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2005年9月21日 (水)

カレーに中った話

 一昨日(敬老の日)の夜、定食屋で食べた焼き魚定食の秋刀魚が悪かったのか、久々に食あたりっぽい腹痛になった。

 で、その時トイレでうなっていたら、4年前にカレーに中(あた)ったときのことをリアルに思い出した。この腹痛で吐き気までしてきたら大変だ~。吐き気だけであんなに苦しかったのに。秋刀魚か~、でも焼いてあったよな。生焼けでもなかったし。でも焼きたてじゃなくて「焼いたヤツをレンジで温めただけ」てな感じで、ジュージューいってなかったな。焼き魚に飢えてたんで肝まで食っちゃったもんな~。これは保存の仕方が悪くて、その間になんかの病原菌が繁殖したか。食中毒って電子レンジくらいじゃ安心出来ないらしいし。だとしたら、ズサンだな。始めて行った店だが、もう2度と行かないような気がする。
 まぁ、出すものを出したら翌朝には良くなっていたのでそれほど強い病原菌ではなかったのだろう。う~む、やはり秋刀魚は目黒に限る(殴)。単に体調が悪くてそれと重なっただけで、定食屋にも秋刀魚にも罪がない可能性もあるけど。 

 というわけで、これ↓は、恥ずかしながら私が4年ほど前に実際に経験をした食中毒の話である。

 それは7月、梅雨も明けるか明けないか位の蒸し暑い土曜の午後の出来事だった・・・。私は前の晩、残ったカレーにごはんを入れ、ドライカレー状にしていた。しかし、誰も食べなかったのでそっくり残っていたそれを昼食代わりにすることにした。しかし、そのドライカレーの中には、既に得体の知れない生物が大量に繁殖していたのだった。
 流石に夏場なので、とりあえず臭いを確認した。カレーの臭いだが、遠くの方で納豆のような臭いがする。う~ん、でも、加熱もしたし、胃は丈夫なほうだし、食中りもほとんど記憶にない。過敏性腸症候群(IBS)な体質故の便秘症だし、多少中ってもそのほうが好都合だ。なんて思っちゃったからいけなかった。一口食べてみた。やっぱりドライカレーだ。なんかちょっと柔らかい様な気がするけど。まあいいや。

 私は食べた。全部平らげた。うん、意外と美味かったな。でもなんかまだ小腹が空いているぞ。そうだ、カステラロールがあったぞ。それを食べてまったりした土曜の午後を・・・。そう、その予定だった。
 しかし・・・。

 30分もしただろうか。胃のあたりがなんだか熱くなってきた。それから生唾がじゅわ~んと口の中に広がってきた。

 や・やばい!!!

 突如、未だかつて無いくらいのムカムカが襲ってきた。それはまるで生き物のように胃から食道に逆流してきた。顔から血の気が引き、いやな汗がじんわりと額に浮かんできた。私は我慢できずにトイレに飛び込んだ。
 断っておくが、私は生まれて物心ついたころからン十年間の間のリバース歴は両手の指に余る程度だ。つまり、非常に珍しいことである。しかし、今回は違った。トイレに入るなり、胃の内容物をぶちまけた。ほっとしたのもつかの間、第2波第3波が襲ってきた。これじゃまったく身動き出来ない。ようやく落ち着いてきてトイレから出る。だがその直後、また吐き気が襲ってきた。もうひっきりなしで休む間も無しのリバースの嵐。流石の私もこれはただならない状態だと思い始めた。どうやら、クリティカルヒットを食らったらしい。
 治まっている間に行きつけの病院に電話した。近いし土曜だが午後もやっている。午後の部は2時半からだが、急患だったら見てくれるかもしれない。・・・しかし、電話はすれどいっこうに繋がらない。そうこうしているうちにまた激しい吐き気が襲ってくる。このままじゃあ脱水症状をおこして大変なことになる・・・!! 私は救急車を呼ぶことにした。意を決して受話器を取り119を押す。オペレーターに簡単に状況を伝える。

 間もなくして救急車のサイレンの音が近づいてきた。げげ、あんなでかい音で来るのか。これじゃご近所に丸わかりだぜ(大汗)。

 救急車が着くやいなや、私は家から飛び出し乗り込んだ。吐き気の波は少し弱まっていたが、まだ油断がならない。何故救急車を呼んだかというと、嘔吐が止まらない状態では、いくら病院が近くても、途中何度吐くかわからない。○○○(←地名)ゲロ女というあだ名が付くことは必至である。かといってタクシーを利用するとしても、運転手に多大な迷惑がかかることは目に見えている。
 私は、状況を伝え、車は動き出した。しばらくすると、また吐き気が襲ってきた。不思議なことに、まったく下痢はしていない。それに、食べて30分くらいから吐き気がした。そんなに症状が早く出る食中毒なんてあるんだろうか。(あります。下参照。)

 早く着いてくれ~~~。

祈るような気持ちだった。何度も吐いて苦しむ私を、救急隊員のお兄さんが「もうすぐ着きますよ。」と背中をさすりながら何度も励ましてくれた。ようやくたどり着いたが、土曜の午後。総合病院故には当番医しか残ってない。救急隊員達は状況を説明すると退場していった。病院のベッドに横たわると、ピークが去ったのか、安心したのか、かなり楽になった。点滴を受け、失った大量の水分を補給した。点滴に嘔吐を止める薬が入っていたのだろうか。終わる頃にはほとんど健康状態は元に戻っていた。

 診断は、結局風邪。んなわけないだろう。どう考えてもイッちゃったカレーを食った為の食中毒だろう。・・・と、思ったが、こっちは素人だし、吐き気も治まったんで素直に薬をもらって帰ることにした。帰りはタクシーと電車を乗り継いで帰った

 あまりにみっともないことなので、家人には内緒にするつもりだったが、近所の方が心配して聞きに来たので一発でばれてしまい、見事笑い話となってしまった(ダカライヤダッタンダ・・・orz...)。死ぬかと思うくらい苦しかったのに、無情な話である。

 中ったのがカレーなだけに、嫌いになったらどうしようかと心配したが、今でもカレーは大好きだ。しかし、カレーリゾットだけは一生食べないであろう。
 そして、意外なことに、直後に食べたカステラロールがすっかり苦手になっているのに気がついた。一番の被害者はカステラロールなのかも知れない。
 いや、これを忘れていた。吐き続ける私の横でずっと励ましてくれた若い救急隊員。ひょっとして彼をカレー嫌いに走らせていないだろうか。だとしたら、彼が最大の被害者である。この場において感謝したい。

 その節は本当に助かりました。隣で励ましていただいて、とても心強かったです。どうもありがとうございました。

 よいこのみんなは、もったいないからってヤヴァイものを食べちゃダメだよ。

■病原体の正体を推理する■

参考:セレウス菌による食中毒について
・土壌に良くいる嫌気性の桿菌で、米によく付着している。
・炭疽菌と同じように芽胞を形成し、加熱にも生き延びる。
・摂氏5度~60度でよく繁殖。
セレウス菌毒素は、加熱しても消えない
・毒素には嘔吐型と下痢型がある。
嘔吐型は30分から6時間で症状が現れる
発熱はしなかった

 以上のことから考察して、嘔吐型のセレウス菌と素人判断をしました。あくまで素人判断だし、菌を検出した訳ではないので、全く違うものかもしれませんのでご了承を。

 以下に上記のサイトからセレウス菌中毒の予防法を引用します。

【予防のためには・・・】
 セレウス菌の食中毒になっても免疫はつきません。何度でもセレウス菌の食中毒になる可能性があります。
 以下のことに気をつけましょう。5-60度では、セレウス菌が増殖して毒素を産生する恐れがあります。

1.食べ物を室温で保管するのは避けましょう。食べ物を高温で保管する場合には、60度より高い温度で保管しましょう。食べ物を低温で保管する場合には、5度より低い温度で保管しましょう。

2.熱くなっている食物を冷やして保管しようとする場合には、小分けにして速く冷やすようにしましょう。深さが10センチメートル未満(濃厚な食物の場合には7.6センチメートル未満)の小さな容器に入れて冷蔵しましょう。

3.食べ物を食前に再加熱する場合には、速やかに74度以上に加熱しましょう。(嘔吐型毒素は加熱してもこわれにくいので、食前の加熱では予防できません。嘔吐型毒素は126度で90分加熱しても安定です。)

4.直接にも間接にも、加熱前の生の食品と加熱後の食品とが接触しないようにしましょう。まな板・包丁・皿などを別にするなどの工夫が必要です。

5.料理などで使用する前に果物や野菜は水道水で徹底的に洗い流しましょう。

6.料理や食事の前、トイレの後などには、手をよく洗いましょう。

 ためになるブログだなあ(←自画自賛)

 ※これは旧ブログに掲載した話に加筆したものです。

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コメント

文中の「ヤヴァイもの」っていう、表現法に感動しました。オリジナルですか?

投稿: イタリアの奥さん | 2005年9月22日 (木) 17:19

イタリアの奥さん、いつもコメントありがとう。

ヤヴァイは2ちゃんねる用語ですよ。
これ↓には載ってなかったけど。

2ちゃんねる用語集
http://2ch.myu-k.co.jp/2ch_fq.html

投稿: 黒木 燐 | 2005年9月22日 (木) 17:31

あらら。2ちゃんねるさんに、一枚。

投稿: イタリアの奥さん | 2005年9月28日 (水) 04:23

こんにちは。以前のところにひょっこり御邪魔いたします。
大変ためになりました。
私もスーパーで半額の温泉卵ののったビビンパを夜中食べたときに、同じような症状で病院に行くと、風邪だと。んなばかな。と思いましたが口にはせず。しかし温泉卵もビビンバもいまだに好きです。食後に食べていたスイーツ杏仁豆腐が、なぜか同じく鳥肌モノになってしまいました。レバ刺しで中った時は下痢型で苦しみましたが、やはり懲りずにレバ刺しも好きなのです。

投稿: とし | 2006年6月20日 (火) 20:46

としさん、いらっさ~い。

医者ってとりあえずは風邪っていいますよね。普通それで薬を出したら自然治癒するんでしょう。

中ったものの本体が苦手にならずに後に食べた物がダメになるって、お互いなんらかの意地を感じますね。でも杏仁豆腐はもったいないなあ(笑)。
げりぴは子供の時から過敏性腸症候群なので、よくなってますが、食中毒の場合は滅多にないです。

投稿: 黒木 燐 | 2006年6月21日 (水) 09:19

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