトンデモナイ光景になったりしてました。もちろんすぐに止めさせますが。いったい何を考えているんだ、あの犬は。
 思うにイヌが人間に対して「へこへこ」するのは、性的な意味合いだけではない様な気がします。たとえば、ちょいとばかし犬にナメられているとか。強い相手には降参して腹を見せますから。あるいはスキンシップ。仲良くしましょーよ、ねぇ、ねぇ、ってな感じ。
 あとね、犬の習性として、押し倒した場合獲物とカンチガイして襲うこともあります。まあ、だいたいはふざけて飛び掛かってくるんだけど。だから、犬の前でひっくり返るのは危険です。

 犬って鼻がものすごく良いから、だいたい人間の心理状態なんかすぐにわかるのね。こいつは怖がってるなとか特に。で、動物には一遍なめられたらなかなか修復が効かないみたいだから、最初が肝心。特にwingさんの場合、子どもの時に追いかけられて噛みつかれたことで、犬に遭った瞬間から変な汗が出ているんだと思います。もしやむを得ず犬と対峙するような時は、「私はオマエよりずっと強いんだ。おすわりして足をお舐め!!この犬ッコロ!!」って気迫で。服は身体が大きく見えるようなゴツめの服がいいと思います。それでも大型犬が喜んで飛び掛かってきたら、重心を出来るだけ低くして、「どすこ~い!」てな感じで踏ん張って全身で犬を受けて下さい。顔面が激突しないよう注意して下さい。倒されたら負けです。押し倒された時は素直にノートにでも黒星をつけて勝ち越しを目標にして下さい。きゃあきゃあ言ったり背中を見せちゃダメですよ。でも、凶暴な犬は危険だから出来るだけ近づかないようにしようね。貞操の危機どころか、食いつかれちゃあ、かなワン!

wingさんには以下の恐怖体験を紹介いたします。
◆ strawberry bomb 666 ◆管理人さちさんの恐怖のワンポコ事件
 http://yaplog.jp/nyanchiko/archive/386

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年7月 6日 (木)

てぽどん

 あのミサイル乱射事件で替え歌を作ってみた。原案は私の妹である。

  それゆけテポドン(原案:黒木 妹)

真っ赤な国旗を翻し
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!! ぞ
脅しのテポドンが
「射程は一万五千キロ※だい」
テポドン2号を忘れるな
空中分解、ボチャンのパー、ボチャンのパー
「おーい、ぢょんいる、何処行くの~」
「うっき~、実験は失敗だよ~。」
タチツテタチツテタチツテテポドン
海の中♪

ミサイル上手に飛ばせたら、
世界がうなる軍事力
「わが国の科学は世界一ィ~~~」
米国日本(アメリカ・ニッポン)ぶっとばせ!
めげるな!さぁ行け! ズドンのパー、ズドンのパー
「おーい、ぢょんいる、まだやるか~い?」
「米国と日本、そして世界を驚かしてやろう♪」
タチツテタチツテタチツテテポドン
海の中♪

さあゆけミサイル頼んだぞ、
将軍自慢のミサイルだ
「打倒!米国・日本!」
スカッド、ノドンもドンと行け
ギギギ~ガーガー、ドカンでパー、ドカンでパー
「お~い、ぢょんいる、本気か~い?」
「ただいま~世界を恫喝中~♪」
タチツテタチツテタチツテテポドン
海の中♪

 ◎天そばさんが、youtubeにあった元歌を見つけて、コメントに貼ってくださったものをここに転載しておきます。元歌をご存じない方は是非ご覧下さい。→パーマン('67)オープニングソング

■おまけ:某所の替え歌スレッド(にちゃんではないです)■
http://njb.virtualave.net/nmain0206.html#nmain20060708074556
あさり御大が大活躍されてます。

続きを読む "てぽどん"

| | コメント (12) | トラックバック (2)

2006年7月 5日 (水)

闇鍋質問箱回答編2

■闇鍋質問箱■
  ↑質問してちょ。

********本文*********

Q.最近、しっぽ切れ猫を見なくなったのは、なぜですか?(猫だぬきさん)

Unzen_no_neko002m_2   昔は、5センチくらいしかシッポが無いニャンコとか、長くても途中で折れてるニャンコがけっこういたのに、最近はそういうのが減ったような気がします。
 ちなみに、うちの4猫、母んちの3猫、姉んちの7猫&最近死んじゃった1猫、母の友達んちの 10猫、いつも犬の散歩で行く公園の 15匹ほどの野良さん… には、みーんな立派なしっぽがついてます。

◆お答えします。

Unzen_no_neko003m_1  せっかくテーマが猫なので、猫の写真だらけでお送りします。

 猫が飼われていたらしい一番古い記録は9500年前のキプロス島の遺跡で飼い猫の化石が見つかったというものらしいです。犬が1万5千年前から家畜化されていたということで、それよりははるかに新しいですが、思ったより古くから飼われていたみたいですね。今のネコのルーツは古代エジプト人がリビアネコを飼い慣らしたものとされています。
Unzen_no_neko001m  日本に猫が入って来たのは奈良時代で、仏教の経典をネズミから守るために中国(隋)から連れてこられたそうです。日本列島は1万2千年前に大陸から離れたので、それまでは「ネコ(イエネコ)」という動物は存在しなかったらしいです。

Hagi_no_neko001m  しっぽの短い猫が現れたのは、江戸時代の西暦1700年くらいのことです。鎖国政策のせいで猫の近親婚が続き、突然変異で生まれたのが尾の短い猫です。珍しいのとネコマタ等の迷信も相まって、尾の短い猫が流行し、積極的に交配されていったようです。一般に東の猫は尾が長く、西に行くほど尾の短い猫が多く見られるとか。こちら(九州)ではまだ尾の短い猫が多いのはそのせいかもしれませんね。
 Hagi_no_neko002m 尾の短い猫は世界でも珍しいらしく、他ではイギリスのマン島が起源の、尾のほとんどないマンクス猫くらいではないかと思います(マンクスの長毛種でキムリックという種類があるそうです)。これも島という閉鎖した場所で生まれたという共通点があります。

Himeshima_no_neko001m_1  前置きが長くなりましたが、何故最近尾の短いネコが減ったのかですが、多分それは日本ネコの短い(折れ曲がった)尾は劣性遺伝子だからです。劣性遺伝というのは敢えて説明しますと、劣った遺伝子という意味ではなく、発現しにくい遺伝子と言うことです。Himeshima_no_neko002s_2すなわち両親どちらかの遺伝子から長い尾の遺伝子を引き継ぐと、短い尾のネコにならないのです。両親ともから短い尾の遺伝子を受け継いで、初めて短尾の猫になるのです。白人でも金髪碧眼は珍しいです よね。それは金髪も青い眼も劣性遺伝だからです。同じ短尾種でも、マンクスやキムリックの場合は優性遺伝するそうです。

Hita_mameda_no_neko001  戦後、一般市民も猫を飼う人が増えて、外来種の猫がどんどん入ってきました。それらが放し飼いされたり野良猫化したりして、従来の日本猫と交配し、どんどん日本猫の特徴である短い尾を持った猫が減っていきました。そんな中、あるアメリカ人が日本猫数匹を国に持ち帰り、品種を固定されました。ジャパニ-ズ・ボブテール(←ここでは日本猫の起源はもっと古いとされています)という種類です。日本で純粋な日本猫が絶滅寸前のところを、アメリカ人に救われたのです。
 おそらくこのまま交配が続くと、いずれは短尾の猫はほとんどいなくなってしまうかもしれません。しかし、短尾の猫は脊椎にも若干の奇形があるといわれます。猫にとっては長い尾のほうが良いのかもしれません。

Kitakyusyu_no_nekom  猫という字は獣へんに苗と書きます。これは昔稲作におけるネズミ退治の役割を猫がしていたという名残だそうです。そして、猫だぬきさん、中国でまだ「猫」という漢字が確立されていなかったころは、「狸」という字をあてていたそうですよ。

※写真は旅先で出会った猫たちです。クリックで拡大します。

| | コメント (14) | トラックバック (0)

輪廻

 私たちの身体は星屑で出来ている

 ビッグバンの凄まじい高熱より生まれ、膨張する宇宙

 生まれ、死んでゆく数多の天体

 その中で

 奇跡的な偶然のもとに生まれた生命

 それが私たち

 死ぬと土に還り地球の一部に戻る

 そして地球が終焉を迎えると宇宙へ散り

 新たなる星の材料となるのだ

 すべての死は終わりではなく始まりである

 気の遠くなるような永い時間の中で

 繰り返される輪廻の環


       Sora_2

  宇宙イラスト: http://dongorasu.hp.infoseek.co.jp/osouzai.htm

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006年7月 4日 (火)

豪雨!

2006_7_4_tenkizu 大雨です。九州と山口に大雨洪水警報が出ています。
 南のほうにある台風3号が湿った空気を送り込んでくるので、留まるところを知らないよう。思えば一昨年の今頃も、台風の影響でとんでもない場所で集中豪雨がありました。警報や注意報の出てない地方でも油断なさらないよう、充分ご注意ください。雨で地盤がかなりゆるくなっています。ガケや法面には出来るだけ近づかないで下さい。

 この状態でまた地震があったら、震度が比較的小さくても被害が出るかもしれません。う~ん、もうマジ勘弁ってカンジですね。

2006_7_4_suijouki

今日(7月4日21時)の衛星画像(水蒸気)です。
なんか蛾の翅の模様みたいで不気味です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月 2日 (日)

シマモスラ

■闇鍋質問箱■
  ↑質問してちょ。

********本文*********

 ある夜、いつものようにパソコンに向かってブログ記事を書いていました。ふと何の気なしに左上方向を見ると、ロフトベッドの下の壁になにやら巨大な毛虫が・・・。

Simamothra001s   

 ギョッとしてよく見ると、なんか見覚えがある。ロフトベッドの上を確認すると正体はこいつのしっぽだった。

Simamothra002

 妹を呼んで見せたら大ウケ。かくてシャズは妹から「シマモスラ」というあたらしいアダ名をつけられましたとさ。

 ◆おまけ◆

☆☆☆アジサイとナターシャ☆☆☆

Ajisai_to_nekos
    

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »