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2004年10月 6日 (水)

フグは食いたし・・・

kusafugu   フグの毒に中った時の解毒法は、首まで土に埋めること。

 しかし、これはフグに中った場合は死ぬ確率が高いからさっさと埋めて手間を省こうというブラックジョークらしい。真偽のほどは知らないが、何となく納得をして苦笑してしまう。
 また、フグの別名を「てっぽう」というが、これはフグだけに中る(当たる)と死んでしまうからだ。これほどいわれるフグ毒、テトロドトキシンの強さは、なんと青酸カリの500倍という。因みに最強の毒素はボツリヌス菌の持つボツリヌストキシンで青酸カリの1000倍とも30万倍ともいわれる(倍数の幅が広いのは、菌の型によって違うかららしい)。
 そういえば、祖父の遺言だからといって、大人になってもなかなか私たち姉弟はフグを食べさせてもらえなかった。「フグといえば下関」に住んでいたのに!ひょっとして、祖父はフグに中って死んだ人を知っていたのだろうか?よもや高級食材だからという理由じゃあるまい(否定する自信はないが)。

 昔、学研か小学館の学習雑誌でこんな話を読んだことがある。出典は落語だろう。うろ覚えなので多少違うだろうが、こんな内容だった。※わかりました→落語「ふぐ鍋

 フグを手に入れた侍が仲間と食べようとするが、毒が怖くて勇気がでない。それで河原のところにいた乞○に毒味をさせることにした。○食は喜んでフグを受け取った。侍はやったと内心思い、念を押して乞○と別れた。2時間ほどして様子を見に行くと○食はぴんぴんしている。これは大丈夫だと、侍達は安心してフグ宴会を始めた。しばらくして乞○が侍の家にやってきた。侍はご機嫌で○食に声をかけた。乞○は侍達を見て言った。「旦那達ご無事なようで。ではあたしもこれから食べることにいたしやしょう。」

 そんな猛毒のフグも、養殖ものには毒が無いらしい。どうやら、フグの毒は後天的なもので、テトロドトキシンを生産する海洋細菌の毒素を食物連鎖のうちに体に蓄積させているらしい。まるで、毒姫のようだ。


◇写真は猛毒のクサフグ

【参考サイト】
毒魚ってなんだろう?
http://www2h.biglobe.ne.jp/~kozi/abunai/sankou/top.htmより、フグ毒
(写真はここからいただきました。)

UODAS
http://research.kahaku.go.jp/zoology/uodas/index.htmlより、フグ毒
表下の説明が興味深い。

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