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2006年6月11日 (日)

ふしぎな花の謎が解けました。たぶん。

 私がブログランキングでプッシュしているサイトに国立大学法人東京臨海基礎科学大学生物基礎科学部自然史研究学科植物系統学研究室の日々という、名前の長さでは「じゅげむ」やダリの絵のタイトル「”ポップ、オップ、月並派、大いに結構”と題する作品の上に、反重力状態でいるダリを眺めるガラ、その画面には冬眠の隔世遺伝の状態にあるミレーの晩鐘の悩ましげな二人の人物が認められ、前方にひろがる空が、全宇宙の集中するペルピニャン駅のまさに中心で、突如としてマルトの巨大な十字架に変形するはずである」には負けるが、ツギノワタゾコシロアミガサモドキ(貝)やリュウグウノオトヒメノカミノモトユイノキキリハズシ(藻)には圧勝している長いタイトルのブログがある。あまりに長いタイトルなので、普段は「渓中ブログ」もしくは「ぶりがにブログ(「ぶりがに」とは何かは読めば判ります)」と呼んでいる。

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不思議な面白さが魅力のブログ界のじゅげむ「国立大学法人東京臨海基礎科学大学生物基礎科学部自然史研究学科植物系統学研究室の日々

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Miha2_1  読んでね!!
 (多田野実羽:メガネっ子ロリバージョン)
 
 
 タイトルにあるように、このブログの管理人さんは植物系統学の助教授様である。しかし、ブログの内容ゆえに、そのことを忘れていた私は、この「ふしぎな花のこと」というエントリーを書く前に、渓中先生にまず質問すべきだということをすっかり忘れていた(これはマジである)。
 それで、いきなりそのことを思い出した私はあせって「貧すれば鈍する」というエントリーのコメント欄でコメントするついでに質問してみた。そして見事に明快な答えを得たのである。

 やはり「餅は餅屋」とはよく言ったものだと思う。渓中先生、わざわざありがとうございました。

 以下質問コメントと答えコメントを転載します。

■私のコメント(質問)
Title:デッビ~ル!
まあ、デビルフィッシュとか言いますからね。それでも、地中海あたりではけっこう食べるんじゃないですか?やっぱ海に近ならせっかくの海産物を食べないテはないでしょう。
それよりもナマコを生で食べる日本人は中国人もビックリみたいですね。

ところで、(すっかり忘れてましたが)先生が植物系の助教授様だと言うことを見込んでおたずねしたいのですが。

こういう咲き方をした花があるのですが、なんなのかわかりますか?
http://kuroki-rin.cocolog-nifty.com/heaven_or_hell/2006/06/post_e8af.html
一応帯化ではないかという結論にはなったのですが・・・。因みに家に拉致もとい、持って帰った花は咲いた後種をつける前に中央当りからまた花びらが生えてきました・・・。何なんだー!!

■先生のお答え
Title:そういえば植物学者でした
自分でも、忘れていました。いかんいかん。ナマコは美味しいですよね。

>こういう咲き方をした花があるのですが、なんなのかわかりますか?

このコンテキストで使われている「帯化」というのは、植物の茎頂分裂組織が帯状に広がる(帯化する)ことを指すと考えられます。リンク先の花の茎頂組織は帯状になっているようにはみえませんので、帯化とは言わないと思います。

通常、植物は花芽が誘導されると茎頂分裂組織の活動が停止し、それ以上茎頂に器官が形成されません。しかし、茎頂分裂組織の働きが止まらず、延々と花芽を作り続ける場合があります(原因は様々で、必ずしも環境汚染に起因するものではありません)。今回のケースはそれにあたると思われます。たぶん。

 うわ~~~、すごい、うれしい、スッキリ!!

 しかし、なんで忘れてたんでしょうね私・・・。更新なくてもランキング押しだけは行ってるのに。あ、更新が頻繁じゃないからか(笑)。でも、先生もお忙しいのであまり無理は言えないだろうと思う。

 ところで、何故このブログをプッシュしているかというと、ひとつは私がブログをしようと思うキッカケを作ったブログであること、もうひとつは、通称「神新」という怪しいE水なる水商売(飲み屋のことではない)トンデモ系のブログが自然科学ランキングで1位になることを阻止するため、という理由からである。もちろん気に入っているからというのが最大の理由ではあるのだが。

 そういうことで、みなさん、是非渓中先生のブログをご訪問ください。デスストーカーとか朝鮮人参チョコとかスシディスクとか謎の新生物ぶりがにとか、みょうな知識が増えること請け合いです。

 あ、取って来た花の観察は続けますので、続報をお楽しみに。(え?待ってない???)

                   似顔絵製作:似顔絵イラストメーカー

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コメント

おはようございます。

すばらしいご友人をお持ちですね。ブログも2,3日分読んでみたら面白かったです。
管理人さんの性格のひねくれ具合がなんとも。

ついでにE水というのも気になったので、覗いてみたのですが、なんだこりゃあ、おもしろーい。
「銀河運動装置」だって~(笑)見てみたい。
パナウェーブ研究所とかヒメガマを食べれば糖尿病が治るとか言ってる団体と同類の匂いがする。

花の謎は理解出来ました。茎頂分裂組織の暴走と
いう事ですね。しかし種を残すという生物の根源
的な機能を失うとは・・・続報あれば待ちます。

投稿: 天そば | 2006年6月13日 (火) 06:49

天そばさんこんにちは。

はい、良い人に出会えました。こういうところがブログのよいところですね。
あのブログは、ポスドクの森君、いや、堀君以外のキャラ(敢えてキャラと書きます)の暴走がスゴイです。特に一見穏和そうな西月教授の暴走が。誰かこれを元にしてマンガを書いて欲しいですね。

E水・・・、いい(良い)水とかけてあるところがなんとも・・・。
絶対アレ、組織票であのランクにいますね。

>しかし種を残すという生物の根源的な機能を失うとは・・・

なんかとても考えさせられます。
でも、こういうプログラムのバグが進化の一端をになっているんでしょうね。

投稿: 黒木 燐 | 2006年6月13日 (火) 12:55

こんばんは。ご無沙汰してます。

う~ん、先生のお答え、難しすぎて私には何のことやら・・。(^^)
これは一度長~いタイトルのブログに訪問して勉強せねば、などと
思った次第です。

投稿: wanwanmaru | 2006年6月13日 (火) 22:26

wanwanmaruさん、こんばんは。

お忙しそうですね。

えっとですね、花というのは葉が変化したものらしいのです。
茎や枝が伸びてどんどん葉を作り成長していくのですが、花が咲く時期になったら花の芽を作ってそれ以上成長しないようになり、つぼみになり花を咲かせ実をつけ種を作るわけです。
しかし、花を咲かせ実を作る段階になって、何らかのバグがおきて、実ではなくまた花芽を作ってしまい、開花の後にまた開花するという奇妙なことになってしまう、ということだと思います。

渓中センセのところへ行ったら小手調べに、まず右サイドにある
【大賞】
葉名真樹子「豪快な合コン」
を読んでみるのがいいのではないかと思います。
あと、前知識としてカテゴリー内の人物紹介も併せてご覧になるとよいでしょう。

投稿: 黒木 燐 | 2006年6月14日 (水) 01:23

そうなんですか?私はポスドクの堀君のブログに賭ける意気込みとブログ名を読んで爆笑してたのですが。

投稿: 天そば | 2006年6月14日 (水) 01:51

彼は、ブログ・・・というか、詩に対しての情熱は激しいのです。
しかし、あのブログの中ではピラミッドの最下層に位置されると思います。すなわち、植物プランクトンあたり。

投稿: 黒木 燐 | 2006年6月14日 (水) 07:05

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