羽化したけど飛べないアゲハチョウ
ウチの庭にアゲハがいる。どうやら飛べないらしい。
羽化時になんらかのトラブルがあって翅を傷めたのか、せっかく羽化したのに気温が激下がりしたせいで弱っているのか、原因はわからない。元気はまだあるようだが、翅をバタつかせるだけで飛び立つ気配は無い。せっかく羽化までこぎつけたのに、自然界は非情で残酷である。
●アゲハの生存率
ぷてろんワールドよりチョウの一生(下方参照)
繁殖はもう無理かも知れないけど、せっかくキレイに羽化したのだからその姿だけでもみんなに見てもらおうね。
写真をクリックすると拡大します。鱗翅目(チョウ目)が苦手な人は気をつけてね。
【4月17日追記】
昨日天気が良かったので、母が軒下の「避難所」から日向の方に出してやったら、いなくなっていた・・・、と思ったら、下の方でよろよろしていた。夜暗くて雨が降っても避難させられなかった時もあるので、そのせいで翅の鱗粉が落ちて心なしかみすぼらしくなっていた。
どうしようかと思ったが、よくアゲハの幼虫がついているヘンルーダのところまで連れて行った。風が強いので気にはなったが、結局死ぬなら万に一のチャンスでもいいからかけてみようとおもったのだ。しかし、しばらくして様子を見に行くと、今度は本当にいなくなっていた。飛べる状態ではなかったので、風に飛ばされたか、鳥に食べられたか・・・。可哀想だったがしかたがない。これが生態系なんだから。それに家で保護しても執念深いシャズの餌食になるばかりなので、自然に任すしかなかったのだ。
しかし、雨のおかげで命を長らえ、晴れた途端に命を絶たれるとは皮肉なことだった。
この1週間ひょっとしたら飛び立つのではと奇跡を願ったが、残念な結果に終わってしまった。しかし、草に必死で捕まって生きようとした彼(彼女)の姿は一生忘れないだろう。
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