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Stranglers_admat_sample_1ストラングラーズ来日公演は、大好評のうちに終了しました!!

2019年11月5日の熱いライブを再現!
「ストラングラーズイントーキョー」リリース!!
  日本国内でもリリース決定(特典あり)!!
     詳しい情報はリンク先にて!

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★★ストラングラーズニューアルバム「ダークマターズ」日本盤発売中!!

 「GIANTS」2012年3月リリース(日本版未定)
 ■アルバム解説(ストラングラーズメンバー、バズによる新譜解説の和訳です)
 ■試聴
 アルバム「GIANTS」メドレー
   お勧めは2曲目。

 前作「SUITE XVI」■アルバムレビュー (試聴できます) 
  日本公式サイト http://www.stranglers.jp/

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 小説『朝焼色の悪魔』を書いています。
   アルファポリス版(進化版)R-15
   なろう版(加筆修正版)R-15
   ココログ版(先行版)R-18

   巨大生物編もよろしくです(年齢規制なし)
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「Heaven or Hell?」について 

※内容の転載は必ず事前にご連絡ください。無許可の転載を禁止します。また、オリジナル画像の転載はご遠慮ください。
 宿題や課題(ないとは思うけど論文も)等に盗用したら呪います。メールはこちらから

 長らくリンクフリーにしておりましたが、私の意図とは異なるサイトに貼られたり、内容を無許可であたかも自分の書いたようにそのままコピペされたり(かろうじてURLだけはおざなりに貼ってありましたが)することが続き、挙句の果てにあるエントリーが某所のスレッド元にされてしまいました。幸い炎上はしなかったものの、あまり気持ちの良いものではありません。
 それで、リンクされた時は必ずご一報ください。事後で構いません。また、その際にはURLの前に必ず「Heaven or Hell?」とブログ名を忘れずにご記載ください。内容の一部あるいは全部を転載する場合は、事前にメールかコメント欄にて必ずご連絡ください。
以上よろしくお願いいたします。

 新たに来られた方は、管理人お勧めエントリーを集めたカテゴリー「セレクト」をどうぞ。アンケートもよろしくです。

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2024年5月 6日 (月)

今日はこげんた君の命日です。こげんた事件から22年が経ちました。

Image  あの忌まわしい事件から22年が経ちました。事件は2002年の5月6日から7日の深夜におきました。
 あの夜も大型連休の最終日で、大雨の夜でした。

こげんたの話

 久しぶりにあの子の写真を貼りました。まともな写真はこれだけで、あとは目を覆いたくなるような写真しかありません。
 これは、犯人がこの後に起こす虐待の残虐さを際立たせるために撮影したものです。

【2024年こげんた忌に追記】
 この写真について、さらに悲しいことがわかりまた。猫がこのように舌で鼻先を舐めるという仕草は、不安や緊張を表しているのだそうです。決して感謝していたのではなく、ましてや安心どころじゃなかったのでしょう。
 この時、この子がどんな思いをしていたかを考えると、改めて心が痛みます。


 

 あの事件は、初めて野良猫を虐待死させた犯人に執行猶予付きとはいえ懲役6月という有罪判決が出た画期的ともいえる裁判に発展しました。当時飼い主のいない野良猫の場合、裁判どころか逮捕すら珍しいことでした。

 しかし、数時間にわたり虐待を繰り返され、その姿をネットに晒された挙句殺害され川に遺棄された、後にこげんたと呼ばれた野良猫さんが戻ることはありません。

 あれからも動物虐待事件は無くならず、仮に犯人が捕まって裁判にかけられても、それがどんなに残虐でも、こげんた事件の判決以上に厳しい判決がつくことは稀です。そしてほぼ執行猶予が付きます。永山基準のように、こげんたの裁判結果が動物虐待事件の基準になってしまったのかもしれません。
 里親を探す場合、善意の里親希望者に根掘り葉掘り質問し、家を確認し、誓約書を書いてもらわなければなりません。虐待目的の里親詐欺の可能性があるからです。それでも巧妙な手口で里親詐欺事件は起こってしまうのです。

 22年たった今でもこれが現実です。

 もしよかったら、今夜6日から7日に変わる深夜0時に、ちょっとだけ彼のために祈ってください。彼のように人の楽しみのために残酷な目に合う動物がいなくなるように。

 

幼猫(おさなご)の
短い命に思い馳せ
今年も廻(めぐ)る
悲しみ怒れしあの雨の夜
(初出2022年5月6日 2024年5月6日改定)

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ディヴ・グリーンフィールド四周忌

 ディヴ・グリーンフィールドが旅立って、四年が経ちました。パンデミックは終息に向かっていますが、まだ悲しみは癒えません。心境は去年と殆どかわりません。
 ストラングラーズは今年九月十一日で50周年を迎えます。私も、前を向いて歩いています。

天国なのかそれとも地獄なのか、人は時々わからなくなる。だから僕らは歩き続ける……。
(ザ・ストラングラーズ "Heaven or Hell"より)

ディヴ・グリーンフィールドが旅立って三年経ち、今の心境などを徒然に……。: Heaven or Hell? (cocolog-nifty.com)

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2024年3月20日 (水)

妹。(地下鉄サリンテロ事件)

 地下鉄サリン事件から29年が経ちました。あの惨劇を忘れないようにとの願いから、この記事を毎年テロ発生時刻に再アップします。
 25年目を迎える2020年直前の3月19日に、被害に遭い重い障害を負われていた女性が長い療養生活の末に亡くなられました。この事件は終わっていません。首謀者や主な実行犯たちが死刑になった今でも終わっていません。(2024年3月20日)

  (初出:20年目の2015年同日

 オウム真理教の地下鉄サリンテロより20年が経った。

 20年という月日は長い。あろうことか、オウムの流れをくむ教団に入信あるいはそうでなくても好意的な興味を持つ、リアルタイムでこの事件を知らない若者が増えているという。先日も、教祖である松本死刑囚の生誕を祝う行事が信者たちの間で行われたというニュースが流れ、眉を寄せられた方も多かったのではないだろうか。

 現実逃避・自分探し…、神秘的な教義を説くカルトに向かう理由は様々だろう。しかし、IS(いわゆるイスラム国)に参加しようとする人たちにも言えることだが、現実は悲惨である。結果、教祖や指導者の野心や妄想に踊らされ、むやみに殺生をする羽目になる。ただの人殺し集団だ、と、思う。たどり着くのは理想郷ではなく救われようのない地獄だ。無辜の人々を殺した者がどうして天国に行けると思うのだ。そういう考え方自体が既にどうかしている。

 あの時、何が起こったのか、いくつかの資料をもとにしてこの話を書いた。これは小説内のしかも幕間の一話でありフィクションである。しかし、まったく架空の話ではない。20年前の今日、カルト教団による、史上初めての市民に向けられたケミカルテロが起こったのは紛れもない事実なのだ。(2015年3月20日)

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 テロを憎む公安警察管、長沼間の悲しい過去。『朝焼色の悪魔』より転載。

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「兄さん、こうやって一緒に夕食って、久しぶりね」
「そうだな。今の仕事が佳境なんで、最近は特に帰りが遅いからな」
 俺はそう言うと、少しばかり肩をすくめてみせた。すると妹は、不満そうに口を尖らせながら言った。
「それどころか外泊も多いじゃない。ほんとにお仕事?」
「馬鹿言え。仕事以外の外泊だったらなんぼも気が楽だよ。今だっていつ呼び出しがかかるかと冷や冷やしてるんだぞ」
「やだ、途中で席立たないでよ。特に兄さんとの外食はホントに久々なんだから」
「そうか。それならこんなファミレスじゃなくてもっと小洒落たレストランにするべきだったかな」
「何言ってんのよ。肩が凝るようなところは苦手だって、いつも言ってるくせに」
「ははは、そうだな。ところで話ってなァ何だい?」
「あのさ、兄さんて今、カノジョ居るの?」
「なんだよ、藪から棒に。そんなもん作る暇なんかねえよ。大学ん時のはとっくに別れちまったし」
「そっか・・・。じゃあ私が先に結婚するの、申し訳ないなあ」
 いきなり妹が衝撃的なことを言い出すので、俺はたっぷり1分間ほど固まった。

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2024年2月17日 (土)

『朝焼色の悪魔』更新情報

 進化版(アルファポリス版)
 COVID-19発生により、なろう版からさらに進化させ加筆減筆修正しました。
 現在第4部改定中。
  2024年1月13日更新

加筆修正版(なろう版)
 完成版としてココログ版に加筆修正したもの。
 現在第4部終了、第5部連載中(先行版後追い)。
  2024年2月26日更新

先行版(ココログ版) 
 2007年より書き始めたバイオテロ小説。リアルパンデミック発生により更新が減速しながらなんとか最終回に向けて執筆中。
 現在最終部第5部連載中。
  2023年3月17日更新 ★最新
   ※直接目次にアクセスしたい方はこちらから


 初めて読まれる方は面倒でなければ、進化版→進化版最終話→加筆修正版→加筆修正版最終話→先行版の順で読むことをお勧めします。

 今の状況からすると「事実は小説を超えてしまうんだなあ」と思われるかもしれませんが、私の力量の限界であると思います。しかし、それなりに面白いと思いますので、読んでくださるとうれしいです。
 感想や『いいね』『お気に入り登録』が励みになります。感想はここのコメント欄にも書けますので、よろしくお願いいたします。

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2024年1月 1日 (月)

2024年新年のご挨拶

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2024年 元旦

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昨年はお世話になりました。

更新頑張りますので、今年も拙ブログをよろしくお願いいたします。

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2023年5月14日 (日)

九死に一生を得た青虫さんの話

 6年前の話なので、後ほど2017年に持って行きます。
2017年5月3日
Photo_20230514172801  先週の水曜日にスーパーで買った(食用の)菜の花についていたらしい青虫。
 気づかずに洗ったため水攻めに遭い命からがら逃げ出したのだろう、流し台の上に置いていた洗剤の容器で息を潜めているのを翌日の夜に発見。容器が緑色だったので擬態しているつもりだったのでしょうか。
 かわいそうなので、ちょうど一本落として胡麻和えから免れた菜の花が活けてあったのでそれに移動。気に入ったらしい。小さい菜の花はすぐに葉っぱが無くなりそうです。
 まずいと思って日曜に菜の花を調達に買った店に行ったけど、すでになくなっていました。まあ4日も経ってたからね。仕方ないので菜の花探し回ったけど季節的に無理ぽ。イオン大野城店に無農薬の小松菜発見。同じアブラナ科だから食べるかもとそれを買って帰りました。なんとか食べてくれた模様。
 しかし、月曜になってから動きが鈍くなって火曜の朝には容器の隅でじっとしています。周りにはなんかモヤモヤした糸のようなものも見えます。これは寄生蜂にやられていたのかとがっかり。
 しかし! 夕方にはどんどんサナギの姿に変化していきました。ひょっとしたら羽化の可能性があるかも!
 蛹化の場所や角度に心配がある(正常でした)けど、モンシロチョウの姿が拝めるかもしれません。
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2017年5月10日
 昼間に蝶が羽化したそうです。明け方じゃないのか! 羽化の瞬間見たかったなあ。
 案の定痩せていて、死んじゃうかもと、母が心配しています。
2017年5月11日
 羽化したモンシロチョウさん。
 ケースごと外に出してきたけど、無事に飛び立ってくれるかな?
追伸。
 先ほどの午後2時30分ごろ、ひらひらと飛んで行ったそうです。
 よかったよかった。その時の映像が無いのが残念です。
Photo_20230514172901

 昆虫ブログに掲載していただきました。

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2023年5月 3日 (水)

ディヴ・グリーンフィールドが旅立って三年経ち、今の心境などを徒然に……。

 ストラングラーズのディヴ・グリーンフィールドがCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)で亡くなって、早いものでもう三年になります。

 2020年秋に予定されたファイナルツアーの前に心臓の手術をするために入院してた時のことでした。詳しい事情はわかりませんが入院中に発症したということは、院内感染の可能性はあるでしょう。手術後に感染発症したのであれば、ひとたまりもなかったでしょう。

127_1105_hnishioka_20230504133801  心はストラングラーズが来日した2019年に置いたままになりました。2019年をずっとループ出来たらいいのにと思ってしまいます。
 でもそれは叶いません。地球は太陽系ごとそれよりずっとずっと移動し続け過去に戻るなんて不可能だから。

 パンデミック発生から三年以上経ち、ワクチンも行きわたり世界はだいぶ落ち着いて日常を取り戻して行きました。日本でも5類になりマスクの着用も任意になりました。マスクや消毒薬が店頭から消え、なせかトイレットペーパーまで無くなるという異常事態がまるで夢だったみたいです。
 でも私たちストラングラーズファンは、いえ、私は未だ悪夢の中にいるような気がします。目を覚ましたら元の世界に戻ったらいいのにと思うけど、何度試しても目は覚めません。
 って、そもそもこんな理路整然としたリアルな夢なんてフィクションの中にしか存在しません。わかってます後ろ向きなだけです。はあ、当のストラングラーズは新しいキーボード奏者を迎え、前を向いているというのに、情けない。

 ヒューが辞めた時も、かなりのダメージだったけど死んだわけじゃなかったので、別れた彼の新たな活躍を見る希望がありました。それにまだ若かったから、ダメージからの回復も早かったなあ。
 もう、ステージのキーボードの後ろにディヴが立つことはないんです。あの炎のようなキーボード演奏を聴くことが出来ないんです。

 なんかねえ、辛さが骨身に染みるのですよ。

 志村けんが亡くなった時も相当ショックだったけど、もうね、最愛のバンドのメンバーが亡くなったとか、目の前が真っ暗になりましたよ。亡くなったのは5月3日だったけど知ったのは5日の早朝だった。日本とは8時間遅れの時差があるから、亡くなってから翌日くらいに発表があったのでしょう。本国のイギリスではもう既にファンが大パニックになってた。

 それにしても、世の中にいる「コロナは茶番」「ワクチンは毒」「製薬会社が儲けるため」「マスク拒否」とか世迷言を言ってる人たちは、大事な人が感染して重症化し苦しんだり亡くなったりした経験がないのだろうなって思う。じゃなかったらマジでクソだわ。なんでディヴが死んであんな連中がのうのうと生きてるんだよ。反ワクチンビジネス(だれとは言わんが)の養分になってることが判らないのかな。本音全開で言うと「タヒね!」って思う。ディヴみたいに苦しんだらわかるんだろう(ディヴ、ごめん)。

 幸い、私の周りで重症化して入院したり亡くなった人は居なかった。今のところは。
 ひと月前に、母が風邪?をもらってきて、家族全員移った。いや~、実に3年ぶりに風邪をひいた。熱はたいして上がらなかった(ピークで38度)が、やたら喉が痛い風邪だったのでCOVID感染を疑ったけど、陰性だった。まあ偽陰性の可能性もあったけど、もしそうならワクチンのおかげで悪化しなかったのかも知れない。mRNAワクチンを突貫で作ってくれた人たち、そしてその生みの親ともいうべきカリコー博士には感謝しかありません。これがなければ日常を取り戻すのはもっと後になり、流石の日本でも死者がアメリカのように百万人レベルになったかもしれません。

 ワクチンが普及してから会社でも感染や濃厚接触で休む人がぼちぼち出て来て、ウイルスが蔓延しつつあり身近にいるかもしれないんだと実感し始めた。ワクチン接種済みだったから、罹っても重症化(人工呼吸器につながるレベル)しにくいとは思うけど、出来たら罹りたくないんで感染対策は怠らなかったよ(まあ、インフルエンザみたいにいずれは人類の殆どが罹ると思うけどね)。職業柄会社でも反ワクチン思想にハマる人は居なかった。
 母の友人にちょっと反ワクがいて、母が感化されそうになったので全力で止めた。母がネット見る人でなくて良かったわ。

 あれ? いつの間にか文章が敬体から常体になってた。まあいいや。いつものことだし。

 それで、パンデミックとディヴ死去で全然やる気なくなっちゃって、このブログの更新も進まず。小説なんてさらにバイオテロネタでウイルスパンデミック扱ってるんで、もう、ほんまもんには勝てず撃沈寸前までいっちゃった。マジで書くのやめようかとすら思った。
 でも、バンド(ストラングラーズ)は失意の中、『ダークマターズ』という名盤を捻りだしてくれて、さらに11月5日の来日音源を使ってライブアルバム『メニンブラックイント-キョー』を出してくれた。彼らは決してへこたれてはいなかった。今はツアーも再開しており頼もしい限りだ。

 そう思うと心強く、今はなんとか浮上しつつあるので、これから両方とも、少しづつペースを上げながら書いていきます。
 これからもよろしくお願いいたします。

 ディヴ・グリーンフィールド追悼写真集~ IN MEMORY OF DAVE GREENFIELD   DAVE PHOTO COLLECTION

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2023年4月 1日 (土)

トイレに閉じ込められた話(改訂版)

 ずいぶん前に分散して書いたエントリーをひとつにまとめました。
 TBSの「ワールド犯罪ミステリー5」再現作品です(だいぶ違ってましたが)。


 これは、昔勤めていた会社での出来事である。

 その会社が入っていたビルは各階に1箇所ずつ廊下を挟んで洗面室付きトイレと湯沸し室があった。3階建ての小ぢんまりしたビルだったのでそんなものであろうが、ビルが開いていさえすれば、誰でもトイレを使うことが出来た。また、そのビルにはなんかいわゆる幽霊のようなモノが棲みついていたのか、たまに妙な出来事もあった。さらに隣のロイホで発砲事件などもあったりしたが、まあ、こういうことは今回の話には関係ないのでまた改めて書くとして、そろそろ本題に入ろう。今回はちょっと小説風に書いてみようと思う。

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 「なんじゃあ、こりゃあ?」
 私は再度トイレのドアノブをガチャガチャと回した。いや、回そうとした。だがノブ自体が動かない。
「あっちゃ~、ここ数日ノブの調子が変なことには気がついていたけど、とうとう壊れたか。でも、何でよりによって私のときに、クソッ!!(怒)」
 私は軽く毒つきながらつぶやいたがどうしようもない。
「せめて出てから壊れてくれよ~~~。トイレは下(の階)にもあるんだから・・・。」

 確かにここ数日変だった。1・2回ノブを回しても開かず、ヒヤッとしたことが数度と無くあったからだ。それはおそらく私だけではないと思うが、とりあえずその時は開いたので、そのまま総務の方に言うのを忘れていた。誰か閉じ込められたら、それもそれが一人で深夜残業をしている時だったりしたら、大変だなとちらと思ったが、まさか本当に完全密室状態になるとは思ってもみなかった。
 しかしまあ、今はとりあえず平日の少し雨模様の昼下がりだ。会社には人がたくさんいるし、直ぐに開けてもらえるだろうとタカを括っていたが、それは甘い考えだった。
 とりあえず、もう何度かノブを回してみる。ビクともしない。引いてみる。なおさらビクともしない。引く?そう、ドアはトイレ側に開く造りになっていた。すなわち、内側からいくら体当たりしても、肘打ちしても、今がチャンスだの真空とび膝蹴り等をかましても、桟ががっちり邪魔をして開かないということだ。ドアを破壊しない限りは。因みに内側から鍵をかけていてそれが壊れたというわけでもない。ドアノブがイカれてまったく回らないため、ラッチボルト(ノブを回すと出たり引っ込んだりする部分)が引っ込まないのだ。私はあせってきた。とりあえず場所がトイレなのでエレベーター等と違い長期戦になっても緊急事態は大丈夫だが、水洗トイレなので大して臭くないとはいえ、便所は便所、あまり閉じ込められて嬉しいところではない。イスもないし和式トイレなので蓋をしてイス代わりにも出来ない。こんな狭いところで長期戦になったら寝ることも出来やしない。第一こんなところで食事なんかしたくはない。おまけに閉じ込められたところがトイレだなんて、どう考えてもギャグネタである。
 などと、いろいろ考えながらも私は空しくドアノブと格闘していた。しかし、こういうときに限って事務所から人が出てこない。18人ほどの会社であるから、どうかしたらひっきりなしに利用者が来るのに。
 たかが厚さ3・4センチ程度、フラッシュ合板製の破壊するつもりなら難なく壊せるくらいのドアである。しかし、そのドアが今は厚く私の行く手を阻んでいた。この際叫んで助けを呼ぶか? いや、そんなみっともないマネが出来るか。私はため息をついて、腕組をしながら考え込んでしまった。携帯電話が普及する数年前の話である。

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2023年1月 1日 (日)

2022年年末と2023年年始のご挨拶

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昨年もほぼ更新出来ませんでした。

今年はショートでもいいからもう少し更新頻度を上げたいと思います。

写真は吉兆とされる彩雲です。

今年は穏やかで平穏な年になってほしいと思います。

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2022年2月28日 (月)

ツイッター投稿が初めていいね6000超えました。

 ずいぶん前に買ったカップなんですが、何の気なしにツイートしたら続々いいねを頂いて、驚きました。

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