ふしぎな花のこと
通勤に利用するバス停のところに小さい花壇がある。そこにキンセンカらしき花が咲いているが、それが妙な咲き方をしていた。
最初普通に咲いていたのだが、それが枯れた後の花ガラに種が出来るはずが、そこから蕾が今度は数個出来てそれらがまた開花したのだ。
そういう花なのか、一種の奇形なのかわからないが、珍しいので写真に撮ってみた。あいにくの雨だったが、却って雨に濡れた様がフラッシュに映えてきれいに撮れたようだ。しかし、その後から花壇の管理人が花ガラをマメに取りはじめたので、後の観察が出来なくなってしまった。仕方がないので花ガラを失敬して持ち帰り家で生けて様子を見ているが、何分切花では条件に恵まれず、再開花を待たずに枯れてしまう可能性が高い。
経過をみてうまく開花した時は、再度ここで報告する。
※写真はクリックで拡大。フォントには暗黒工房さんの怨霊フォントを使用してみました(私の手書きではありません(笑)。
■追加情報■
ココロさんより、コメントに帯化ではないかという情報をもらいました。また、倶楽部ガーデン/花図鑑さんの画像掲示板にお伺いしたところ、やはり帯化ではないかということでした。
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コメント
こんにちは!^^
ちょい久しぶりにきました。
これと違うのかもしれませんが・・・同じようなタンポポが、以前TVのワイドショーで話題になっていました。
その時点では主に北海道に多いように話されていましたが、たぶん初めに気付いたのが北海道だったのでしょう。
明らかに環境汚染が原因かと・・・。ちょっと検索したので下にリンク貼っておきます。
・木のみ木のまま <奇形のタンポポ>
http://www.mukugi.com/kinomi30kikei.htm
・たんぽぽ調査隊
http://www.machida-tky.ed.jp/e-oyamadaminami/gakusyu/tanpopo/
投稿: ココロ | 2006年6月 3日 (土) 16:48
ココロさんこんばんは。
わざわざ調べてくださってありがとうございます。リンク先を拝見しましたが、帯化とはちょっと違うような感じです。
しかし、土壌汚染の結果、その影響が帯化ではなく多花現象として現れているのかも知れません。そういえば、乾いた状態の時の茎や葉に白いものが一杯ついてました。
それから、以前書いた記事「羽化出来なかったアゲハチョウの話」
http://kuroki-rin.cocolog-nifty.com/heaven_or_hell/2005/06/post_078e.html
での、件のアゲハチョウの幼虫のいたカラタチの木もそのすぐそばにあります。結局、アゲハが完全に蛹化出来なかったのは農薬のせいではないかという結論に収まりました。
もしそうなら、恐ろしい話ですね。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 4日 (日) 00:13
はじめてコメントします。ぶいちゃんと猫さんの所では、明るいコメントよく見ます。
あいさつ遅くなりましたが本当はちょっと前から
お邪魔して拝見してました。リンク集の充実度が
素晴らしく、「やさしいダイエット」と「野草」
のHPは愛読してます。
ところで記事の件ですが、1年前お袋に同じモノを
見せてもらった記憶が蘇りました。
お袋の話だと枯れた後種が出来なかったと言ってたような・・・
とにかくちょっと気味が悪いですね。
おじゃましました~。
投稿: 天そば | 2006年6月 4日 (日) 00:31
天そばさん、こんにちは。
いらしてくださってたんですね。感激です。
出来るだけ面白い話を書こうと思っていますが、たまに怒りを吐露したり、愚痴なんかもグチグチ書いたりしてしまいます。その時は「また黒木がいぢけてら~www」とか「あ~、黒木キレちゃってるよ~。」とかなんとか、笑って読んでくださいませ。
リンク集は、記事を書くときに調べ物をしていたら、面白いサイトに遭遇するんですよ。で、これはリンクしとかなきゃってやってたら、こんなに増えてしまいました(笑)。
へぇ、お母様から同じものを・・・、それで種は出来なかったんですか。興味深いですね。種を作る指令が間違って開花の指令になってしまったのでしょうか。
私のほうは、結実を待たずに花ガラを切られてしまうので、未だそこまで確認出来ていません。
ほんと、なんだか気味が悪い現象ですね。と同時に生命の不思議さも改めて考えました。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 4日 (日) 10:59
この記事を読んだ時、私もココロさんの書かれてるニュースを思いだしました。そして、この写真・・・見た瞬間にゾッとしてしまいました(泣)。詳しく花のこと知らなくても、”何かオカシイぞ!?”と感じます。
それでも、こうして花を咲かせようとするんですね。子孫を残して行く為にはその逞しさが無いと・・・何だか悲しい気分になりました。。。
投稿: wing | 2006年6月 4日 (日) 15:37
そうかやっぱり帯化の可能性が高いわけですね。
枯れた後に咲いたということで、私も本来種に
なるべき受精卵(こう呼ぶのかな)が成長の
プロセスをすっとばして開花してしまったのかと
思ってました。そして早熟過ぎて、その後種が
出来なかったのかと。
そうそう花図鑑さんの画像掲示板も勉強に
なりますね。
黒木燐さんのプロフィールも笑いました。
>カラオケで歌いたい歌 宝島
お~私も大好きだったアニメだ。OP、EDいいですよね。
海賊シルバー役の若山弦蔵さんは私の好きなハマリ役声優ベスト5に入ってます。(笑)
投稿: 天そば | 2006年6月 5日 (月) 02:02
wingさん、
たしかにぞっとする写真です。本来のカタチとは違った「自然に背いた」成長ですから。
>それでも、こうして花を咲かせようとするんですね。子孫を残して行く為にはその逞しさが無いと・・・何だか悲しい気分になりました。。。
生物の存在意義に於いて「子孫を残す」ということが、如何になによりも優先されるかがよくわかる現象です。しかし、結果が結実しないとなると、やはり本末転倒ということになってしまいます。
しかし、こういう咲き方がデフォルトの花なら、園芸品としては、一粒で2度おいしい種類ということになりますけどね。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 5日 (月) 02:20
天そばさん
>枯れた後に咲いたということで、
そう、花が枯れた後っていうのがポイントだと思うんです。
花ってのは葉が変化して出来たものです。
葉→花→実という順番が、何かが狂って
葉→花→N倍の花→枯れるというプログラムに置き換えられたわけです
>>カラオケで歌いたい歌 宝島
>お~私も大好きだったアニメだ。OP、EDいいですよね。
シルバーもよかったしグレーもよかったです。
出崎杉野コンビはキラキラ派手でいいですね。
原作のジョン・シルバーは暗いじーさんだったのに、アニメではあんなカッコよくなってて(萌~)。
最終回のラストシーンは名場面中の名場面です。
「居たんだよそこに!僕のジョン・シルバーが!!」
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 5日 (月) 02:33
横やり & 無関係ネタですみません。
燐さんのプロフィール、私は
>【最近ひそかに興味があること】暗殺
で大爆笑しました。
めちゃくちゃ面白い人だわ♪と。
それより今朝、公園で、スズメが虫(たぶん蛾)を捕まえるところを目撃しました。空中キャッチです。母と珍しいもの見たね~と言いながら、これは燐さんに報告しなくては!と強く思ってしまいました。それから、異様に背が低いタンポポがたくさん咲いているのを発見して、これも「燐さんに言わねば!」と。朝から燐さん燐さんて… 燐さんて私にとってのナニ?惚れてるのか?と思った次第です(笑)
投稿: 猫だぬき | 2006年6月 5日 (月) 10:11
猫だぬきさん
>【最近ひそかに興味があること】暗殺
で大爆笑しました。
めちゃくちゃ面白い人だわ♪と。
フツー「暗殺」とか書いてたらヒキますがな(´・ω・`)
ケネディ政権で、まだBC兵器開発全盛の頃、カストロ暗殺のために画策した暗殺計画がことごとく失敗するという、マヌケなスラプスティックギャグめいたことがホントにあったらしいです。ギャグなのはあくまで結果であって、笑い事ではないのですが。
暗殺っていうとコレを思い出します。
>それより今朝、公園で、スズメが虫(たぶん蛾)を捕まえるところを目撃しました。空中キャッチです。母と珍しいもの見たね~と言いながら(略)朝から燐さん燐さんて… 燐さんて私にとってのナニ?惚れてるのか?と思った次第です(笑)
よく小鳥が分不相応なでかい獲物を捕まえてもてあましてたりして・・・。動物はカワイイですね。
異様に背の低いタンポポ・・・。なんでしょう。茎がなくてイキナリロゼット状の葉っぱから花が咲いていたとかwww
因みに私に惚れると火傷が治りますよ(意味不明)。
今日お金を入れようと労金のATMに入ったら、小さい蛾のすくつ(2ちゃん用語で巣窟のこと。たいした数ではないけど、私にとっては充分なスクツ)になってまして、でもまあ、みんな小さいからいいやと思ったのですが、機械に向かおうとしたら数匹こっちに飛んできやがりましたので、焦って断念しました。後でセブンイレブンのコンビニ銀行で入金しました。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 5日 (月) 13:09
>出崎杉野コンビ
う~ん、このコンビ名を聞くと心が揺さぶられるのですが、
語ると長くなりますので少年時代の良き思い出として封印しときます。
「止め絵」の技法が最高に好きでした。
宝島はDVDセットになってるので、いつか見よう。
何十年かしたらもう一度全部見ようと思ってます。
しつこいコメントですみませんでした。
投稿: 天そば | 2006年6月 5日 (月) 16:10
>ケネディ政権で、まだBC兵器開発全盛の頃、カストロ暗殺のために画策した暗殺計画がことごとく失敗
へぇー…。
って、何が「へー」なんだか。
話の半分も理解できてませんが (^_^;)
なにやらいろいろ【陰謀】があったんですね。
CIAがドジ踏んだんでしょうか。
で、そうこうしてるうちに自分が暗殺されちゃった、とか…? なんだか漫画みたいです。
>因みに私に惚れると火傷が治りますよ(意味不明)。
オロナインより効きそうですね(意味不明)
蛾のすくつ、私なら発見した時点でUターンです。一度はチャレンジした燐さん偉い!
(同じく、しつこいコメントすみません(汗))
投稿: 猫だぬき | 2006年6月 5日 (月) 19:32
天そばさん
出崎杉野コンビは「止め絵」そして「三連発」
これ、最強。
そんなあなたにコレ。
http://www.tms-e.com/library/tokushu/takarajima/index.html
まあ、ご存じかもしれませんが。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 6日 (火) 09:34
スカトロもとい、カストロ暗殺失敗の原因は、CIAがドジだったのではなく、カストロの運が強すぎたのだと思います。
>蛾のすくつ、私なら発見した時点でUターンです。一度はチャレンジした燐さん偉い!
シジミチョウよりはるか~に小さい蛾が飛んできただけで逃げ出した私は、やはりヘタレです(笑)。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月 6日 (火) 09:38
はじめまして。今さらな感じですが、形態学をかじった者としてコメントさせていただきます。
意外かもしれませんが、こういう現象が自然に起きるのはそれほど珍しいことではありません。
日頃皆さんが気づいていないだけなので、自然に背いたとか気味が悪いとか農薬や環境のせいだとか言わないでください。植物としてちょっとおまぬけな成長をしてしまっただけなので。きっかけとしては病気(ウイルスなど)の影響であることが多いかもしれませんが。
問題の花は渓中先生も書かれていらっしゃるように、茎頂分裂組織の分裂が花を作った後も止まらなかったか、茎頂分裂組織が花を作る前に増えすぎて欲張って花をいっぱい作ってしまったせいと思われますので、人で言えば肥満したので、体が大きくなったから子供が一杯産めるかしらん、と勘違いしてみたけれど、肥満が原因で正常な子供を産むことが出来なかったと言うところでしょうか。
(出来損ないの花をつけてしまって)子孫を作れなかった時、植物は意地になって花をつけ続けることが多いです。だから花が咲いた後、実が付く前に摘んでしまうと花を咲かせ続けることができるんです。
投稿: 桐野 | 2006年7月15日 (土) 18:22
桐野さん、
専門家のコメントどうもありがとうございました。
これはよくあることなんですね。
私は写真で帯化したタンポポとかマツバウンランとか花びらが一部葉に先祖がえりをしたものとか見たことがあるくらいで、こういうものははじめて見たんでびっくりしたんです。私も自然や環境に興味があるので身近な植物はよく見るようにしてるんです。でもまあ、良くあるといっても、人間の双子だって確立からしたらけっこう高いのに身近にあまり見ないのと一緒みたいなものかもしれませんね。
ところで、件のキンセンカは、他の花も若干異常があったんですが、花壇主が花ガラをどんどん取っていくのと関係があるのでしょうか。それともやはりなんらかのウイルスに感染しているのでしょうか。
桐野さんの例えは面白くてわかりやすいです。大変参考になりました。
これらを交えて、最終報告のレポートを今度UPしたいと思います。
ところでこれは余談ですが、桐野さんのコメントで思い出したことです。
子どもの頃コスモスを植えた時に、その中の一本で特に成長のよいものを、いたずら心な興味本位で、どんどん脇芽を摘んで登頂だけが伸びるようにしました。横に枝が伸びるのを阻止して縦にだけ成長するようにしたのです。
果たして、そのコスモスは、茎の太い2mを越すほどの大コスモスに成長しましたが、花は普通の花がちょこなんと咲きましたとさ。
私がガッカリしたのはいうまでもありません。
そして、その大コスモスは台風であえなく倒されてしまいました。植物の形にはそれなりの意味があるのだと思いました。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月16日 (日) 01:01
双子というのは適切な例だと思います>よくある。
このキンセンカがこういう生育をしてしまった理由については、 実物を見ていないのでわかりませんが、
花殻を摘んでいるせいではないように思います。茎頂分裂組織に損傷を与えるような摘み方をしているなら別ですが、どちらかというと病気や虫が原因の可能性が高いのではないかと。
また、キク科のような総状花序はこういう生育の失敗をしやすい気がします。
コスモスの話、面白いですね。主茎の先端の頂芽を切って、腋芽を出させることはよくありますが、縦にだけ伸ばすというのは、新鮮な発想でした。切られてしまった腋芽の代わりに、新しい腋芽を出すために必死に伸びたのでしょうね。
投稿: 桐野 | 2006年7月24日 (月) 03:13
桐野さん、
どうもありがとうございます。
虫よりもやはり病気でしょうか。
>また、キク科のような総状花序はこういう生育の失敗をしやすい気がします。
そうですね。
よくサイトなんかに載っている帯化は、キク科が多いです。一回マツバウンランが載っているのをみました。とてもそうは見えないバケモノでした。
コスモスではないですが、去年植えた黄色コスモス(ハルシャギクでした)は、種をまいたのが遅かったため夏には開花せず、越冬してどんどん大きくなり、やはりありえない大きさ(2m越え)になり、大量の花をさかせました。
でも、雨や風で倒されまくってましたが。
投稿: 黒木 燐 | 2006年7月25日 (火) 07:10
帯化の原因として、こんな心配があるようです。
長野県伊那市より、植物の異常報告(写真をクリックすると拡大)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10090868235.html
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/
投稿: 帯化 | 2008年4月26日 (土) 15:51
帯化さん
情報どうもありがとうございます。帯化って見た目も不気味ですよね。
投稿: 黒木 燐 | 2008年4月30日 (水) 01:11