「いろばた会議」の謎
土曜の朝、母がチラシを持って部屋に入ってきた。
そういえば、母の友達がリラクゼーションだかカイロプラクティック だか按摩だかわからないけど、そういう店を始めるってんで、チラシをもらってきてたな、と思ったので、私はソッコーで
「行かんよ!」と言ったら、
「違う、これ見て。」というので、チラシを指さしたところを見てみた。そこには
いろばた会議の気分で気楽に来れる店
というようなキャッチコピーが書いてあった。
いろばた?
「井戸端の誤植と違うん?それか井戸端をいろばたとカンチガイしているとか。」
「教えたほうがいいやろうか?」
「一応知らせたら?何か意味があって書いてるならそれで問題ないし。」
しばらくたって母がまたやってきた。
「電子辞書に載っとったからそれでいいんやないって言われた。」
「電子辞書に載っとるん?ほんと~?」
ニフとヤフー両方の辞典で調べてみたが、該当文字はなかった。もちろん井戸端ならある。
で、「いろばた」で検索してみたら・・・、ヲイヲイあったよ~、59件ヒットした。
ついでに「井戸端」で検索すると・・・、わわわ、約1,170,000件と大量にヒット。当然っちゃ当然か。
次に「いろばた会議」で検索すると、16件ヒット。激減である。
因みに「井戸端会議」で検索すると、約107,000件のヒット数だった。ヒト桁減ってはいるものの、やはり大量のヒット数だ。
このことから考えても、「いろばた会議」はかなり特殊な言葉だと思われる。考えられるのは最近出来た言葉ということ・・・。それもフインキ(雰囲気の誤発音)とかガイシュツ(既出の誤発音)とかみたいに間違いの定着した。
そういう言葉も電子辞書は網羅しとるのか。
ひょっとして、「いろばた」は最近の流行何か意味があるのかも知れない。若しくは「いろり端」の短縮形かもしれない。あるいは「かろのうろん」のように「いどばた」がなまって出来た言葉かも知れない。
「まあ、わかって書いているならいいか。」と母。
「そうやね~、一応教えてあげたけんね~。」
言葉というものは生き物である。年月を追う事に変化していくものだ。多分1000年前の世界にタイムスリップしたら、同じ大和言葉なのに全く言語がわからないかもしれない。
しかしながら、最近の言葉の乱れはスサマジイ。私だってネットやメールでは(リアルでもかw)、「ぬこ」とか「思われ」とか「だめぽ」とか様々な某掲示板特殊用語を使う。しかし、私はわかってやっているし、受ける方もわかって受けてくれるから安心して使っているのだ。だから、本気でフインキとか言ってる、子供の時からろくに本も読んでないような連中には頭が痛くなって、きっと親もフインキといってるんやろうなあ、と暗澹とした気分になるのだ。
私は日常の言葉はカナリ荒い。それは判っている。でも、使おうと思えば美羽程度の美しい言葉は使えるのだ。何故なら、子供の時に本を沢山読める環境にあったからだ。それは母に感謝しなければならない。ま、たまに敬語で悩むこともあるし、カンチガイして覚えた言葉もあるけど。
で、何が言いたいかというと、日本語は出来るだけ正しく使おうというお話。私も含めて。
| 固定リンク
「徒然くさ」カテゴリの記事
- 白いバッグ(2017.07.13)
- あわや! 大事故に巻き込まれそうになった話(2015.08.14)
- 同窓会で40年経って思い知らされたこと。(2015.01.04)
- 歩行者も気をつけよう。(2014.02.01)
コメント
なまってるのとは違うが、高校時代のクラブの仲間に、ホッチキスを『ホッキチス』と思い込んでたヤツと、昔の同僚の友達に、ホッチキスの針を『ホッチキスの種』と呼ぶヤツがいたぞ。
『ホッチキスの玉』ってのはまあ、「ガチャックの玉(ガチャ玉)」という言い方があるので(でもガッチャックの方が世に出たのはホッチキスより随分後だ)わからんでも無いが………『種』ってのはなぁ(^_^;)
投稿: 眠り猫 | 2006年6月20日 (火) 02:26
眠り猫先輩、
ねこ森関係のYちゃんってコは、ブロッコリーをブッコロリー、卵をたがもと言います。それで私も時々たがもと言ってみたりします。
ホッチキスの玉はそういえはタマにそういう人いますね。たしかにあれはどう見ても玉ではないです。多分ピストルの弾との混同ではないかと思います。
しっかし、ホッチキスの種って初めて聞きました。撒くと芽が出そうです。
因みにホッチキスの正式名称は「ステップラー」。
投稿: 黒木 燐 | 2006年6月20日 (火) 09:50