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2005年9月 9日 (金)

シャズ捜索レポート

soloshaz001trim   ご心配おかけしましたが、シャズは7日朝5時30分ごろ、無事帰宅しました。プチ家出の上に朝帰りです。みなさん、ご心配していただいて、ほんとうにありがとうございました。約一週間の大冒険。いったいどんなことがあったのやら。

 脱走したのが先週の水曜日(8/31)夕方で、その日は8時近くまで残業をして、遅くなったと駅から家に電話をしてシャズの逃亡を知りました。今までは逃げても2時間前後で帰ってきてたので、多分いつものことだと思ってたのですが、心のどこかで不安な感じがしていました。それから大急ぎで帰って、近所を名前を呼びながら探すけれど姿は見えず。しかし、これもいつものことと、その時点ではあまり気にしてませんでした。しかし、深夜になっても帰ってこず、私は前夜猛暑で眠れなかったにもかかわらず、暑い上にドキドキして眠れない。
 9月1日(木)、ようやく眠ったらしいのですが、悪夢を見て嫌な汗だく状態で飛び起きました。すぐに部屋を見回してシャズを探したけど、やはり帰ってきていませんでした。それですぐに着替えて近所を探し回っても見つからず。妹も犬の散歩方々あちこちを探したが手がかりなしという。私たちは本格的に焦り始めました。
 私はこれで2日間ほとんど寝てないので、出社途中の炎天下の中、何度か倒れかけました。会社でもぼ~っとするので、暑さで2日ほとんど眠ってないから(ウソではない)と、1時間ほど早引きさせてもらうことにしました。そして、家の最寄り駅に着いてから、家に帰るまでの間、いつもより遠回りをしながらシャズを探しましたが、手がかりはありません。幸いにも(猫の交通)事故の跡もありませんでした。
 その後、戸をあけていても帰ってこない(失踪後3日間は昼間は玄関・裏口、私の部屋の窓を開けっぱなし、夜も玄関以外の2箇所は隙間を空けたまま。その後も私の部屋の窓はずっと10センチほど開けたまま。無用心きわまりないの状態でした。コロナがしっかり番犬をしてくれているから出来たことです。)、行きつけの動物病院にチラシを貼ってもらい、近所にチラシを配り、聞き込みをしても、誰一人目撃者もいないし情報もない。そして、さらに最悪なことにニューオーリンズで暴れまくった最悪のハリケーン「カトリーナ」クラスの大型台風が九州に向かってじわじわと近づいていた。
 毎日朝晩探してまわるが手がかりなし。気休めとは思いつつ猫が帰ってくるおまじない(百人一首を使うやつ)も母に書いてもらった。嬉しかったのはご近所の方々に聞き込みをした際、みなさん協力的で親身になって心配してくださったこと。そして、シャズを綺麗な猫と褒めてくださったこと(←ここんとこ、かなり親馬鹿)。そうこうするうちにも台風は容赦なく近づき、気はあせるばかり。
 9月3日(土)、隣の動物好きの奥さんGさんから川向こうで三毛猫を見たという情報を得て、早速妹と見に行くが、台風前で天候が悪いせいか、猫の姿自体がほとんどない。その代わり、白黒の人なつっこい猫さんに遭遇。それから朝は近所を、夜は川向こうと近所を探すというパターンで捜索を続けましたが成果ゼロ。
 9月5日(月)、ひょっとしてもうだめかもと弱気になりながら手も足も出ず、ついに夕方より暴風圏に入る。風雨の中、川向こうに行ってみるが、当然猫どころか人すらいない。と思ったら例の白黒猫が植木の中でミーミー鳴いている。よっぽど保護しようかと思ったが家にはガン手術したばかりの猫たちがいる。うっかり野良猫は上げられない。結局断腸の思いでそこを去りました(台風後白黒さんの無事も確認)。
 風雨はだんだん本格的になってきました。「いったいあの馬鹿猫はどこに行ったんやろ。」不安と腹立たしさから、つい罵倒が口を出ます。しかし、根性で私の部屋の窓(正確にはベランダ側のガラス戸)を少し開けたままで帰りを待っていました(非常に涼しかったですよ)。台風14号ナービーは6日夕方まで吹き荒れました。しかし幸いにも上陸に時間をかけすぎたためか、福岡ではそこまで大荒れになりませんでした。
 そして、とうとう台風が通り過ぎ、ブログでは「あきらめない」と書きながら、半ばあきらめかけていた7日の朝、猫の声で目が覚めました。・・・なんか部屋の妙な方向で猫の声がする―――
 私は飛び起きて探しました。すると、プラスティック製の家具のウラにシャズが縮こまって鳴いていました。今まで何処にいたのかわからないけど、風雨が治まったので必死で帰って来たのでしょう。
「シャズが帰ってきた~!」
私は早朝にも関わらず嬉しさのあまり叫んでシャズを抱きしめたままおいおいと号泣してしまいました。母と妹が起きて来て、妹から、「まだ世間様は寝てるんだから」と怒られました。シャズはビビリまくっていて、母がすぐにシャズが大好きなドライフードをくれたのに目もくれず。ソッコーで私のロフトベッドの上に登り布団の中に隠れてしまいました。それでもひっきりなしにみーみー鳴いています。仕方がないので上までご飯を持っていって布団の上に置いたら、「ウニャウニャ」とまるで子猫のように声を上げて食べました。母は早速おまじないを書いた紙に下の句を書き足しておりました。
 未だに目が据わっているし、鳴き声も変だし、にゃん相も変わり、かなり精神的に参っているようです。寝ていて時々うなされて、はっと起きて周りを見回したりします。「大丈夫、帰ってきたんだよ、おうちだよ。」と撫でると、安心するようです。
 この約1週間の間、彼女がどんな目にあってきたかはわかりませんが、両手の親指辺りの肉球を怪我しているくらいで、首輪以外身体も濡れておらず、顔は少しやつれたものの体重も余り減っていません。そして、彼女は失踪前の2倍甘ったれになってしまいました。 

 因みに、彼女の失踪時の状況はまったく以って謎のままです。

※写真は、まだ大好きなソロおばあちゃんが生きている頃の若いシャズ。

 って、喜んでこんな記事を書いたら、なんつうかその、また脱走したらしい。雷雨が来るらしいのに、あああっ、もうっ!!そんなにお外がいいのか。怖い目にあたんじゃないのか。もう誰も心配してくれないぞ。

 だから、玄関のノブ修理頼んどいてとあれほど言っといたのに。もう、いや!!

【9月10日2:45】
 無事に戻ってきました。やっぱり前回は迷子になってたんでしょうね。今日はさほど興奮もしておらず、消毒されてノミ取りスプレーをかけられていじけてます。静かです(笑)。
 面白いことに、シャズの足を洗っている時に彼女がビービー鳴いていたら、こみみが心配して出てきました。こみはシャズのことを、昔一緒に飼われていたミミミという三毛猫だと思っているようなのです。まあ、体型とか尻尾の長さとかミケ模様もシャズが少し色が濃いくらいでよく似ています。
 ということで、お騒がせいたしましたが、とりあえず落着いたしました。とにかく、玄関のドアを早く修理して開きにくくしなければ!

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コメント

お疲れ様です(-_-)
今度はすぐに帰るといいね。

投稿: しなさん | 2005年9月 9日 (金) 21:44

帰ってきました。ありがとうです。
はあ、出癖がついてしまったようで、困ったモンです。やっぱ出生が野良猫なんでしょうね。
今までのパターンで長期家出の後再逃亡した猫は帰ってこないというジンクスがあったんで、あせりました。
とにかく、良かった良かった。

投稿: 黒木 燐 | 2005年9月10日 (土) 03:19

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